チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

1年ビザの更新

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1年ビザの更新

■「前と同じ」とは限らない
7月はビザの更新月である。タイに住む以上、タイ政府からタイに住んでよい、という許可がいる。これを査証(ビザ)という。自分は年金ビザ、有効期間は1年、毎年更新する必要がある。ビザは相互主義である。日本はタイに1年ビザを認めていないのだから、タイも1年ビザ出さない、と言われればそれまで。タイはビザに関し邦人に優遇措置を認めている、といえる。1年毎のビザ更新が面倒だ、などと文句は言えない。
5月に母の年金ビザを更新した。特に前年度とは変わったことはなく、スムースにビザが下りた。お役所の手続きで何も問題がなかった、ということはタイでは僥倖の部類に属する。やはり、日ごろのタンブンのおかげか、と祝杯を上げたくなったものだ。

いいことは続かない、自分のビザ更新は前回のようにうまくいくかしら、と疑心暗鬼になる。一応、パスポートの必要個所のコピー、銀行の残高証明書、通帳のコピー、大家さんの身分証明書や家の賃貸契約書など必要書類を用意して、出入国管理事務所へ行った。

チェンマイ出入国管理事務所では6月末より、申請に際し、「外国人情報用紙」の提出が求められる、という情報があった。タイでは規定とは別に、事務所存在地、係官の気分により、求められる様式、記入内容が変わる。日本人会でよく、ビザ申請の勉強会が開かれるが、これで大丈夫、という方法はなく、私の場合、あの人の場合はこれでうまくいった、という事例報告にしか過ぎない。その報告を参考にして、入管事務所に申請に出かけ、実は私の場合は、こう変わっていました、という報告を皆さんにする。その変わったという方法が次回行く人に通用するとは限らない。

だから、チェンマイでは、「外国人情報用紙」の提出が求められてもチェンライの入管ではいらないのでは、と漠然と考えて、申請書類を窓口に提出した。

■記入項目
係官は、書類を点検すると、「外国人情報用紙」がないよ、後ろの棚に様式が入っているから記入するように、という。細かい字の英文で書かれたA4用紙3枚分の紙を見る。記入すべき内容は以下の通り。

1 本人情報(名前,国籍,生年月日,年齢,パスポート番号,父親の名前,母親の名前)

2 日本の住所,連絡先(電話)

3.タイの住所,連絡先

4. 勤務先(無職は記入不要)

5. FacebookID、LineID、Eメールアドレス等

6. 車,バイクの所有(メーカー,車種,色,ナンバー(番号,県)記入箇所は一車種です。

7. 良く利用するクラブ・レストラン・お店・病院等を記述

8. タイ人の友人の連絡先(住所,勤務先,各連絡先)

9. 日本人の友人の連絡先(住所、勤務先,各連絡先)

10. 主たる銀行口座(銀行名,支店名,口座名,口座番号)

 note その他情報(任意)

署名欄は2か所、並びに写真の添付が必要

■90日届にも
こんな個人情報集めてどーすんだよ、などと文句を言っても始まらない。係官が書けるところだけでいいよ、というので、本人情報と日本、タイの住所だけ書いて提出。係官は所有車について聞いてくる、ホンダのシティ、色は黒、ナンバーはうろ覚えだったので適当に4ケタの数字を言った。タイの友人はいないの?、ナーさん、トンさんとかの呼び名しか知らない、と言うと、大家さんの身分証明書コピーから大家さんの氏名、住所を抜き書きしてくれた。
よく行くところは?、と聞くので、チェンライのスーパー、ビッグシーと答えておいた。
書類が揃っていれば、受付から交付までせいぜい15分で済むところ、係官とのやり取りがあったせいで、ビザを手にするまで1時間近くかかってしまった。

この日は母の90日毎の住所届を提出した。これは申請だけで5分足らずで終わるはずだったが、90日届にも「外国人情報用紙」が要るという。本人情報と日タイの住所を記入して提出。問われるままに、車はホンダのシティ、黒、えーと、ナンバーは、とまた適当な数字を言う。よく利用するするお店や日、タイの友人を聞かれたら、ないです、と答えようと思っていたが、特にご下問なし。母の写真がないのですが、と言ったら、なくてもいい、とのこと。ま、形が整っていればいいんだよ、という感じ。

軍政になってから、新規に年金ビザを取る場合も、発給条件が厳しくなっているようだ。ただ、担当官や管轄する入管事務所で発給条件が画一的ではないこと、ビザ行政は頻繁に変更があること、賄賂行政がはびこることなど、不確定要因が多く、どういう風に厳しくなっているかは、本人が経験してみないと分からない。