チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

デジタル腕時計

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デジタル腕時計

■腕時計を持っていなかった
腕時計の売り上げが落ちているという。昨今では時間を携帯画面で確認する人が多い。自分の場合、携帯をバッグに入れていることが多いので、やはり腕時計のほうが便利だ。
会社を辞めて、ウズベキスタンに赴任する時に安いデジタル腕時計を買った。それまでは腕時計を持っていなかった。オフィスや商店、駅、そこらじゅうに時計があるから、不便を感じなかった。目もそれほど悪くなかったから、人のアナログ腕時計を一瞥して時間を知ることもできた。

海外出張でも腕時計がなくて困ったという経験はない。ある大学の先生と東南アジアに出張したことがあった。その先生も腕時計をしない主義の人だったが、飛行機に乗り遅れたり、人との面会時間をたがえることはなかった。お互い、自分のほうが人の時計を素早く見ることができると変な自慢話で盛り上がったことを思い出す。

ウズに行くときに買った時計は、JICAの任期切れ寸前にバンドが四散してしまった。デジタル表示の文字も薄くなり、2年で天寿を全うしたが、授業の残り時間を知るのに大変役に立った。 

■時計は機能
タイに来るとき、家の近くの電器量販店で2千円のデジタル時計を購入した。安物を買って、という人もいるかもしれないが、自分にとって時計はその機能さえ果たせばそれでいいのであって、オメガ、ブルガリ、ロレックス、ハミルトンといったブランド品には殆ど興味がない。

ン百万のブランド時計を持っている人にどうして、と聞いたら、これをつけて銀座のバーに行くとホステスの扱いが違うからだ、と教えてくれた。1点豪華主義ではおかしいので、腕時計に合わせて、靴はオールデン、服はラルフローレンなどと揃えていくと、銀座でもてるのもラクではないという気がする。

タイに来てびっくりしたことの一つは腕時計店がどこにでもあることだ。、チェンライのスーパー、ビッグCにも10店くらい入っている。安くて品数も多い。中国のコピー商品ばかりではないかと思われがちだが、タイにはカシオ、シチズンセイコー等の工場があり、タイは世界有数の腕時計生産国である。セイコー、カシオの高級品は30%オフ、50%オフの札が付いてガラスケースの中に入っているのだが、実際の価格はいくらかわからない。

こちらで腕時計は5個は買ったと思う。自分が買う時計の基準は、軽くて防水、デジタルの文字が大きめ、かつ値段は100バーツ(300円)以下というものである。あまり安っぽいものはどうかと思う。それだけマズローの最終欲求段階に近付いていると言える。

上記の厳しい基準をクリアして水深30m防水の時計を買った。つけたままシャワーを浴びたら、時計の内部が水滴で曇って文字が見えなくなってしまった。腕から外して放置しておくと1時間たったところで曇りが取れ、デジタルの文字が見えるようになる。その頃、チェンマイのある会合で1時間ちょっとの口演を頼まれていたので、この特殊腕時計を持っていくつもりだったが、口演予定日前日にデジタル文字が消えてしまった。不甲斐なさを恥じて自ら身をひいたものと思う。

■また腕時計を購入
比較的文字表示の大きい腕時計をしていたが、バンドの留め金部分が壊れてしまった。そのまま使っていたが、気が付いて見ると手首に巻きつけていた時計がなくなっていた。僅か6ヶ月の付き合いだった。女中さんの村、ロンブーのバナナ畑で写真を撮っている時に落としたと思う。99バーツだったし、バナナ畑に探しに行くのも面倒なのでそのままになっている。バナナの葉の下で今も時を刻んでいるのだろうか。

いくら物価の安いタイとはいえ、防水で100バーツ以下という腕時計は余り見かけない。最近まで腕時計は一つだけだった。プールや風呂に入る時でも外さない。年寄りなので、夜中に目を覚ますことがあるが、暗闇で時間を確かめるバックライトも付いている。ただ少し文字が小さめ。老眼にはちと辛い。ところが最近、99バーツで生活防水、文字表示の大きい腕時計を見つけて購入。少し幸せな気分になった。これで腕時計は2つ。

デジカメも2台持っている。スマホの普及によりデジカメの販売量は落ちているというが、7、8万の高級デジカメの売れ行きは好調という。自分もいいカメラを持ってみて、更に高性能なカメラが欲しくなっている。10万円出しても惜しくはない。

デジタル腕時計も5万円以上の高級品が売れ筋と聞くが、今のところ、自分は99バーツの時計で充分、これは貧乏とかケチの問題ではなく、機能にどれだけ価値を見出すかの問題と思うのだが違うだろうか。

写真一番下が最近購入した99バーツの時計