チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

中国人観光客

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中国人観光客

■日タイとも中国人が第一位
国土交通省発表の訪日外国人2017通年速報値によると、昨年日本を訪れた外国人は2869万人とのこと。訪日外国人第一位は中国で756万人、二位が韓国で714万人、三位が台湾で456万人、以下、香港の223万人、米国の138万人、6番目がタイで99万人となっている。中国と韓国で半数以上を占める。中韓反日国家なのにどうして日本に来るのか。
まあ日本に来てさらに日本嫌いになる人はあまりいないと思う。学校で習った日本と実際に訪れて感じた日本とは違う、日本は良い国じゃんと思ってくれたらそれに越したことはない。事実、日本に来て親日になってしまったという中国人や韓国人のユーチューブをよく目にする。

一方、昨年タイを訪れた外国人の数はと言うと、ざっと3400万人である。国別では中国992万人、マレーシア330万人、韓国171万人、ラオス161万人、日本157万人となっている。やはり中国の992万人は突出して多い。2018年にタイを訪れる中国人は1100万人と見込まれている。2010年の訪タイ中国人数が100万人だったことを考えると、爆増と言っていい。

中国で交付される旅券の数は年々増加しているが、現在、旅券を持っている中国人はまだ人口の約8%に過ぎない。因みに日本では4人に1人は旅券を持っている。だが中国社会科学院(社科院)が発表した2018年社会青書によると、2017年は中国経済が安定成長し、中国の中間所得層が3億人を超えたという。日本並みにこの中国人中間層が旅券を持って外国に行き出したら大変なことになる。いや、もうタイでは大変なことになっている。

■評判は悪い
中国人観光客の環境破壊がたびたび問題に(2018年2月23日付ネーションから)

タイの英字紙ネーションによると、タイ観光局はこのほど、中国国家観光局に対し、タイ国内の国立公園、寺院、海水浴場、サンゴ礁などを観光する際は、タイの法律を守り、自然環境を破壊しないよう求めた。参考消息網が伝えた。

タイ観光局によると、国内各地で中国人観光客による自然資源や環境破壊行為が問題となっており、中国当局に対策を求めている。ネーションは21日、「中国人観光客がサンゴ礁を複数回にわたって破壊し、海洋資源を損なう行為に及んだ。タイは中国に対策を求めるべきだ」と報じた。(引用終り)

白いお寺で知られるチェンライのワットロンクンは3年前、中国人観光客のトイレマナーの悪さに怒って、一時中国人観光客の入場を禁じた。それから外人に限り入場料50Bを徴収されるようになった。トイレの掃除代に充てられるのだろう。
バンコクの王宮(グランドパレス)の前にある芝生には、「芝生を踏まないでください」という中国語の注意書きが掲げられている。また、「お手洗いを使ったあとは、水を流してください」という中国語の注意書きもある。

自分の場合、ホテルやスーパーで大声で歩く中国人を見掛けるくらいで実害はないが、ある日本人は海浜リゾートで食事をしていた時、中国人一家が視界を遮って写真をパシャパシャ撮り始めた。更に子供がアイスバケットに手を突っ込んでガシャガシャ掻き回していったという。

チェンマイ大学社会学研究所がチェンマイ市民を対象に行った調査によると、市民の多くが中国人観光客に嫌悪感を抱いているということが明らかになった。その主な原因となっているのは、「大声で話す、並ばない、痰を吐く」などをはじめ観光地での傍若無人な振る舞いなどが上げられる。

■笑顔不足
それでも中国人観光客はタイにお金を落としてくれる。5月11日付のニュースクリップから。

中国人ツアー客に「笑顔不足」 タイ人女性、警察に呼び出され謝罪
タイを訪れた中国人ツアー客に花輪を渡す係のタイ人女性が、笑顔がたりないとして、タイ警察に呼び出され、報道陣に謝罪する騒ぎがあった。
 女性の仕事ぶりを写した動画をツアーガイドがインターネットの交流サイトに投稿し、中国で批判が広がった。動画には、タイの伝統衣装を着た女性が、バスに乗り込む中国人ツアー客に花輪を渡し、ワイ(合掌礼)をして微笑み、一緒に写真に写る様子が写っていた。女性が微笑むのは写真撮影のときだけで、それ以外のときは無表情だった。
 タイのネットユーザーの間でも批判が広がったことから、ツーリストポリスが9日、女性と雇用者を呼び出し、「(微笑みの国という)国のイメージを傷つけた」として叱責した上、謝罪させた。

正直なばっかりに、と自分はこの女性を非難する気になれないのだが。