チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

スリランカ旅行(1)

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スリランカ旅行(1)

■紀元前に遡る文明国
スリランカバンコクから空路3時間余りで行ける国であるがほとんど興味がなかった。昔はセイロンという国名でコロンボが首都、紅茶で有名と覚えていたが、スリランカと国名を変えたのが1972年、コロンボはもう首都ではない。セイロン島という島国で国土は北海道の8割ほど、人口は2120万人、主たる輸出品は紅茶ではなく、繊維、衣料といった工業製品が8割近くを占める。

どうしてスリランカへ行ったのかというと話は6月に遡る、日本に一時帰国していた折、先輩のAさんと会食した。彼曰く、スリランカのシーギリヤに登ってきたよ、いいところだった。シーギリヤって何ですか。それは5世紀に岩山の頂上に建てられた宮殿で、天空の城とも呼ばれている。標高370mの岩山で全方位が切り立った崖になっている。実際に登る高さは200mくらいだが、かなりの急階段が続く。Aさんは現地ガイドに腰を押して、さらに手を引かれて登り切ったという。79歳にもなってシーギリヤを登った人はいないと現地人に褒められたよ、とAさんは言う。

そんなに険しい山なら5年後には体力的に登れなくなる、行くなら今のうちかなあ、と思いながら日が過ぎた。チェンライに戻って、友人にスリランカの話をしてみると、彼は8年前に行ったことがあるという。すごくいいところだった、食べ物は美味しいし、親日的だし、それに古い歴史がある。

スリランカは東南アジアに広まった上座仏教の中心地で、古くはタイからも坊さんが留学して修行をしていた。経文は上座仏教の古典語であるパーリ語で詠まれていた。それで東南アジアで仏教会議が開かれるときには各国の坊さんは共通語としてパーリ語を使うとか。中世ヨーロッパのラテン語のようなものか。今でこそスリランカ発展途上国であるが、その昔は文明の華ひらく一大先進国だった。

タイはせいぜい13世紀のスコタイ王朝に始まる新しい国である。でもスリランカでは紀元前4世紀にはシンハラ人の王朝が栄えていた。タイ人にスリランカのことを話すと遠くを見るような羨望の眼差しを向けるのは、やはり文化と歴史の差異を自覚しているからであろうか。シンハラ王朝が興った頃は日本だってまだ縄文時代だった。

■ツアー会社のネットから
“光り輝く・聖なる島” 自然、遺跡そして笑顔が溢れる 親日スリランカ

インド洋に浮かぶ一粒の涙のような形の島国。かつてセイロンと呼ばれ、1972年に共和国としてイギリスから独立を果たした「スリランカ」。その国名は、シンハラ語で「光り輝く・聖なる島」という意味を持ち、美しい自然や貴重な遺跡が残ることから「インド洋の宝石」と讃えられています。

スリランカの面積は北海道と九州の中間ぐらいで、南国の島らしく、美しい海とジャングルのような森林が生い茂り、様々な動植物が生息しています。インドで誕生した仏教は程なくしてスリランカに伝わり、その後東南アジアへと伝播しました。国民の7割が上座部仏教を信仰しており、穏やかで優しい国民性です。何より日本政府、企業からの様々な援助により、非常に日本に親しみを持っていて、手を振ると子供達は笑顔で手を振り返してくれます。
歴史的な遺跡も多く残り、世界文化遺産が6ヶ所あります。

文化遺産全てを回る旅
Iさんは世界遺産6カ所を全部回ったという。また行ってもいいくらいです、と彼は言ってくれたが、一緒に行ってもらうのもなあ、と日が過ぎていった。

転機が訪れたのは今年の9月のことだった。母の葬儀のため一時帰国していた折、娘がスリランカ、行きたいと言い出した。自分と一緒では心配だが、Iさんが同行してくれるなら是非、という。娘はすでに結婚しているがご亭主が寛容な人で、行けるときに行ったほうがいいと快く許してくれたそうだ。
10月に行く積りだったが娘の仕事の関係で延び延びになり、11月になってこの期間なら1週間行けると突然言ってきた。7日間といっても航空便の関係で実質5日だ。自分たちも娘のバンコクコロンボ便に合わせて航空券を予約、自分は10日、実質8日間のスリランカ滞在となる。

持つべきは知恵ある友、Iさんが、娘は世界遺産6つのうち5カ所を、自分は6カ所全部を回る旅程を立ててくれた。折角の父娘旅行、時間をお金で買う旅行にしましょうといって、空港から4日ほどを運転手付きの車で回る旅にしてくれた。車を雇って回るなんてウズベク以来、生きてるうちにお金は使わなくては。

行くと決まって1週間後に出発、バタバタとブログ原稿を書いてアップの日時指定したが、慌てていたので予約日を間違ってしまった。我がブログ初の失態であった。



写真はスリランカの位置、、スリランカ観光局のシーギリアの写真、空から見たシーギリヤ、途中の獅子の爪など