チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

生まれ変わるなら日本人

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生まれ変わるなら日本人

■素晴らしい国
異国に暮らしていると、日本人に生まれたありがたさを感じる。少なくともタイ、チェンライでは日本人という理由で差別はされないし、一様に微笑みを持って接してくれる。
これは我が先輩が築いてくれた日本ブランドのおかげである。日本ブランドとは技術とか文化ばかりでなく、誠実である、礼儀正しい、相手を思いやる、といった心の豊かさも含むだろう

タイ人がよく知っている日本人の名前は「コボリ」と「オシン」である。コボリは小説「メナムの残照」に登場する大日本帝国海軍の大尉、情熱のタイ娘、アンスマリンを愛する誠実な日本男性だ。この小説はタイで何度もテレビ化、映画化されている。
オシンは言わずと知れたNHK連続テレビ小説おしん」だ。日本では1983年から84年にかけて放送された。タイでは何度も再放送されている。おしんの幼年期の苦難はタイの貧困層の圧倒的な共感を得た。でもそれにもまして商売の成功物語でありながら、人として大切なものは何かというメッセージがタイ人にもウケた。

こちらに住む邦人は、コボリやおしんを体現している立派な人ばかりである、とは言わないが、まあ普通の常識人が大多数。タイに住まわせてもらっていることを感謝しながら、周りと協調しながら暮らしている。
現在、タイに居住する邦人はせいぜい数万人であるが、大東亜戦争当時は何十万人もの日本軍兵士がいた。その頃からずっとタイ人は日本と日本人に暖かい目を向けてくれている。自分も日本ブランドを壊さないように暮らしていきたい。

■世間の論理
タイやウズベクから見れば日本は憧れの国といってもいい。それほど素晴らしい国に住みながら、一部には日本を貶めて飽きない勢力がある。朝日をはじめとする多くのメディアは未だに自虐史観のスタンスだ。朝日の記者だってサラリーマン、と書いた。サラリーマンにとって会社が世間である。児童、生徒にとっては学校生活が世間となる。世間から孤立すると孤独感に苛まれ、鬱病になることもあろう。世間に合わせていれば、それなりに楽しく暮らせる。

もう十数年も前になるが、ある通産OBが「朝日の記者は一人一人話すと変な人はいないんだが、朝日新聞となるとおかしくなるんだよね」と言っていた。個人としては常識人であっても組織の一員となれば組織の空気に染まって個人の意見は自分から封じるということだろうか。
大学の世界は未だに「マル経」が幅をきかせている。公立図書館にもシンパは多い。リベラル系の先生の出す本は全国図書館の推薦図書となって一般の本より高めの値段設定でも、ン千部は売れる。市民団体の講演会にも呼ばれ、マスコミにも登場できる。周りの人は全て仲間。リベラルの先生が改心して保守に転向した途端、友人知人の関係は断ち切られ、名声もそれまで、となる。心の中ではおかしいと思っても自分を守るため世間に合わせていくほかはない。寄稿を求められれば注文主の意向に沿ったものを書く。資料提供を中国政府から受けているため、中国の意向に反する論文は書けない知識人は少なくない。

自己の信念に基づいて中国批判をしたために、学者生命を絶たれた中国政治経済専門の米人教授がいたが、学者生命はもちろん、家族を路頭に迷わせても、信条に殉じる知識人、学者が日本に居るとはあまり聞かない。

自分はリベラルを非難しているわけではない。自分もサラリーマンだったから朝日に入っていたら、朝日に染まって赤くなっていたに違いない。俺はどこで働こうと自分の信念を守り通す、という人がいるかもしれないが、自分はそういう人を信用する気になれない。身過ぎ世過ぎは傍から言うほど楽ではない。

■生まれ変わるなら日本人
反日教育を受け、反日メディアに囲まれていても、案外、日本人はわかっているのではないか、と思わせる統計が出た。

文部科学省所管の「統計数理研究所」が先月発表した国民性調査では日本人の83%が「生まれ変わるなら日本に」と考えている、5年前の前回調査より6ポイント増え、とくに20代男性が21ポイントも急増した、という。
熟年世代は概ね90%以上の人がまた日本へ、という傾向があるが、新聞を読まず、メディアを信用しない若い人が「日本回帰」の方向に向かっているのは頼もしい。

ちなみにお隣、韓国では68%の国民が「生まれ変わっても韓国人はイヤ」、中国では65%の人が「生まれ変わっても中国人はイヤ」と答えている。そして生まれ変わるなら米国、日本がいいという。

米国はともかく、あの反日の国の人が日本に生まれたいというのだから、やはり、日本は素晴らしい国なのだ。