チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

チェンライに戻りました。

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チェンライに戻りました。

■祖国は素晴らしい
6月11日から30日まで日本に一時帰国していた。今回は昨年9月の帰国時にやり残した用があってそれを片付けに行った。それに帰国すればお目に掛かりたい方は沢山おられるし、天涯孤独ではないから息子や孫にも顔を見せなければならない。映画も見たいし、少しは旅も、と欲張ったせいかあっという間に日が過ぎた。梅雨の季節であったが雨傘が必要であったのは2,3日に過ぎず、帰国前には関東甲信越の梅雨明けがあって、なんだ、チェンライのほうがよっぽど涼しいじゃないかという猛暑になった。

ウズ時代を入れれば10年以上日本を離れているから、もう半分外人と言っていい。訪日観光客が感激すること、美味しいと思う食べ物、日本のここが素晴らしい、といったユーチューブをよく視聴するが、今回も日本の美しさ、食べ物の美味しさ、人々のマナーの良さ、おもてなしの心などに感動した。

成田から京急経由で我が家の最寄り駅である戸越に行こうとした。改札口の駅員にホームを確かめると「どこまで行くのですか?」、「それならばxx時x分の特急に乗り、青砥で快速西馬込行に乗り換えて下さい」。ごく当たり前のサービスなのだろうが、路線も覚束ぬ北タイの耄碌ジジイとみてのご親切、忝い、ハラリと落ちる涙の一雫。少々大げさではあるが中国語、韓国語での車内放送の不愉快さを打ち消すに余りある感動を覚えたものだ。


■料理の美しさ
清潔さに関しては日本の右に出る国はないだろう。電車の中、ホーム、駅から家に向かう道にごみが落ちていない。捨てる人がいないこと、人知れず清掃に励む人がいるからだろう。食事をする場所ではチェンライと違って虫を見ることがない。ハエ、アリ、蚊、時には油虫も来る。こういった食堂の壁には虫を主食とするヤモリが何匹も張り付いている。野外のタイ料理屋では足元に猫や犬がいて、豚や魚の骨をちょうだいよ、と足に体を擦りつけてくる。足でチョンチョンと猫をつついて他のテーブルへ押しやる。タイのレストランでは食事以外に楽しみがあっていい、という人もいるだろうが、自分はダメ、まず猫が好きでない。

加賀料理の店に行った。小さなお皿に入れられた刺身や煮物が引き出しの付いた重ね箱で出てくる。まるで宝石箱のようだ。美味しいばかりでなく実に美しい。まるで芸術品だ。生ビールのグラス、気兼ねのない友人、虫や犬猫などいない、食べ、飲む、そして楽しい会話、まさに至福の時、これ以上何がいるというのか。

チェンライにだって美味しい料理はある。でも基本的には肉、野菜を油でガチャガチャと炒めて牡蠣油を適宜注いで味付け、がメインだ。盛り付けに感心したという経験はほとんどない。フーフー言いながら熱いうちに喰えばいいんだよ、食材は新鮮だからねー、旨いだろ。全部がこうとは言わないが、センスの面ではまだタイは日本に追いつけない。

■野暮用2つ終了
昨年9月に一時帰国し、何十年も信託銀行に預けっぱなしになっていた株を売却しようとした。大した金額ではないが、証券会社に勤めていた友人が、その株、中西さんが死んだら信託銀行のものになっちゃうんだよ、だから信託銀行の給料は高いんだよ、と忠告してくれたからだ。でも住民票もマイナンバーもなく、それに銀行に登録されている住所も現在とは違う、ということで証券会社の口座開設ができなかった。そこで今回は品川区に転入届を出し、必要書類を揃えて口座を開設をし、株の移動作業を無事終了することができた。

また、前回、丸井のエポスカードを作ろうと新宿の丸井に行った。しかし住民票もなく、身分証明書として1年前に失効した運転免許を提出したせいか「お客様にはカードを発行できません。理由はお読み頂いた規約(読んでねーよー)により申し上げられません」で終わりになった。今回は国保証、住民票、年金手帳、預金通帳などあらゆる書類を持参し、服装もこざっぱりしたシャツに靴という姿で行った。というのは前日、北タイの正装、モーホームで息子たちと会食した折、銀行に勤務する息子の嫁さんから「そんな怪しい恰好をして行ったら、書類が揃っていてもカードは発行されない」と脅されていたからだ。

見た目は大切だ。丸井の中年係員から「お客様のように必要書類をすべてお持ちですと手続きもスムースに参ります」と誉められて問題なくエポスカードを取得。でも2つ離れたカウンターに以前自分を門前払いした女性係員がいたので、見つからないよう、俯き加減で顔を上げなかったから、少しは怪しいと思われたかもしれない。




写真は新幹線、渋谷駅前、道の駅のトイレ、あと3枚はモーホーム