チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

日本はすごい

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日本はすごい

■真面目な日本人
外国人に指摘されて、えっ、それが日本人の凄いところなの、と驚くことがある。前回のタイ人「日本で感動した8つの出来事」の中に、「日本人はマナーがあるよ。電車で電話したら本当にみんなに見られちゃうからね。スマホで遊んだりチャットしたりはいいけど、話したらダメ!! もし少しでも電話で喋ったら、獲物を狙うハゲワシのようなキツイ視線の中にさらされるよ~」とあった。こんなことが日本人の凄いところかなー。キツイ視線になるかどうかわからないが、突然、電車の中でタイ語が聞こえてくれば、そっちに目がいってしまう。

コメントの中に「このように海外の人が言ってくれるのは、本当にありがたく、心から嬉しいのだけれど・・・ 。今の日本はそうでもない。まだ、大丈夫だとは思うが、本当にそうではない」というものがあった。電車で大声を出したり、電話なんてお構いなしな奴、お年寄りに席を譲らない奴…などと例をあげて、「昔の日本人はこうではなかった、日本人よ、気を引き締め直して、日本人らしく誇らしく生きていこう」と書いている。携帯のなかった時代から生きてきた「昔の日本人」として、マナーが良かったといわれるといささか面映ゆい。しかし、このようにタイ人に褒められてもすぐ反省するところは、いかにも日本人という気がする。
同様に「面と向かって悪く言わないのがタイ人の特徴です。こういう民族と付き合うときは、自ら注意して、自分の悪いところを見つけ、直さなければならないのです」というコメントもあった。

■ナボイ劇場での思い出
タシケントにあるナボイ劇場にはよく行った。オペラを上演していた時、突然、観客席から携帯の呼び出し音が鳴った。日本のホールでは、開演前にしつこく、携帯の電源を切れ、マナーモードに切り替えろと注意を呼び掛ける。でもウズベクの劇場ではそういった放送を一度も聞いたことはない。

電話を受けた男は観客席に座ったまま話し始めた。オーケストラの音が大きくなると、管弦楽に負けじと男はさらに大声で話し続ける。まさかこれがオペラの一部とは言えないだろう。さすがにこの時は周りの人から制止の声が上がっていた。演奏中、小声で話す、あるいは話しながら会場外へ出る、これ位は認められる範囲のようだった。でも東京芸術劇場サントリーホールでこれをやったら、ハゲワシの視線だけで済むだろうか。さらに席を立たずに大声で話し始めたら、威力業務妨害罪かなんかで警察に引き渡されてしまうだろう 。

よく、民度というが携帯一つとっても周囲の人を思いやる。これは日本人の民度、美徳の一つと言っていいのではないか。当たり前、というかもしれないが日本人にとっては当たり前であってもそうでない国は少なくない。まず韓国語には「思いやり」という言葉が辞書にないという。これは韓国女性と結婚した邦人が、子供の通信簿に書かれた「思いやり」という単語をめぐって夫婦喧嘩になったというブログで知ったことである。

■寛容なタイ人
タイ語で驚くは「トゥックジャイ」という。タイに暮らして5年半、良きにつけ、悪しきにつけ、トゥックジャイは沢山あった。驚いたというより感動したことの一つは、やはり、タイ人の「微笑み」である。見知らぬ人でも街かどで目が合えばにっこりしてくれる。兄が車の中から、「あれ、可愛い子だなあ」と通学の高校生を見ていた。その視線に気づいた彼女は、特別の微笑みを返してくれたという。日本なら変なジジイが私をいやらしい目で見てる、キモッ、110番しようかしら、ということになる。自分も雲南省昆明からチェンマイへ戻ってきたとき、タイ人の微笑みにどれだけ安らぎを感じたかわからない。

今はそれほど驚かないが、来た頃はオカマが多いのにびっくりした。イミグレにもいたし、スーパーに買い物に行けば店員、お客の中に何人も女装の男がいる。高校でもひとクラスに2,3人いるらしい。男同士、また女の子同士の恋人も普通。性同一性障害に悩む人はぜひタイに来てほしい。悩みが吹っ飛ぶどころか、日本では考えられなかった幸せをつかむことも可能。
「真面目な日本人」と「寛容なタイ人」について書こうとしたが規定字数に達したので続きはまた今度。


写真は5月に行われたニューハーフ美人コンテスト、ブラジル女性?が優勝したそうです。