チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

なすほどの不善もなく

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なすほどの不善もなく

■家に蟄居
11月に10日ほどミャンマーに旅した。それ以来、旅行らしい旅行はしていない。時間と多少のお金はあるのだし、幸い普通に歩けるのだから、あちこち出掛けてもいいように思う。ネットで欧州やトルコ、ベトナム、台湾等の旅行情報を見たり、格安航空券をチェックする。欧州主要都市にはバンコクを夜に発てば、現地時間の朝早く到着する。飛行時間は12,3時間かかるが時差の関係でそうなるらしい。

友人が昨年トルコに行ってきた。カッパドキア、ギョレメ、ヤズルカヤ神殿などの写真を見せてもらい、これは行かねば、とその時は思った。今も行きたいと思っている。でも決心が付かない。フランス料理、中華料理と並んでトルコ料理は世界3大料理の一つだという。食える内に行かねば早晩、食えなくなる。食欲、体力、財力?はあっても、それに気力が付いていかない。こうして何事にも億劫になっていくのだろう。チェンマイ在住の70を越えるご老人が、タイ娘とちょめちょめというブログをアップされている。10年前なら日本人として恥ずかしくないか、と憤激したと思うが、今はそうですか、お幸せですね、(私の分まで)頑張って下さい、とエールを送りたくなる。人間も丸くなったらしい。

それで、毎日何をしているのだ、と聞かれれば、小人閑居しております、と答えるしかない。一億総活躍社会の御世に暮らしながら、何と怠惰な、と言われればそれまでだが、まあ普通に働き、年金の掛け金も払い続けてきましたので、1つお目こぼしを、とお願いするだけ。

■毎朝出勤
朝は7時過ぎにブアさんが階下から「キン・カーオ(ごはんですよ)」と大声を出すので、降りて行って朝食をとる。その時、母が目を覚ましていれば声をかける。さしたる反応はない。朝食は通常、お粥、スープ、炒め物、それに佃煮やふりかけなど。炒め物は前日の夕食に大量に作るから同じものが出る。前夜に食べきれなかったおかずが並ぶこともある。特に不満はない。お茶は通常、メチャンの市場で買った1キロ160Bの烏龍茶、値段の割には美味しい。余れば薄めてペットボトルに入れ、冷蔵庫で保存。

8時過ぎには仕事に行く。ニイさんもブアさんも慣れていて、はい、はい、お仕事ですね、と笑って送り出してくれる。ここ4カ月、週5日のベースでテニスコートに出勤している。毎日決まった時間に家を出るのだから、自分から見れば仕事と言っていい。2月、3月はU夫妻が例年通りテニス合宿に来られていた。その頃はU夫妻効果でタイ人、ファランが集まって、3面、時には4面のコートでゲームが行われていた。今は常連のオランダ人夫婦が帰国しているし、学校が夏休みでスクールバス運転手グループもお休みだ。必ず来るのはスイス人のロバートだけになっている。

雨が降ればコートに水が溜まってテニスができなくなるはずである。でもチェンライのテニスコートは3,4年前に大改修されて極端に水はけが良くなった。夜中のスコールであれば翌朝は問題なくプレーできる。朝8時に大雨が降れば休めるのになあ、と土木作業員と同じことを考えるほど毎日は体力的にきつい。明け方、大雨が降った日があった。これで休めるとPCに向かっていたらロバートから電話、今、コートにいる、ほぼ乾いているから来て下さい。我が家から市営運動場まで10キロ足らず、10分もあれば到着する。
二人でラリーを1時間半、もういいでしょう。渇いた喉に冷えた烏龍茶が染み渡る。平成の御世に生きる幸せを感じるときだ。

■タイマッサージ
週に5日、時には土日にサーブの練習に行くこともある。午前中の涼しい時間にやるのだが、やはり常夏の国、炎天下では気温30度を越える。かなり消耗する。毎日となると筋肉や腰に疲れを感じる。テニスのあと、運動場から車で10分ほどの天然掛け流しの温泉に行くこともあるが、疲れを取るにはやはりマッサージ。近所の女性が我が家に来てくれる。2時間の本格的マッサージで料金は日本円で千円ほど。
若い頃は何となくマッサージを敬遠していた。でもこの年になってマッサージの心地よさに開眼、ふくらはぎや太腿を素足で踏んでもらうと、イタ気持ちよくて、アー、もっと踏んで下さい、と自虐的快感に浸ってしまう。マッサージのあとは確かに体が軽くなる。一流スポーツ選手が専属のマッサージ師を抱えている理由がよくわかる。

午後はほぼ毎日買い物やお寺に付き合わされる。ブアさんの運転手だ。その間に友人と会ったり銀行やイミグレへ。こうしてみると閑居していると言いながら毎日忙しく過ごしていると言えるかもしれない。



写真は水のある風景。