チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

テニスが仕事

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テニスが仕事

■週5日の出勤
2月に入って乾季らしい晴れの天気が続いている。最低気温は15-16度、朝のバイクは、短パン、半袖ではちょっと寒いかな、と思う程度、日中は30度前後に上がるが、夕方、陽が落ちると再び涼しくなる。今が一番良い季節だ。雨の心配がほとんどないため、バイク旅行には最適だ。昨年の今頃は北タイの仏教遺跡をフォルツァで回っていた。
今年もどこか1週間くらいのツーリングを、と思っているが、どうも年のせいか出るのが億劫だ。家を空けることがあるが、野暮用でチェンマイへ、あるいは納豆、春菊といった貴重食材購入のためにソードタイへ、とか日常生活の延長線上の外泊が目立つ。

それに旅行よりも優先していることがある。テニスだ。例年、この時期に鹿児島からU夫妻がチェンライテニス合宿に来られている。友人3名も一緒。通常、数名という朝のテニス参加者が、今はU夫妻効果で十数名、にぎやかだ。いろいろな人とゲームができて楽しい。タイ語や英語、日本語が飛び交う。このひと月、週5回はコートに出ている。市営コートは9面あるが、朝に集まるのは我々のグループだけだから貸し切り状態。4人揃えばすぐゲームができる。

日本では考えられないと思うが、日曜の朝は9面のコートが全面がら空きで誰もいない。学んで時に習う、ではないがゲームばかりしていてもうまくはならない。一人でサーブやスマッシュの練習をする。練習通りの球がゲームで打てれば苦労はないが、練習でできなかったことはゲームでもできない。練習は不可能を可能にすると小泉信三先生も言っておられる。努力はきっと報われる(はずだ)。
一方で、老犬は芸を覚えないという諺があったな、英語ではAn old dog will not learn new tricks.だったかな、などと呟きながらスピンサーブを打ち込む。お、今のコースならエースだよ、と自己満足。

■基礎体力の不足
朝、10分ほどバイクを飛ばして8時半にコートに到着。すでに数人がゲームをしたり、ウォーミングアップのラリーをやっている。だんだん人数が増えてくる。このところ日本人が来日組を含めて6、7人、ファランが3、4人、タイ人が数人といった割合。顔なじみばかりでお互いの実力はわかっている。一方的なゲームにならないようにペアを組む。人種を問わずペアは阿吽の呼吸で決まる。勝負にこだわるファランもいるが総じて、楽しくプレーができればいいという人が多い。自分も楽しく汗がかければいい、と思うほうだが、自分のミスでゲームを落とすと相方に申し訳ないので、それなりに頑張る。でもあと一歩でボールに追いつけないことがあり我ながら歯痒い。

本来であれば、テニスをやるために足腰を鍛える、ジョギングは欠かさないといった努力が必要なのだろう。コートに来ても軽い準備体操、前屈、後屈、腕の回転程度でボールを打ち始める。これでは瞬発力が出るはずがない。年だからしょうがないよ、という言い訳はしたくないのだが、周りから見ればジイさん、無理したらまた足折る、走らなくていいよ、といったところか。

■プロ選手も来る
1月にチェンライ出身の女子プロテニスの選手が練習に来ていた。タイの女子チャンピオン、世界ランキングは2桁の下のほうだが、USオープンに出場した時の写真を雑誌で見たとファランが言っていた。彼女はコートに来るとジョギングをしたり、ベンチプレスをしたり、準備運動に1時間はかけていて、すぐにボールを打つようなことはなかった。球を打つときには外人コーチがつききりでアドバイスをする。サーブ練習を見学したがほとんど変わらぬ美しいフォームから鋭い球が飛んでいく。ボールを高く上げ後方から大きな弧を描いてラケットを振る。自分も真似をしてみたら、サーブの切れが少し良くなった。

彼女とは4日か5日、続けてコートで出会ったものだから、顔が会ったときにニッコリ笑ってくれるようになった。タイの女の子は一般的に知らない人でも目が合えば微笑んでくれるから、どういうこともないのだろうが、自分としては大変光栄に感じた。サインでも貰っておけばよかったかしら。

■時には夕方も
日中、コートは無人となる。タイ人は暑いときは運動などしない。夕方4時ごろになると、テニススクールが始まって生徒と先生がテニスをやり始める。そのうち、勤め帰りの常連がやってくる。それでも9面全部使用することは稀だ。自分も夕方コートに行って一人練習をすることがある。知り合いに誘われゲームに付き合うこともある。夜間照明があるから、相手さえいれば9時過ぎまでできるが、自分はせいぜい7時まで。テニスに関しては誠に恵まれた環境と言える。



友人の撮ったミャンマーの写真から