チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

ネットと前回の続き

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ネットと前回の続き

■インターネット
自分の入っているプロバイダーはTOT、タイ電話公社である。家を借りた時、電話が引かれていたので、そのままネット契約をした。

日本でネットが繋がらなくなるとニュースになるが、こちらでは日常茶飯事と言うほどではないが短時間のネット中断はよくある。特に雨季、落雷を伴う豪雨の時はネットが繋がらなくなる。電話線や中継器が雷でやられてしまうからだろう。落雷のためであれば間もなく復旧する。そのほかには電話工事があって、工事の都合上電話線を切ってしまうことがある。最寄りの電話公社支店にこちらの電話番号を言うと、1時間後に元通りになります、とかいう返答が貰える。申し訳ありませんとは通常言わないようだ。

ウズベクにいた時もネットが不通になることがあった。初めてネット不通に遭遇した時は恐慌をきたした。ネットは繋がるものという思い込みがそうさせたのだろう。言い知れぬ不安に襲われた。でも国の通信事情により、そういうことは起こりうる、と諦めることにより気分は落ち着いた。それでもタシケントでさえ半日待てば、ネットは復旧したように思う。

■TOT修理部隊来る
前回のブログに書いたように、2日ほどネットが全く繋がらなかった。近所の友人宅では問題ないらしい。いざとなればPCを友人宅に持ち込んでブログをアップすればいいのであるが、ご迷惑をかける。TOTに電話をしたら、明日行きます、とのこと。しかし、翌日になったら、いつも通り問題なくネットができるではないか。前日電話をした時、こちらの固定電話番号を伝えたから、遠隔修理でもしたのだろうか。
それでも朝、TOTのトラックが家にやってきた。3人の作業員が乗っている。何も言わずに庭で作業を始めた。電話線を切ったので電話もネットも繋がらなくなった。30分ほどたって作業員に呼ばれた。回線が古くなっていたので新しいものに変えました。ネットの速度が速くなるはずです。携帯の画面に表れた数字を見せて説明してくれた。でも説明が日本語だったとしてもよくわからなかっただろう。

ともあれ、ネットが使えるのであれば問題はない。無料サービスということであるが、わざわざ家まで来て作業してくれたわけだ。女中さんに言われて、手間賃として一人につき100B、それに冷えたビールを2本差しだした。いや、勤務中ですからこんなものは、それに無料修理ですから、などと杓子定規なことをタイ人が言うはずがない。コップクンカップ(ありがとうございます)、満面の笑顔で受け取ってくれた。早ければ車の中で、遅くとも昼食には喉を潤すことになるのだろう。

■「日本は守る価値がない」の続き
さて、話はがらりと変わって、前回ブログで書き切れなかった部分の紹介。

ロジャー・クリフ氏は次のように証言した。

「米国は、民主主義の諸国家が共存し繁栄する世界を保持することによる利益を有している。台湾や日本やフィリピンを防衛する誓約から後退することは、東アジア全体を中国の支配下に譲ってしまうことに等しい。米国のその後退は、アジア全体の国家に対して、米国が中国に屈服したという信号を送ることになる。

同時に米国は日本との同盟を弱化させるか、あるいは信頼を失うことにもなる。日本は米国にとって、単にアジアにおける最重要な経済、安保のパートナーの一員であるだけでなく、全世界においてもそうなのだ。日本との同盟が骨抜きにされるのは、米国自身の利害をより不安なものにすることとなる」

「だから、中国の膨張する軍事能力に適切に対応するためには、西太平洋地域で中国と実際に軍事紛争が起きた際に米国が確実に勝てる能力を保つ手段を講じなければならないと私は信じている」

クリフ氏のこの主張はまさに「抑止」の思想だと言える。実際の軍事衝突で勝てる能力を保持しておけば、潜在敵は勝てないと分かり、攻撃をかけてくることを自制する、という理屈である。
だがこの戦略の発想はこの場で見る限り、あくまでもロジャー・クリフ氏の主張であり、オバマ政権の政策だとは言えない。

オバマ政権下での日米同盟は、やはりいまだかつてない質的な変容を始めたのだろうか。(引用終わり)

古森記者でなくても日米同盟の質的変容を感じる国民は少なくないだろう。でも1978年に締結された日中友好平和条約 (http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/nc_heiwa.html)に中国が違反していること指摘する国民は多くない。この条約の骨子は主権・領土の相互尊重、相互不可侵、相互内政不干渉である。

いつの世でも国同士の取り決めは、力の前では意味がないものだろうか。
そう思えば自前の力を蓄えることが最優先となるはずだが。



写真はメーファールアンの王母様の庭園から