チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

ミャンマーの旅(5)

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ミャンマーの旅(5)

■山上のホテルに宿泊
ゴールデンロックにあるチャイティヨーホテルで、陸路ミャンマー入りした我々4名と空路ヤンゴン入りしたHさん、Sさん2名と合流、これで6名全員集合。夕焼けのゴールデンロックを十分堪能した後、宴会と行きたいところだが山上のレストランはどこもビールを置いていない。聖域だからだろうか。空路組がホテルの前の中華料理店では昼間飲めたと言う。そこでその店へ。はい、はい、ビール出せます。広い店内には誰も客がいない。人件費が安いのかウェイトレスは10人位いる。でも仲間で喋っていてあまり客には関心がないようだ。ま、飲めればよろしい。まずはビールで乾杯。歩き疲れたのでミャンマービールのうまさが喉に染み渡る。お姉さんが店とホテルを行き来することで、ビールはホテルで買ってくることがわかった。みんなとの話で、チャイティヨー・パゴダがゴールデンロックとも呼ばれ、ミャンマー人にとってご利益あらたかな聖地であることを知った。

旅程もレストラン選びも料理の注文も人任せ、一人分いくらのお金を出すだけ。人任せの団体旅行は実にラクだ。

■ご来光を一人占め
ゴールデンロックの夕焼けを見たならば、朝焼けも見なければならない。4時半に目覚ましをかけ、相部屋のNさんと宿を抜け出す。まだ真っ暗な道を多くの人が上り下りしている。托鉢のお坊さんの数も半端ではない。托鉢用タンブンセットを売る人もいる。朝日の上る前に山を下りる人が少なくない、ということはミャンマー人はいわゆる「ご来光」を有り難がる風習はないようだ。広場はお祈りをする人で一杯。海抜1000mを越える山上であるからかなり冷え込む。ゴールデンロックは西に面しているため、朝日に映える情景は撮りにくい。広場を右手に折れて、200mほど離れた山の上に立つ仏塔を目指した。広場を下りると両側は飲食店、お土産物屋でごった返している。陽が昇る前から坊さんやミャンマー人団体が朝ご飯を食べている。あとで知ったことだが、食事をすると食堂の2階で仮眠させてもらえるらしい。食堂横丁の両側はゴミだらけ、仏塔への坂道もゴミだらけ。聖域には箒を持った清掃人を何人も見かけたが、それだけ多くの清掃人がいるということは、参詣人が平気でごみを捨てるということだろう。

パゴダにはほとんど人がおらず、眼下に雲海とその中をまさに上らんとする朝日が、そして背後にはかなりの大きさを保った青白い月が見えた。

ヤンゴン
チャイティヨー山の麓、キンプンには昨日ここまで乗ってきたバンが待っていた。ヤンゴンまでバゴー経由で我々6人、前日と同じ値段で、と話が付いていた。運転手夫婦はキンプンのGHか車の中で寝ていたらしい。
バゴーはキンプンから80キロ、ヤンゴンの手前70キロの地点にある。13世紀から16世紀にかけて、モン族のバゴー王朝の首都として繁栄したという。ヤンゴンから日帰りで行ける観光地として、また日帰りで行くと結構厳しいゴールデンロック観光の中継地点として訪れる人は多い。

バゴーへ向かう車の中で気になってリュックの中を改めてみた。ない。ドル札とヤンゴンチェンマイの航空予定表の入ったネックポーチがない。いつもは首から下げてお腹に密着させているのだが、今回はずっとリュックに入れたままだった。ホテルにチェンクインした時、ドル札を出し、それからポーチをリュックにいれたと思う。部屋に置きっぱなしだったし、夕焼け、朝焼け、食事と部屋を空ける時間が長く、荷物も乱雑だった。

実を言うとお金の紛失は今回が初めて。旅慣れている、というほどではないが初心者ではない。不覚である。300ドル弱は残っていたと思う。自分の不注意だから仕方ない。先進国から発展途上国への所得移転、一種の経済援助と思えばあきらめもつく。パスポートや銀行カードを失くした、と思えば不幸中の幸い、と言える。手持ち現金は少ないが、カードがあるので、ヤンゴンのATMでチャットが引き出せるだろうし、場所によってはVISAでの決済も可能だ。

しかし問題はヤンゴンチェンマイの航空便の予定表だ。便名はもちろん、出発時間もうろ覚え、エアアジアの発券窓口で直接購入したので、メールにコピーは無い。予定表には自分の名前が入っているので、善意のホテル従業員が見つければ戻ってくる可能性はあったのだろうが、300ドルと言えばミャンマーでは大金、金は懐へ、予定表は捨てられたに違いない。さて、どうするか。

バゴーのシュエモードーパゴダに着いた。でもいくらお祈りしてもポ=チは戻ってこないだろう。(続く)



写真はミャンマービール、ごった返す夜明け前の参道、パゴダから見た夜明け、ゴールデンロック方向、早朝の広場