チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

暑さ呆け

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暑さ呆け

■雨季到来か
5月も中旬、先週、我が家にもまとまった雨が降った。年初からの待望の雨、驟雨でそれほど長くは降らなかったが庭の草木には恵みの雨となった。煙害で霞んでいた山並みもはっきり見える。あちこちで降ったのだろう。風が少し出てきたし、朝晩はいくらか涼しくなった。でも空気がきれいになった分、日差しが強くなった。ここ数日の気温は35度から38度、まだまだ暑い。それでも40度を越えないので助かる。体温を越える気温となると机の上を触っても暑いし、着るときシャツが熱く感じられる。ベッドの上も暖房が入っているように暖かい。中東では、バスの中で一番涼しい席は、人が立ったばかりの席と聞いて驚いたことがあるが、熱いベッドを自分の体温で冷やしている状態は確かに酷暑の中東と同じだ。

自分の部屋は西日が当たるため、壁が蓄熱体となって夜間も室内温度が下がらない、昨晩、計ってみたら窓際の寒暖計が35度を指していた。35度あると扇風機を回していても汗が出る。室内温度30度ならまず快適だ。
兄はベランダに水を撒く。ついでに室内にも水を撒く。これだけで結構、涼しくなり、安眠できるのだそうだ。朝には乾燥しているところを見ると湿度はそれほど高くないのだろう。

■タイ、ウズ、日本
ウズベキスタンでは気温40度、湿度5%なんて日があった。水が垂れるほどのバスタオルを床に敷いて寝る。バスタオルは朝にはパリパリに乾いていた。ホテルでは絨毯に水を振りまいて寝た。そうしないと喉が乾燥のため張り付いて、それで目が覚めてしまう。冬は零下20度位なるし、よくあんな国で2年暮らしたもんだ、と感心する。それと同時に、まあウズに比べればチェンライの気候も悪くはない、と感謝の気持ちも湧く。

5月に夏日があったと日本では大騒ぎだったが、それでも日本は、桜の季節から新緑、そしてアジサイの色が引き立つ梅雨へと季節が移ろっていく。ここ3,4ヶ月、暑いだけのチェンライに長く住んでいると四季のはっきりした日本が懐かしくなる。「日本のここが素晴らしい」といったユーチューブに四季の色に感動した外人女性のレポートが出てくる。春は桜色、紅梅色、若葉色、青藤、夏は薄浅葱、若竹色、露草色、秋は茜色、竜胆色、栗皮色、群青色、そして冬は銀鼠、消炭色、千歳緑、朱色、こういった季節の微妙な色とその味わいはやはり日本に住んでこそ理解できるように思う。年柄年中、短パンにTシャツの現地人スタイル、サンダルを突っかけてビールを飲みに行くといったガサツな生活をしていると、「風の音にぞ驚かれぬる」の暮らしは小説の中の出来事のように思われる。

■床屋談義
午前中はテニスに出かけるが、帰ってシャワーを浴びるともう出かける気がしない。スクータを走らせても熱風が全身に吹きつけて、ツーリングの爽快さは到底味わえない。
外出しないのでPCの前で過ごす時間が長くなった。音楽も聞けばスポーツ番組も見る。ニュース解説はコメンテータを確認して視聴する。ジャーナリスト、経済評論家、外交評論家と多士済々だが、自分の取材源を持っている人、得意分野がはっきりしている人の話は聞くに値する。マスコミはコメンテータの専門分野も弁えず、経済学の先生に大阪都構想北朝鮮の核問題を聞くが、これではショーンKのコメントの方がまだマシだ、という床屋談義的回答もままある。

無難な感想ならまだしも明らかにウソを言う人がいる。数年前、安保法制改定で日本は徴兵制になる、自衛隊が中東で戦うことになると言った人たちがいる。大学教授で円は1ドル50円、日経平均は8000円と言い続けている人もいる。またトランプ氏が登場した時、米中は蜜月時代を迎え、日本は蚊帳の外で冷遇されるといった人もいる。

1月のブログに、昨年10月にペンス副大統領がハドソン研究所で行った演説を引用して「世界制覇の野心を表した中国を覇権国家米国が許すはずがない。習近平主席のクビも今年中に飛んでしまうのではないか。いいことがありますように」と書いている。ペンス演説を再読してみたが、米国の決心は本物と感じる。トランプは商売人だから高飛車に出るが、結局中国に譲歩すると言う解説者がまだいる。ニュース解説には誰が偽物かを見分ける楽しみがある。

このブログがアップされる20日内閣府から1-3月のGDP速報が出る。恐らくマイナスだろう。これを受けて安倍首相は消費増税を断念し、国民の信を仰ぐため、衆参同時選挙を発表する。結果、改憲勢力が圧勝し、日本が普通の国になる第一歩を踏み出す、これが我が床屋談義的観測であるが、暑さ呆けじゃないのといわれるかもしれない。