チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

不機嫌な理由 2

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不機嫌な理由(2)

■執念深い国々
ユナイテッド・ネイションズは文字通り、第二次大戦に勝った「連合国」のことである。それが戦後、国際連合というおかしな日本語に訳された。小沢一郎氏のように国連が世界に平和と正義をもたらすという甘い幻想を抱いている政治家は少なくない。彼は、国連常設軍に自衛隊編入し、国連の指揮下で武力を行使すべきだ、という奇怪な考えを持っている。

国連憲章には、枢軸国であったドイツや日本を対象とした「敵国条項」が今でも存在している。国連が武力行使をする場合、安全保障理事会の承認を必要とするが、敵国が侵略行動をした場合は安保理の承認を得ることなく、いかなる国も武力行使できるという差別条項だ。日本が侵略国と認定されたら、国連常設軍の指揮で自衛隊が攻めてくるのか。

05年の国連の通常予算分担率は米国22%、日本19.5%、英6.1%、仏6%、中国2.1%、露1.1%などである。日本の予算分担率は英、仏、中国、露の安保常任理事国4カ国の分担率の総計を越えている。金は出しても口は出せない。

昔、ドイツ人教授と議論した時、「ドイツは強いマルクを背景にユーロ圏を作り上げた。なぜ日本は強い円を使ってアジアの囲い込みを始めないのか」と言われた。「今度やる時はイタ公を外してやろうぜ」はまず金融から、という意味か。戦争に負けたとはいえドイツは執念深く国益とリーダーシップを模索していたのである。
「いや、そんな素振りを見せたらすぐ米国に潰されちゃうよ」というのが自分の答えだった。

1997年のアジア経済危機にあたって、日本はIMFに倣ったAMF(アジア通貨基金)構想を発表したのだが、まさに米国と中国の反対にあって潰れた。

■督戦隊
日中国交回復前後のことだったと思うが、退役自衛隊幹部が中国の国防セミナーに招かれた。席上、中国側は歴史認識の不足、軍国主義の復活など口をきわめて日本側を非難した。あまりの悪口雑言に辟易した元自衛隊幹部が「じゃもう一回(戦争を)やりますか」とジョークを飛ばしたところ、会場はまるで凍りついたような静寂に包まれたという。士気からみて日本に勝てるとは思っていなかったのだろう。

項羽劉邦の時代から中国の軍隊には、兵士たちの後ろに「督戦隊」(とくせんたい)という一団がいた。督戦隊とは、後ろで「敵を殺せ、殺せ」と叫びながら兵士たちを戦わせ、逃げる兵士がいると、その兵士を撃ち殺す中国兵である。
国史家・黄文雄氏によれば、日中戦争時の死傷者は、日本軍によって殺された中国兵よりも、そうやって督戦隊に殺された中国兵たちのほうが多かったという。
また、中国兵は負傷すると、置き去りにされた。ある戦場で、中国兵の一団が塹壕の中で戦死していた。それを発見した日本兵たちは、思わず涙を流したという。なぜなら彼らの足には、逃亡防止のための鉄の鎖がつけられていたからだ。

石原都知事のヨット仲間で米軍の元中佐がいる。彼は朝鮮戦争に従軍した。ある夜、周りの只ならぬ様子に飛び起きてみると彼の部隊はびっしり敵軍に囲まれていた。彼とその仲間は機関銃を水で冷やしながら、撃って撃って撃ちまくった。
夜が明けて、周りを埋め尽くす死骸を見て驚いた。足は裸足、手には棍棒、碌な装備をしていない。彼らは蒋介石に取り残された国民党軍の兵士だったのだ。死屍累々の戦場の後方には共産軍の正規部隊が陣を敷いていた。

■日本殲滅
北京では「収回琉球国解放沖縄」の横断幕を持って、五星紅旗を翻したデモが起っている。中国のインターネットには「中華人民共和国琉球自治区」や、「中華民族琉球自治区」の記事があり、「琉球共和国憲法」から、「国旗」まで載っているという。

反基地闘争、オスプレイ配備反対デモなど沖縄には媚中派がたくさんいるから、中国に呼応して沖縄を共産軍に解放してもらう日が来るのではないか。

「日本殲滅」を叫ぶ中国であるから、琉球自治区の同志と共に人民解放軍が九州あたりに上陸するかもしれない。琉球の若者は貧弱な装備を持たされて、陸上自衛隊第4師団(福岡駐屯)の前面に送り出される。中共の正規部隊は後方に位置して「敵を殺せ、殺せ」と叫び、逃げ戻る琉球兵士を容赦なく撃ち殺す。反基地闘争などするんじゃなかったと思ってももう遅い。

元寇の折、日本を襲った元軍の主力は、元に滅ぼされた南宋や属国高麗から徴発された兵士だった。730年以上を経て、同じような情景を見ることになるのか。あー、長生きはしたくないね。不機嫌になるのはこんな時である。


写真は上から「バイクの三人乗りは普通」「ヘルメット着用者は少数」「雨の日は後ろから傘を」