チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

国を大切に思う心

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国を大切に思う心

■「建国記念の日
2月11日は昔の紀元節、「建国記念の日」だった。日章旗をテラスに掲げる。英国にはないそうだが世界の多くの国には建国記念日があり、国民の祝日となっている。タイでは4月6日がチャクリー王朝記念日、1782年、ラーマ1世チャクリー王朝を立朝し、バンコクを首都と定めたことを記念した「建国記念日」となっており、もちろん祝日。
日本の「建国記念の日」は戦後何度も社会党の反対にあって国会を通らなかったが、佐藤政権の下で1966年に成立、翌1967年の2月11日から施行された。この時自分は大学1年だった。これでは日本が右傾化する、11日は同盟登校しようという友人の説得にあって当日、みぞれ交じりの寒い日に傘をさして登校したという記憶がある。ネットでググって見ると1967年2月11日の東京の天候は最高気温は0度、最低気温は-1.2度、雪となっていた。やはり学校に行っていたようだ。
50年前のノンポリ学生も今や中道、国旗を掲揚して建国をしのび、日本に生まれたことを深く感謝する。

ところでなぜ「建国記念の日」で、「建国記念日」ではないかというと、これはあくまでも「日本が建国されたという事象そのものを記念するだけの日」であって、「建国の理念や趣旨などを国民の祝日とする理由として含まない」ためだという。
戦後左翼は日本人が日本人としての誇りとか自信を持つことを一切拒否し、日本の建国にあたっての素晴らしい理想や理念さえも、敵対し、闘争し、破壊する対象であったというわけだ。

■祖国万歳
この世に生まれてきた以上、両親、先祖に感謝するのは当たり前であるし、自分たちを育んでくれた郷土に対し愛着を持つのも当然、だから家族、郷土を包括する祖国を大切に思うことは自然の理である。少なくともこれは各国共通の国民感情と思う。

テレビで中東諸国の紛争の様子を見る。こういった国に生まれなくてよかったと思う。タイもウズベクもいい国だと思うが、もし庶民として生まれていたらろくに学校にも行けず、毎日の食事に汲々とする人生を送ったであろう。
ウズベクのカリモフ大統領は旧ソ連時代からの独裁者であるが、もともとはサマルカンドの孤児院の出身だ。嚢中の錐、優れた人はどんな境遇にあっても能力を発揮するのだろうが、自分のような凡才は土壁の家に生まれたら一生はその家で終わる。日本に生まれたおかげで、曲りなりにも学校に通い、好きなこと言っても逮捕されることもなく、年金のおかげで過不足ない暮しを送っている。女中さんが、旦那さんは前世でタンブンを積んだから日本人に生まれたのでしょう、というが前世はともかく日本に生まれたことを心から感謝している。だから祖国を悪しざまに言う人がいることは自分の理解の外だ。

■リベラルの暗い怨念
2015年7月17日付朝日新聞の「声」の欄より
日本は愛せない国になっていく 大学院生 若松郁(埼玉県 22)

私たちは、平成の時代に生まれた。生まれた時、すでにバブルははじけていた。 小学生の時、突然、「ゆとり世代」にさせられ、イラク戦争が起きた。中学生の時、リーマンショックがやってきた。高校生の時、東日本大震災に遭った。 大学生の時、2度目安倍内閣ができた。
 
そして、大学院生の今、自分の国が70年前の教訓と民主主義に別れを告げようとしている。
私たちは「捨て駒」としてこの世に生まれたのか。少子高齢化の今、私たちは増え続ける高齢者と傾き続ける経済を「ゆとり世代は駄目だ」と言われ続けながら、支えなければならない。若者たちの生活は保障されていないのに、たくさん子供を産み育てろ、という。

権力者は、庶民の生活も、戦場の実情も知らないのではないか。そのような人たちに支配された国を、何故私たちは愛さなければならないのか。 そもそも日本は何から日本を守るのか、日本は何に狙われているのか、狙われているのなら、 権力者は武力ではなくて外交で国民を守るべきであろう。 愛することもはばかられるこの国を守るために、命を差し出せというのだろうか。


いかにも朝日好みの投書である。大学院まで行ける恵まれた環境に感謝することなく、生まれた時代、社会、先輩、そして政治に対する恨み、つらみばかり。この人は人に愛されたり、人を愛したことがないのだろうか。自分のトクにならなければ人や国を愛することができないのだろうか。

どこでもいいから外国にしばらく住んでみてほしい、どんな小国でも家族、郷土、国、更に文化伝統を敬う心がいかに篤いか、そして日本がいかに素晴らしい国であるかを理解できるはずだ。