チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

日本のニュースは不可解

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日本のニュースは不可解

■書き換え疑惑
日本のニュースはネットで見ている。でも外国に住んでいるせいかニュースの何が問題なのかよくわからない。例えば3月2日の朝日新聞の「森友文書書き換え疑惑」は何が問題なのか。何処をどう書き換えたのか、そのために国が多大な損害を被ったとか、籠池さんの潔白の証拠になるとかなら話は分かる。用語がいくつか違ったくらいで、森友問題の行方を左右するものではなさそうだ。これで野党は勢いづいて、麻生財務大臣は辞職すべきだ、いや、安倍内閣は総辞職だと騒いでいる。朝日は疑惑がある、というだけで証拠となる文書を出さない。その疑惑文書のコピーがあれば、最終決裁文書と見比べればいいだけの話。見比べた結果、実害がなければそれでいいのではないか。何が問題なのか。

どこかの県警で巡査長が交通違反の事実がないのに、県内在住の高齢男性がシートベルト装着義務違反をしたとする虚偽の白切符を作成した、という事件があった。もちろんよくないことで当該巡査長は事件が明るみに出て依願退職した。それで済むか、県警本部長はもちろん、警察庁長官国家公安委員長、安倍首相も行政の長として責任を取って辞職すべきだ、などと言っていたら、日替わりで内閣が替わってしまう。出先の職員による文書書き換えなら出先の長が厳重注意を受けるくらいが妥当な処分だと思うのだが、どうもタイに長く住んでいるうちに物事の理非曲直、軽重の基準が日本とずれてしまったらしい。

■虚偽データ疑惑
文書書き換え疑惑の前は「働き方改革虚偽データ疑惑」で大騒ぎだったが「文書書き換え疑惑」のあとではすっかり霞んでしまった。政府提出予定の働き方改革関連法案の裁量労働制対象業務拡大の根拠とされた2013年「労働時間等総合実態調査」のデータに異常値が87事業所の117件も見つかったというが、まあ直せばいいだけのこと。ここでいう裁量労働制とは労働時間と成果・業績が必ずしも連動しない職種において適用される。情報処理システムの分析・設計や記事の取材・執筆など11の業種が、裁量労働制を適用される業務とされてきた。大学の先生は論文の執筆本数や授業のコマ数で給料が決められているわけではない。先生の労働時間は1日に何時間くらいですか、と聞かれ、朝起きてから寝るまで学問のことを考えているので、1日18時間と答える教授がいた。こうなると実労働とは、の定義が必要になってくる。

通常の会社員は時間外であっても、あ、来週の段取りはこうしよう、A部長より先にB次長に根回しをしておいたほうが、と考えているわけで、裁量労働と言えないことはない。歯車を1日に百個作る、プールの監視業務を1日に7時間とか、数字で管理できる業務ならば、残業時間は測りやすい。裁量労働制のほうがそうでない労働に比べ労働時間が長いと自分は思っていたのに首相や厚労大臣が裁量労働制のほうが労働時間が短いと答弁していたので、なんだかなあとは思っていた。

それに制度による労働密度、成果、労働時間の関係がよくわからない。時間内にきっちり仕事を終わらせ、成果を出す人よりも長時間残業をしても成果があまりでない人のほうが収入は多くなる。でもそういった不公平を言っているときりがないし、お前は長時間労働で自殺に追い込まれた人の気持ちがわかるか、などと怒られそうなのでやめておく。勤労を労働時間、賃金、制度で縛るより、上司が10の力を持つ部下には10か11の、7の力を持つ部下には7か8の仕事を与えて、全体が活気を持って楽しく働ける職場づくりをする方が大事だと思う。お金はもちろん大切だがそれだけが目的では労働は空しい。そう思うのだが違っているだろうか。

国難をよそに時間の空費
昨今のニュースを見てわからないことの筆頭は、なんで国会で相変わらずモリカケ問題で時間を空費しているのだろうということだ。北朝鮮は200発のノドンの照準を日本各都市に合わせているというし、中国は核弾頭搭載可能な弾道ミサイルを1500~2000発保有している。その中国は「小国は大国の言うことを聞くべきだ」と公言してはばからない。日本では憲法第9条のしょぼい改正でさえ、すったもんだしている時に中国は憲法をさっと改正して習近平国家主席の任期を終身制とした。

チベットウイグル内モンゴルばかりでなく、台湾、尖閣、沖縄、日本本土が中国の手に落ちる日も遠くはないだろう。ウイグルチベットで行われているように何万人もの未婚女性が中国に連れ去られる、その前にミサイルが落ちてくる、そんな日本を見たくはない。でもこの国会の体たらくでは、と暗澹とした気分になる。