チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイでの交通取締り

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タイでの交通取締り

無免許運転の罰則強化
8月26日のニュースクリップから

タイ運輸省陸運局無免許運転の罰則を大幅に強化する方針だ。現行の1979年自動車法では、無免許運転の罰則は禁錮1カ月以下、罰金1000バーツ以下、免許不携帯の罰則は罰金1000バーツ以下となっている。陸運局は「現状に適していない」として、無免許運転禁錮3カ月以下、罰金5万バーツ以下に、免許不携帯を罰金1万バーツ以下に改正する方針。法案をまとめ、近く閣議に提出する。
 陸運局は24日に記者会見を開き、こうした方針を説明。日本と米国の無免許運転に関する罰則を例に挙げ、罰則強化が必要と主張した。
陸運局の方針について、タイのインターネット上には、「警官が無免許運転を見逃す代わりに賄賂を要求するケースが増える」「日米とタイでは経済水準も民度も違う」という批判が広がっている。

世界保健機関(WHO)がまとめた2015年版の交通事故に関する報告で、タイは2013年の人口10万人当たりの交通事故死者数が36.2人(WHO推計値)と世界で2番目に多かった。運転技術や安全意識の低さ、車両の整備不良などが事故を招いているとされる。無免許運転も横行しているが、取り締まりはゆるい。(引用終り)

警察庁交通局発表の「平成29年中の交通事故死者数について」を見ると29年の交通事故死者数は10万人当たり2.91人となっている。これは事故から24時間以内に死亡した人の数であるが30日以内の死者数を見ても10万人当たり3.49人となっており、タイは日本の10倍以上、交通事故死の多い国であることがわかる。

ファランでも払えない
何故、無免許だけ厳しく取り締まるのかわからない。飲酒運転、ノーヘル、バイクの3人乗り、4人乗り、道路の逆走は日常茶飯事だが、現在のところほとんど取り締まっているところを見たことがない。バンコクのタクシー運転手の無免許率は8%と聞いたことがある。チェンライでも運転免許なしでタクシー運転手をしている人がいるし、高校生の通学手段はバイクだが、免許保持率は半分以下だろう。山岳民族の住む山の中では幼児を乗せて小学生がバイクを乗り回している。16歳以下なら100%無免許だ。山岳民族なら大人でも免許保持率は1,2割ではないか。

無免許だから罰金5万バーツなどと言われたら、山岳民族、タイ人はもちろん、プーケットチェンマイでレンタバイクで走り回っているファランだってとても払えない。
日本や米国と比較して罰則が緩いというのはわかるが、無免許に対する罰則だけを先進国並みにすれば交通事故が減るのだろうか。

タイ運輸省陸運局の罰則強化案に対し、プラユット首相は28日、個人的には現時点では賛同できないと述べ、検討が必要という考えを示している。ビシビシ取り締まれば、軍事政権に対する怨嗟の声が高まるだろうし、来年2月に予定されている総選挙にも影響する。マッチ、ポンプで現政権の人気浮揚を図っているのではないかと個人的には疑ってしまう。

交通違反の経験
22歳で運転免許を取ったが、原チャリの右折違反、バイクの駐車禁止等でとうとうゴールド免許を手にすることができなかった。タイに比べれば日本は警察国家と言っていい。図書館に行く時、ちょっと原チャリで近道をしたらその道が一方通行だったらしく、お巡りさんが自転車で「そこの原チャリ待てー」といって追いかけてきた。今になって思うと何故振り切って逃げなかったのかと思うが、その時は交通違反の自覚がなかったので、素直に停車。結果として交番で切符を切られた。

チェンライに暮らして1年目だったと思うが、タイ語の授業の帰り、ヘルメットを籠に入れたままバイクを走らせたら、警官に停められ、ノーヘルと言われて警察署に連れて行かれた。切符を切られ、その場で200バーツを支払った。警官は終始上機嫌で帰り際には握手を求めてきた。
数年前、チェンマイで警官に車を停められた。何事かと窓を開けると、兄と自分がシートベルトをしていない、2人で400バーツ出せ、という。そりゃ高いよな、と2人でぶつぶつ言っていたら、じゃ200にまけておく。200バーツをポケットに入れると「じゃ、行ってよし」。もう少し交渉の余地はあったかも。

あと、一度フォルツァで市内に入った時、検問にぶつかった。悪いことにこの日に限って免許証不携帯、ウーン、200バーツ払うか、と覚悟したが、座席の下に免許証のコピーを入れていたことを思い出し、それを提示すると警官たちがコピーに見入ったあと、「了解、行ってよし」。日本だったら多分勘弁して貰えなかっただろう。こんな時はしみじみ「タイにいてよかった」と思う。



パナセリヘ行く道から