チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

ベトナム、ダナン

 

チェンマイ発ダナン行きエアアジアFD906 空いている

チャム博物館

同上

同上、躍動的

ダナン大聖堂、それほど感心しなかった

ダナンの顔、ミーケービーチ、高層ホテルが林立

 

ベトナム、ダナン

■余裕ある日程

旅のネットスカイスキャナーでは行先別、日にち毎の航空券価格が出ている。つまり、同じ月、週の中でも日にちによって価格が違う。高いなと思って見過ごしていると2,3日後にガクンと価格が下がっていることもある。1週間の旅程でと眺めて往復、それぞれ最安の航空券を買った。ネット購入であるから数分で完結。

次にホテルを予約、チェンマイ発8時のフライトだからチェンマイに前泊1泊、次にダナン2泊、フエ2泊、ホイアン3泊を予約した。自分の旅スタイルは通常、行き当たりばったりなので全行程の予約を済ませることは珍しい。それに日本の旅行会社の旅行プランの中には「ダナン・ホイアン・フエを全部楽しむ2泊3日」といった弾丸旅行もある。だから7泊8日はかなり余裕のある旅程である。まあ可処分時間だけは豊富な退職者であるから、時間に追われる旅をする必要もない。

チェンマイのホテルは空港近くでいざという場合、歩いていける距離だったが寝過ごすのではないか、と夜半何度も目が覚めた。日本のホテルなら目覚まし時計が完備されており、フロントのモーニングコールも信用できるが、ここはタイ、すべて自己責任と思うとよく眠れない。ホテルで頼んだタクシーが午前5時45分に来たので、余裕でエアアジアにチェックインできた。

6時前でもエアアジアのカウンターは開いていた。ただ朝が早いせいか発券の女性は黙ってパスポートを受け取り、ボーディングカードを渡すまで無言だった。

 

■ダナン初の買い物は雨カッパ

ダナン行きのエアアジアは3割程度の乗機率、わが座席は3隻並びの真ん中、変な人が来たらやだな、と思っていたが両隣は空席のままだった。乗客はチェンマイに住んでいるのだろうと思うがファランとタイ女性の組み合わせが多い。ファランは短パンに草履と旅慣れている。チェンライからダナンまで飛行時間は2時間だ。チェンライからチェンマイまでバスで3時間かかった。それよりも1時間早い。

機はどういうわけか30分早く9時半にダナンに着いた。ただ、ダナンの入国審査は入国審査窓口が3つしか開いてなく、入国を待つ人の長蛇の列、ここで30分かかった。先が思いやられる。税関を出たらもう外でタクシー乗り場になっていた。トイレはどこか、またどこで換金していいかわからず、もう一度空港内に入る。

空港から市内まで4キロほどの距離だ。海辺に近いホテルに着いたのは11時前だった。チェックインには早かったので荷物を置いてホテルのバイクを借りた。ダナンのお目当てはチャム彫刻博物館だ。道を聞いてバイクを走らせた。すぐに見つかると思ったがやはり道に迷う。雨が降ってきたので雨宿りを兼ねて食堂に入り、150円の昼食を摂る。その間に雨足が強くなってきた。食堂の隣で買ったカッパを着て博物館を目指す。ダナン市は人口100万人を越す大都市だ、チェンマイ市の人口がせいぜい20万人というから街の大きさがお分かりいただけると思う。大通りは片道3車線、やたらとバイクが多い。チェンライと違って全員ヘルメットを被っている。ただし運転は乱暴。クラクションがひっきりなしに飛び交う。タイと反対で車は右側通行。初日から雨の中の迷子走行、無事にこの旅を終えられるのか。

 

■チャム彫刻博物館

チャム博物館にはベトナム中部に2世紀から17 世紀まで栄えたチャンパ王国の遺物が展示されている。ホイアンの近郊、世界遺産のミーソン遺跡から発掘されたものがほとんど。ミーソン遺跡には行くつもりであるが、いい彫刻はチャム博物館にあると聞いていた。行ってみると意外と観光客が多い。ファランもいるが韓国人、中国人の団体も来ている。

館内にはシヴァ、ガネーシャ、ガルーダなどヒンドゥー教の神々、それに仏教の観音、釈迦像がガラス越しではなく、そのまま展示されている。写真は自由だから接写も可能。ヒンドゥーの神々や天女の躍動感にはほれぼれする。仏像も精神性が感じられ、やはりベトナムはタイより文化的に上かな、と思ったりした。来てよかったという場所は少ないが、やはりここは来るべき所だったという確信が持てた。

翌日は雨が上がり、日が差してきた。フランスの植民地時代に建てられたというピンクの教会、ダナン大聖堂の写真を撮った。10キロもの白浜が続くミーケービーチ沿いをバイクで走ったが、太陽光が肌に突き刺さる。風が強く波が高かったが、ファランがちらほらと海に入っていた。海岸沿いに立ち並ぶレストランはがら空きで入店が躊躇われた。11月はダナン観光のローシーズンである。(続く)