チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイ人が日本で感動した出来事

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タイ人が日本で感動した出来事

■雨の日はぼんやりと
8月のチェンライは雨が多かった。
統計によるとチェンライにおける8月の平均降雨量は367.7mmとなっている。東京の8月の平均降雨量は168.2mm、一番降雨量の多い9月が209.9mm。8月のチェンライは東京の倍以上降る。で、チェンライの8月平均降雨日数は23日。1日中降り続くことはあまりないが、雨が降ればコートに水が溜まり、テニスができない。午前中はタイ語の授業を受け、夕方コートに出かけようというところでスコールがやってくるというパターンが多かった。スコールが来るとあたりは日暮れのように暗くなる。廂から落ちる水滴を眺めながら、ぼんやりと物思いにふける。別に花の時期があったわけではないが「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」という感慨にとらわれる。

気を取り直してPCに向かっても、ついつい往生際の悪い朝日新聞の批判記事やらユーチューブを見てしまう。批判するということは心の底に怒りがあるということだ。怒りの感情は免疫系に負の作用を与えて、体に良くないことが知られている。自分だって決して楽しいわけではない。他を非難して気持ちがいいというのはやはり変わった情念の持ち主だけだろう。

見苦しい朝日をマスコミが声高に非難する。でも朝日だってつぶれれば、誤報とは関係のない多くの人が職を失ってしまう。そんなこと心配する必要はない、と言われればそれまでだが、どうして朝日は最悪の事態に追い込まれるまで問題を放置していたのか。分かった時点で問題を早く処理していれば、また、謙虚に批判を受け入れていたなら、事情はもう少し変わっただろうと思う。朝日の態度は日本人の美意識に反していると思う。

■日本で感動した8つの出来事
検証記事に対する各国の反応を見るうちにタイ人が「日本で感動した8つの出来事」というユーチューブを見ることになった。

日本は規律正しく、古くから続く豊かな文化を持つ魅力的な国として有名です。多くの人が旅行したり、留学したりすること。そして一度でも日本を訪れた人がその魅力に惚れ込んで、また日本に戻りたいと思うようになるのも頷けます、という滑り出し。

・日本人は道を聞いただけで意思の疎通があまりできなくても、ほとんど手を引くように目的地に連れて行ってくれた。本当に感動した。

・コンビニの店員でもサービス精神満点、特に感動したのはお釣りの時、小銭 まで間違えていないかわかるように数えて見せてから渡してくれる。

・ゴミ箱を探すのが難しい場所でも、ごみをポイ捨てせず、ごみ箱のあるところまで持っていってから捨てる。

・横断歩道はちゃんと人が渡る道、もし、人が渡ろうとすれば車は必ず停まってくれる。バンコクの横断歩道を人が渡ろうとするときと全然違う。車は人が渡ろうとするのを見るとブレーキを踏まないどころか、むしろスピーアップして通り過ぎようとする。この国は本当に素晴らしい。

・公共交通機関、バス、電車をみんながマナー良く利用している。大声で喋ったり、電話で喋る人はいない。もしいたら変な目で見られるし、恥ずかしい思いをすることになる。

・ボクはスーパーで買い物をしてうっかり商品を入れた袋を店の前のベンチに置き忘れちゃったことがあるんだ。でも家から遠くて取りにも行けないし、どうせ残っていないだろうと諦めた。で、ちょうどその夜にスーパーの近くで友達に会うことになったから念の為、店に行ってみたんだ。そしたら朝、置き忘れた袋はベンチに置きっぱなしだったんだよ。中身は一つもなくならずに。あれは本当に驚いたよ。もしタイだったら? そんなこと言わせないでー。

■当たり前のこと
タイは責任感や規律正しさが後進国のままなんだ。タイ人も普段から意識して変わるようにしよう。もし、気持ちが変わらなきゃ、いくら法律ができたって意味ないよ。頑張ろう、タイランド~、というテロップが最後のほうで流れる。

そんなに感動されることかなあ、と思われるかもしれない。でも日本人が当たり前と思っていることが、タイをはじめ外国では当たり前でないのだ。海外協力隊員が赴任地で、毎日決まった時間に職場にやってくる。これが現地人の称賛された、ということもあった。

「はい」という素直な心、「すみません」という反省の心、「おかげさま」という謙虚な心・・・・・、「日常五心」はすんなり日本人の心にしみる 。でも日本人だっていろいろで、素直、反省、謙虚とは程遠い人がいるのは事実であり、悲しいことだ。

結局、今回も朝日がらみの原稿となってしまった。





写真はおなじみの団地のタンブン