連休はPCの前で
■テニスはお休み
連休、皆さま如何お過ごしでしたでしょうか。
チェンライでは1日から5日まで雨続きで、日課のテニスが4月30日の月曜しかできなかった。連休中、一日中降り続けの日もあったが、雨天から一転して青空が広がり、強い太陽が照り付けるという南国らしい日が多かったと思う。午前中は水浸しでダメだが、午後から夜にかけてはコートが乾いてプレー可能だったようだ。通常、午後はブアさんと買い物に出かけるのでコートには行けないし、日中は暑いので9面あるコートには人っ子一人いない。以前は夕食の後、19時くらいまでテニスをしていたことがあるが、晩酌の後の運動は体に良くないので夕方テニスはやらなくなって久しい。
乾季にはテニス・ロングステイのU夫妻が鹿児島から来られ、U夫妻効果でファランやタイ人が集まりコートはにぎやかになる。ダブルスで3面使うこともあった。今は暑季から雨季に移行する時期でコートへの出席率がよくない。オランダ人のトンとその奥さん、それにスイス人のロバートの3人が常連、自分が行かないとダブルスの試合ができない。3人が待っているだろうな、と思うと休むわけにもいかず、連休前の週は6回コートへ出た。9時を過ぎると急激に気温が上がってきて発汗が激しくなる。時間にして2時間弱、通常は6ゲーム先取の試合を2つやって帰る。時折、勝負に拘るタイ人が遅くやって来てもう1セットやろうと持ちかけてくる。でもコートで倒れるなら本望だ、という気持ちはさらさらないので年寄は疲れやすいからダメ、と断る。勝敗よりも気持ちのいい汗がかけたらそれで満足、といったところだ。
■日本自治区
連休中は雨のため、家でPCの前に坐っていることが多かった。日本発のニュースは気が滅入る話題ばかり。5月3日の護憲派集会の報道を読むとなんだかなあ、と思ってしまう。「平和と人権を守る」と聞くと反射的に嫌な気持ちになる。平和と人権を声高にいう人に限って、日本の安定を脅かし、人権を蹂躙して平気な人々だと思う。中国は平和を追求し、人権を保障していると言っている。護憲派集会で政権を批判する人は中国の言う平和と人権尊重をどう理解しているのだろうか。
以前、ローマ帝国の軍事学者ウェゲティウスの「汝、平和を欲さば戦への備えをせよ」の警句を紹介したことがある。戦争ができる国になることが戦争のリスクを減らす。憲法第9条の改正案は自分としてはまだしょぼいと思うが、改正は戦争ではなく平和を齎す方向に働くと思う。今、日米安全保障条約が無くなったら、当然中国は尖閣列島、沖縄に進駐する。そのあと日本は中国の自治区になり、チベットやウィグルと同じ運命をたどるだろう。
成吉思汗は現ウズベキスタンのサマルカンドを攻略し尽したあと「お前たちを守ってくれるはずの神はどこにいるのだ、いるなら助けてくれるはずではないか」とソグド人捕虜に言い放ったという。何年か後に中国の国家主席が「お前たちを守ってくれるはずの平和憲法は日本を守ったか、漢民族の平和を思い知るがいい」と日本国民に言い放つ日が来ないとも限らない。
■シールズ枠で途上国へ
近頃の若者はあまり海外へ行きたがらないらしい。文科省の高等教育局、学生・留学生課の「日本人の海外留学状況」によると2000年初頭には8万人前後いた日本人海外留学生は2015年には5万人半ばに落ちている。また観光庁によると1996年の日本人の出国者数は1669万人で、うち20代は463万人。2016年は全体が1712万人とほぼ横ばいだが、20代は39%減の282万人だったという。
1960年、1970年代の「なんでも見てやろう」、1980年、90年代の「深夜特急」世代と違って、今の若者はちょっとバイトすれば海外にいけると思うのだが、学費やスマホ代に追われて、そんな余裕はないということだろうか。
参議院議員の青山繁晴さんは若い人に「とにかく海外に行ってみなさい、そしてカタコトでもいいから話してみなさい」と勧めている。自分も海外に暮らしているのでどんなに日本が素晴らしい国かわかる。ウズベキスタンやタイのような独裁国がどのようなものか、差別や格差とはどんなものか肌で感じてほしい、特に反日の人は是非海外へ、と何度か書いてきた。海外での体験は地球儀の中の日本を実感するいい機会になるはずだ。
JICAは「安倍はヒットラーだ」などと言っている若者をシールズ枠の青年海外協力隊員として採用し、ジブチやニジェールとかに優先派遣してはどうかと思う。もっとも発展途上国なんて、と尻込みする卑怯な人間が多いような気がするからムリだろうか。