チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

チャリティ・ラン

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チャリティ・ラン

■ご挨拶
あけましておめでとうございます。今年が皆様にとりましてよき年となりますようお祈り致しております。本年も宜しくご教導のほどお願い申し上げます。

うれしさの過ぎぬ正月四日なり(子規)。一般の方は4日が仕事始め、気持ちを新たに今年も頑張っていこうと思われているのではないか。かつては自分もそうだった。今は毎日が日曜の隠遁生活、暮正月を問わず、朝から酒を飲んでいても誰からも非難されることのない身ではあるが、ケジメの大切さは理解している。朝酒は元旦限り、2日からテニスに出かけている。

タイでは昨年10月プミポン前国王の喪が明けたし、クリスマスの飾りつけも華やか、行かなかったけれど、チェンライ目抜き通りのカウントダウンも盛大に行われたようだ。こっちは晦日の午前0時に地元でポンポン打ち上げられる花火の音を寝床で夢うつつに聞いていただけ。
暮の28日にスーパーに行ったが、まだクリスマスツリーが飾られ、クリスマスソングが流れていた。タイでは、メリークリスマス&ハッピーニューイヤーだからだらだらと暮から正月へとケジメなく時間が流れて行くように思う。

■暮の社会現象
日本でも報道されたのでご存知の方も多いと思うが、タイ縦断チャリティ・ランでタイは大騒ぎだった。タイの人気バンドのボーカリスト、アーティワラー・コンマーライ(通称、トゥーン)さん(38)がタイの南北2191キロ縦断のチャリティ・ランを始めたのは11月1日、資金難で医療機器などが不足している11の国立病院の支援が目的だった。当初は売名行為といった批判もあったものの、けがや疲労に屈せず力走する姿が多くのタイ国民の共感を呼び、沿道には連日、多くの人が集まり、寄付金を渡したり、声援を送るなどし、寄せられた寄付金の額は目標の7億バーツを大きく上回る11億バーツ超(約40億円)に達した。

トゥーンのゴールは12月25日のメーサイ、その前日、24日にチェンライ到着というので、ブアさんは大興奮、午前中にチェンライのメンライ王像の前に行ってみたらトゥーンを一目見ようという人で大混雑、また彼の走ってくる国道には大勢の人が繰り出している。王様が来るとしてもこんなに人は集まらない。

ブアさんがどうしてもトゥーンと一緒に走るという。バイクで1号線をチェンマイ方向に進み、トゥーンを取り囲む一団を発見し、そこでブアさんを下ろす。自分は少し先で待つ。沿道はトゥーンを一目見ようという人でびっしり、先触れの袋を持った男たちがやってくると皆、狂ったようにお金を袋に投げ入れる。自分の前をトゥーンが走りすぎていった。日焼けで黒光りした風貌は哲学者のようだった。連日テレビで彼の動静が放映され、チャリティ・ランは一種の社会現象となっていった。

■25,26日も
タイのバンコク大学は12月9―12日、バンコク首都圏在住の18歳以上の男女を対象に、「2017年に活躍した人」に関するアンケート調査(回答者1154人)を実施した。「最も賞賛すべき人」に挙げられたのは、人気ロックバンドのボーカリストで、11、12月にタイの南北2191キロを縦断するチャリティーランを完走した通称、トゥーンさん(38)で、支持率は83・5%に上った。2位はプラユット首相で11・1%だった。トゥーンを首相にという声も上がっていたくらい、彼は国民的英雄になってしまった。

それほどチャリティ・ランが大ごとになっているとは知らなかったから翌25日、メーサイへ買い物に行った。やはり沿道に人の列、バイクでトゥーンのマラソン軍団を追い越したが道路は大混雑、メーサイについてみたら道路上に大きなステージが設けられ、楽団が練習中、街を上げてトゥーンのゴールを祝おうと皆、殺気立っている。先ほど追い越してきたトゥーン軍団が到着したらとんでもない大騒ぎになる。買い物もそこそこにメーサイを出る。帰途、またトゥーンの一団とすれ違ったが伴走の列は500ⅿに伸びている。それとゴールを一緒に祝おうとメーサイを目指す車が3キロ以上にわたって渋滞していた。

この日の夜のテレビはすべてメーサイからの中継、ブアさんも大興奮だった。26日はブアさんに言われるままに家から20キロほど離れたワット・チェルンタワンへ、ここは禅の修行道場として知られている。

行ってみたら車を停められないほどの大混雑、大型バスも数十台、あとでわかったがこの日にトゥーンが来ていたらしい。本堂でブアさんはトゥーンに会って彼の腕に触ったと大喜び。自分は外で善男善女をぼんやりと観察していただけ。3日連続でトゥーンに縁があった。

このお寺には元旦に初詣でに行ったのだが、それはまた改めて。


写真はトゥーンさん、彼を待つ沿道の人、ワット・チェルンタワンと善男善女