チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

国民生活の安心、安全が第一

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

国民生活の安心、安全が第一

■ 夜間外出禁止令解除
5月20日戒厳令、22日にクーデタ、全国に22時から翌朝午前5時まで夜間外出禁止令が出ていた。28日に外出禁止令は午前0時1分から午前4時までに短縮されたが、飲み屋は午前2時、3時でも営業しているのが普通、これではパタヤプーケットのビヤバーはあがったりではないかと思っていた。

すると6月3日にパタヤ、サムイ、プーケットが夜間外出禁止令の適用外となった。ついで6日にフアヒン、チャアム、クラビの海浜リゾートが、10日にはチャ―ン島、カンチャナブリ、ラヨーン、スコタイなどの観光地が夜間外出禁止令の適用外となった。観光業者の突き上げか。

観光地とはいえ、チェンマイ、チェンライ、あるいは東北部のウドンタニなどタクシン派の勢力が強いところは禁止令が解けない。やはり赤シャツいじめか、と思っていたら、6月14日にタイ全国で夜間外出禁止令が解かれた。歓楽地のお姉さん達はほっとしていることだろう。

でも、戒厳令はまだ続いており、軍政施行には変わりはない。タクシン派の官僚や政治家が相次いで拘束され、軍政抗議デモは厳しく規制されている。
その一方で、インラック政権下では農民の人気取り政策と非難された米価保証政策は維持されるし、ルンピニ公園では「微笑み、愛、幸せを国民に返す」と題する飲み食い無料のイベントが軍政府主催で開催される。またブラジルで行われているワールドカップの64試合すべてが「国民の平和回復」の方針で、5,7,8の3チャンネルで無料視聴できることになった。

タイ国内が2つに割れて、爆弾投げ合ったり、銃で撃ち合ったりする民主政治より、治安回復、汚職追放、W杯の無料視聴の軍政の方がいいじゃないかと思うタイ国民が多いのは事実だろう。

民度
よく民度は低いから、という。石原元東京都知事が日中サッカー戦で中国人観客の行きすぎたブーイングに対して「中国は民度が低いから仕方ない」と言って物議をかもしたが、これは数年前の話で、中国や韓国の民度が低いことは、昨今では自明のこととなっている(と思う)。

民度とは特定の地域に住む人々の知的水準、教育水準、文化水準、行動様式などの成熟度の程度を指すとされる。でも明確な定義はないらしい。自分も「民度」を多用するが、知的水準や教育水準というより、倫理観や道義心に近い意味で使ってきた。

ルアンプラバンのゲストハウスにいた時、セウォル号の遭難事故のBBCニュースを見た。300人以上が死亡または行方不明と言っている。2,3日前、自宅で見たテレビでは300人以上が救助された、と言っていたはずだが・・・。英語の聞き取り能力が落ちたなあなどと思っていたが、事実はご存じの通り。

韓国人の知的水準や教育水準は各国と比べて見劣りするようなことはないだろうが、遭難事件の一部始終が明らかになるにつれて、この国の民度の低さが露呈してしまった。民度は国柄にも通じる。国柄は人柄と同じですぐには変わらない。李氏朝鮮徳川幕府に対して、「国書をもって朝鮮征伐行為を謝罪せよ」と言っている。

ある大学で駐日ドイツ大使とフランス大使が同席してのシンポジウムがあった。フロアからの「日韓は仏独と同じような融和の時を迎えることができるか」という質問に対し、仏独両大使は口を揃えて「仏独は同じ民主主義国であり、宗教、文化の共通性があったので、和解が可能であった。しかし韓国は民主主義国でもなく、日本と文化が違うので和解はできない」と述べている。

■独裁のほうが平和
世界に民主主義国と言える国はいくつあるのか。米国で黒人に実質的な参政権が付与されたのは1971年、まだ半世紀もたっていない。その米国があちこちの国で総選挙をやらせ、民主主義国になったと自画自賛する。しかし、独裁に代わり選挙で民主主義となった国で何が起こっているか。イラクはこの10年で死者は50万人以上、難民は400万人を数えている。エジプトはどうか、大統領選挙があったアフガニスタンは平和か。

「実際のところ、民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば」とチャーチルは言っている。しかし、実質100年の歴史もない民主主義が他の政体に比べてマシとはとても思えない。

一般国民が安心、安全に暮らせるのであれば、フセインイラクカダフィリビアムバラクのエジプト、そして軍政のタイの方が民主主義よりずっといいのではないか。

これは「民度」の尺度で論ずるべきだが、ノルマの文字数1800を越えたので続きはまたいつか。





写真は初めの3枚が6月4日に開催された軍政府主催の無料イベント、下はナレスワン王の映画ポスター、突然無料上映された。(ニュースクリップから)