チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

まずは人柄と志

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まずは人柄と志

■98%の民意
最近は不愉快なことが多い。というのはPCでニュースをみると舛添さんの顔が出てくる。ラジオの解説番組も欠かさず聞くのだが、コメンテーターが喋る間、舛添さんの目を剥いた静止画像がPC画面に出ている。何故、朝からこんなに嫌な思いをしなければいけないのか。

政治資金規正法や政党助成法に違反していないのだから、引き続き都知事の職務に邁進したいと舛添さんは言う。そうですか、今後はしっかりやってください、という人はどれだけいるのか。
あるアンケート調査によると、回答者の98%が「舛添都知事は辞めるべき」と答えている。思い出すのは、先頃のオバマ大統領の広島訪問を肯定的にとらえる人が98%だったことだ。朝日を始め、マスコミの中には「謝罪のない広島訪問は無意味」とか「核の発射ボタンを持ち込んだ訪問は偽善」と報じるところもあった。でもこれは2%の少数意見であって、98%の人はオバマ大統領訪問を是としたのである。それにしては訪問を非難する報道は多かったな、と思う。

同様に、2%の都民は「舛添さんに都知事の職務を全うして頂きたい」と思っている。しかし、全くと言っていいほど、私は断固、舛添さんを支持します、という人は現れない。いつもお泊まり頂いておりまして、お食事にご家族でいらして下さることも度々で、というホテルや飲食店くらい、今後ともご贔屓に、と悪く言わないと思うのだがそうでもない。まあ、徳がない、と言えばそれまでだが。

■大切な資質は
水に落ちた犬は叩け、とばかりに舛添さん批判に狂奔しているマスコミであるが、舛添さんが政治評論家で売り出したころは、ニュース番組からバラエティまで、大いに持て囃したものだ。辛坊治郎さんの受け売りだが、舛添さんはとてつもなく頭がいい人で、どんな話題を振っても視聴者受けのする返答ができる、彼が出ると視聴率が上がるから、使わざるを得なかった、という。ただ、コマーシャルなど、放送されない時間には、時の首相をはじめ、東大を出ていない人を「あいつは頭が悪くてねー」とこき下ろすのが常であったそうだ。

20年も前のことになるが、ある官僚OBの方からM首相の話をきいた。あの方は、人に会うと先ず、「失礼ですがどちらの大学を?」と聞く。早稲田です、京大ですなどと答えると横を向いてしまう。東大です、と答えると「で、学部は?」と尋ねる。経済です、文学部ですというと、横を向いてしまう。法学部ですというと、やっと顔を向けて話してくれる。ウソでしょう、と笑ったが、私学出身の元お役人は、まじめな顔して、本当です、と断言したものだ。
この首相の下で、日本は韓国に対し、いわれなき慰安婦問題で譲歩を重ね、歴史教科書の書き方に韓国にお伺いを立てる「近隣諸国条項」を定めた。M首相は東大法学部を優秀な成績で卒業した元大蔵官僚で、頭はよかったとは思うが、政治家として大切な資質、祖国を守る気概に欠けていたと言わざるを得ない。

■学校で学ぶことはごく一部
福沢諭吉は『学問のすゝめ』において、「人は生まれながら貴賎上下の差別ない。けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢い人愚かな人貧乏な人金持ちの人身分の高い人低い人とある。その違いは何だろう?。それは甚だ明らかだ。賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ。人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれどただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ」と言っている。

賢人と愚人の違いは教育ではあるが、それがすべてではない。学んで「物事をよく知る人」が貴人となる、と言っている。いくらいい大学を出ていても、メモ用紙を見ながら胡錦濤主席に「ニーハオ」と卑屈に話しかけたり、日本は日本人だけのものではない、などと言う首相がつい最近までいたではないか。
最高学府で優秀な成績を修めても、物事の軽重をよく弁えない人は、下人にも劣る行為をしても恥じることが無くなる。

頭がよくて、人柄がよくて、高い志があって、という資質は政治家に必要と思うが、頭がいいとは別に東大を出ている、ということではない。戦後、首相になる政治家は東大出身者が多かったが、その後、早稲田、慶応クラスに取って代わられ、昨今は学習院とか成蹊出身の首相や政治家が活躍している。

出身大学で政治家の力量は判断できない。舛添さんは東大法学部を1番で出ているのだから、安倍さんに代わって首相を、という人はいるだろうか。舛添さんは、首相になってほしい政治家第1位だったことがあるけれど。



あえて舛添さんの写真は載せません。