チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

「皆さまのNHK」は本当か

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「皆さまのNHK」は本当か

■タイで視聴するNHK
プールサイドで寝転がっていたら、兄がやってきた。自分が泳いだり、読書をしている間、部屋でテレビを見ていたという。
「タイや各国の衛星放送が20数局はいる。米国や英国、ドイツ、フランス、中国、韓国など各国の放送はそれぞれ自国の言語でやっている。ところがNHKNHKワールドの英語放送のみ、他の国の宿泊客は自国語のテレビ番組が見られるのに、どうして日本人は日本語の放送が見られないのか」と憤慨している。

実はNHKワールド・プレミアムであれば、日本と同じニュース・情報番組に加え、「大河ドラマ」「連続テレビ小説」などのドラマ、「おかあさんといっしょ」などの子ども向け番組、「大相撲中継」「紅白歌合戦」などのスポーツ、娯楽番組を全て見ることができる。
しかし、全番組を視聴するには現地ケーブルテレビ事業者や衛星放送事業者に加入する必要がある。日本と同じ放送が見たければ別途、金を払え、ということだ。日本人旅行者、長期滞在者の多くは日本でNHKの受信料を徴収されているが、ひとたび海外に出れば、2重に受信料を払わなければNHKの番組を視聴することはできない。

衛星放送事業者と契約して日本語放送が視聴できるホテルもないではないが、NHKワールドのHPに「海外でNHKワールド・プレミアムを視聴できるホテルを探す」というページがあるところをみると、そう一般的ではないのだろう。中国や韓国でさえ、海外の自国民には無料で放送を提供しているというのに、「皆さまのNHK 」は、アメを買わない子には見せられないよ、という紙芝居のおじさんにそっくりだ。

NHK英語放送
我が家のテレビには無料のNHK ワールドが2局入る。外人向け放送である。内容は全く同じだが一つは完全英語放送、もう一つは番組によっては英語に日本語が混じる。
英語を聞くにはかなりの緊張感がいるし、全部わかるわけではない。日本語が混じると理解度はかなり上がる。あまりテレビを見る方ではないが日曜夕方の「クールジャパン」はウズベクにいる頃からよく見ていた。

ところがこの春から、鴻上尚史、リサ、コメンテータの先生の日本語に英語がかぶさって100%英語放送になってしまった。まるで同じ番組を同じ時間に2局流してどうする。オジサン、英語、わかんねぇんだよ、全部英語は勘弁してくれよー。その上、鴻上さんの吹き替えの英語が尊大でイヤに押しつけがましい。聞いていて不愉快になる。

英語放送NHK ワールドは同じ番組を何度も放送する。キリマンジャロの旅番組でここにヘミングウェーが座っていました、という内容は5回くらい見た。京都でハーブを育てているという白人の老婦人とか和菓子の老舗の番組も何度も見た。またかよ、という感じだ。ニュースもネタがなければ朝と昼、同じ内容を流す。外人向けだと手を抜くのか。それとも無料なのだからこの程度で我慢しろというのか。

アジア向け放送だから、アジアの国々の紹介番組もある。但し、中国電視台の支局ではないかと思うくらい中国の紹介が多い。発展著しい中国、世界の経済を引っ張る中国・・・。
国鉄道の旅シリーズという、タレントが中国各地を鉄道で旅行し、名所を紹介しつつ、人々と交流する番組も延々と続いている。出てくる中国人は気さくで親切な人ばかり。いい人もいるだろうが、そうでない人が圧倒的に多いのはちょっと雲南を旅しただけでもわかる。

中国のオカマショーの番組もあった。新宿2丁目並みにグロテスクな内容であったが、なんで国民の受信料を使ってこんなものを世界に流さなければならないのか。中国がこの様に豊かで寛容な社会になったといいたいのか

■日本のニュースもひどい
昨年、尖閣列島の日本領海内で海上保安庁の巡視船が中国の漁船と言われる船にぶつけられるという事件があった。尖閣列島周辺に石油、ガスなど膨大な海底資源があると分かった1971年以降、中国が列島の領有権を主張し始めたことはよく知られている。

事件の頃、ニュースウオッチ9を見ていて耳を疑った。「領有権問題について両国でよく話し合うことが必要です」。おい、大越(キャスター)、お前、言うことが違うだろ。目の前にいたら頭をピシャリと叩いているところだ。

あなたの家に知らない男が上がり込んで来て、「この家は俺のものだから出ていけ、この女も俺の女なんだよな」と言って奥さんに触り始めたら、どう思うか。そこに、お互いよく話し合うことが大切です、などという男が出てきたら、納得できるか。

NHKの受信料不払い運動が広がっているというが、それは当然であると思う。

写真上から「ホテルのプール」「コック川の夕暮れ」「ホテルのロビー」「朝のビュッフェ」