チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

大東亜戦争の目的

チェンマイ日曜市

アップで

定番の寿司

同上

絵を売る店が多い

同上

大東亜戦争の目的

■  戦争博物館

8月15日にチェンマイのムーンサーン寺で行われた戦没者慰霊祭に参列した。慰霊祭については毎年、同じようなことを書き連ねている。今年は初めて寺の代表、サニットプンレーン氏の追悼の辞があった。戦中、戦後、特にインパール作戦ビルマから敗走してきた日本将兵と現地タイ人の心温まる交流を紹介し、それが今の良好な日タイ関係にも続いているという、チェンマイ以外の各地で行われている慰霊祭では聞けないいい話だった。日本将兵と現地人との交流はタイだけではなくアジア各地にあったにちがいない。そして各占領地にける日本軍の振る舞いがチェンマイ将兵とかけ離れていたとは思えない。

メーホーソン県のクンユアムには「泰日友好記念館」という世界で唯一、日本を非難しない軍事博物館がある。カンチャナブリにも軍事博物館がいくつかあるが、日本軍がいかに非道であったかのトーンで統一されている。その一つ「JEATH War Musiam」は泰緬鉄道建設に携わった日本軍の捕虜収容所の様子を再現している。「JEATH」はJ =日本、E =イングランド、A =オーストラリア、T=タイ、H=オランダの頭文字を並べたものだがDEATH(死)をイメージさせる底意地の悪いネーミングだ。自分たち白人が有色人種の捕虜にされたばかりか鉄道建設に使役された。この屈辱は忘れないぞといった悔しさが見て取れる。

カンチャナブリからクンユアムにきた日本の若者が「カンチャナブリの日本軍は残虐で悪かったが、クンユアムには比較的良心的な将兵が多かったのだろう」という感想を残している。博物館の説明を読んだだけではそういった表面的な感想を持ってしまうのであろうが、どうしてこんなに説明が違っているのだろう、欧米や中国の言うことはすべて正しいのだろうか、という疑問を持ってくれたら、と思う。疑問を持つことから自分なりの勉強をする、そうして正しい知識が身に付くのではないか。

 

■祈りだけではなく

戦後79年という。戦争はいけない、世界が平和でありますように、と祈ることが悪いとは言わないが、なぜ日本は戦わなければならなかったのか、大東亜戦争の意義は何だったのだろう、平和が目標であれば、どうすれば平和を保てるのだろうか、そのための軍備、同盟はどうあるべきか、と過去を振り返り、未来に向けて子々孫々日本人が生き残る方策を考えることは大切だ。自分だって神社では祈るが、お祈りだけで平和が達成できるならば苦労はしない。戦争にならないように、また戦争になったら今度は絶対負けないようにするにはといったリアルな思考は、政治家はもとより一般国民にも必要だ。

インパール作戦は牟田口中将の独断に引きずられた無謀な愚戦と言われている。作戦の目的は、援蒋ルートの遮断、およびイギリス植民地支配下のインド独立運動を支援するというものであった。作戦には、自由インド仮政府のスバス・チャンドラ・ボース指揮下のインド国民軍兵士6000名も参加した。戦後、英国は作戦に参加したインド国民軍将校3名を反逆罪で裁判にかけた。世に言うレッド・フォート裁判だ。これを契機にインド国内に独立運動、反英闘争が勃発し、英国はインドの独立を認めざるを得なくなった。インパール作戦は失敗したが作戦の目的であるインドの独立は達せられたと言える。

大東亜戦争の目的はどうだったか。陛下の開戦の詔勅に見る「東アジアの平和」、大東亜会議における「自主独立の尊重と相互親睦、互恵的経済発展、人種差別の撤廃」はアジアのみならず、アフリカ諸国の独立に繋がったことを考えると、日本は戦闘では負けたが戦略では白人支配を打ち壊し、その目的を達成したと言える。

 

早田ひな選手の発言

利き腕を負傷しながらパリオリンピックで活躍した卓球の早田ひな選手が帰国会見で「1つはアンパンマンミュージアムにポーチをちょっと作っていきたいなと思っているのと、あとは鹿児島の特攻資料館に行って・・・生きていることを、そして、自分が卓球を当たり前にできていることは、当たり前じゃないってことを感じたいと思い、行ってみたいと思っています。」と語った。「知覧特攻平和会館」には大東亜戦争中、爆弾を積んだ航空機で敵の軍艦に突っ込んでいった1036人の特攻隊員の遺影や遺品、家族などにあてた手紙などが展示されている。自分も訪れたことがあるが滂沱の涙をこらえきれなかった。20歳前後の若者の国と父母兄弟を想う心、気高さにわが身を恥じ入る気持ちになった。

早田さんの発言は中韓に大きな波紋を呼んでいるとマスコミは言うが、それがなんだ。李登輝元総統に指摘されるまでもなく、戦後79年「日本精神」を取り戻す時が来ているように思う。