チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

スポーツ2題(続き)

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■ゴルフの思い出
社会人になった時、上司に言われた。「ゴルフ、酒、マージャン、この3つのうち2つ付き合えればいい」。酒は嫌いでなかったし、マージャンは学生時代に覚え、図書館に友人が呼びに来るほど付き合いがよかった。

ゴルフはやったことがなかったが、会社の人の話題の半分はゴルフだった。大層面白いものらしい。始めたら自分ものめりこむに違いない。しかし、ゴルフにかかる費用は酒やにマージャン比べれば格段に高い。サラリーマンの給料では月に1,2度しか行けない。
「わかりました。酒とマージャンに精進します」。

左利きだから、俺のクラブをやるからゴルフを始めろ、という先輩、上司が現れなかったせいもあるだろう。ゴルフとは暫く縁がなかった。
結婚してみたら、義父がシングルの腕前。「こないだ66と68で回ってね」。「あ、そうですか」。「でもね、ボクの年で70切るということは大変なことなんだよ」。「あ、そうですか」・・・・・。

この婿は常識がないと思ったのであろう、練習場に連れて行かれた。貸してくれたクラブは右利き用。失望させないよう無理して打っていたが、ボールが飛ぶ代わりにクラブがポーンと前に飛んでいく。「すみませーん」と言ってクラブを拾いに行くことを何度か繰り返していたら、もうやれ、とは言わなくなった。

その後、握力やら身長をはかって左利き用のクラブを誂えてくれた。でも打ち放しにいくよりもカミさんの実家、甲府では川釣りのほうが面白かった。あの頃は我が家のタンパク源は自分の腕にかかっていたから、ゴルフの練習は後回し。いつか婿とコースを回ろうという義父の夢を無にしてしまった。今は亡き人であるから思い出しては申し訳ない気持ちになる。

■サンティブリ
チェンライにサンティブリというタイで3本の指に入るゴルフ場がある。シンハ財閥の経営らしい。クラブハウスに1,2度行っただけであるが、ゴルフ音痴の自分が見てもこれは素晴らしいと思うコースだ。よく手入れがされている。昔、下請けの社長さん達とカリフォルニアのベブルビーチという有名ゴルフコースを見学したことがあるが、ペブルビーチより格上だと思う。

サンティブリでは時折、プロのトーナメントが開かれる。2月に第14回シンハ・マスターズというトーナメントが開かれた。競技は男子、女子に分かれ、4日間にわたって続けられる。観戦は無料、ビール会社のシンハだからギャラリーはビール飲み放題という話があったが残念ながらこれは嘘。でもコースにところどころ設けられたテントではソフトドリンク、バナナなどが無料提供される。代金を払えば缶ビールも飲める。

優勝賞金は男子で70万バーツ、女子で7万バーツとなっている。ゴルフトーナメントでは賞金総額の15%から20%が優勝賞金となっているから男子で賞金総額は300万バーツ、日本円で900万円だ。日本のトーナメントの場合、賞金総額は1億円から1億5千万円という試合が多い。
でも300万バーツと言えばタイでは大金だ。タイはもとより韓国、アメリカなどのプロが集まる。日本人プロゴルファーも2人出場していた。

■ギャラリー初体験
日本のトーナメントに度々出場するブンチャイさんというプロがいた。ギャラリーの日本人が、あいつ、結構日本語わかるんだよ、と言って頑張れよー、と彼に声をかけた。ブンチャイさんは振り返って「はい、頑張りまーす」とお辞儀をしている。

1日、2日目はほとんどギャラリーはいない。初日、兄は邦人プロのSさんについて18ホール回ったそうだ。Sプロは兄たちに「こちらにお住まいなのですか」などと話しかけてくれたそうだ。日本のトーナメントと比べ、なんとも和気あいあいとした雰囲気である。

2日目、自分も生まれて初めてギャラリー体験をした。左足骨折から完全回復していないので、サンダル履きだ。各ホール歩いて回るのはしんどいので、最終ホール545ヤードのグリーン近くで観戦。第2打は池越え200ヤードはある。普通は左フェアウェイに落として3打目でグリーンを狙うのだが、さすがプロ、池越えでグリーンを狙う選手も少なくない。アプローチもパットもうまい。最終ホールであるが観客は数人、でもバーディが決まると半分以上が拍手する。会釈を返してくれる選手もいる。

決して簡単なコースではないと聞くが、初日、韓国のプロが11アンダーだったし、上位は6アンダー、5アンダーで回る。

兄は最終日、女子プロの最終組と一緒に回ったそうだ。ギャラリーは選手の家族と兄たち数名のみ。ホールアウトして選手のお母さんがこの日本人も応援してくれたのよ、と言うと彼女はワイをしてくれたそうだ。足が治ったら自分も可愛い女子プロに付いて回ってみたい。

写真はチェンライにあるサンティブリというゴルフ場