チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

2泊3日の入院

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2泊3日の入院

■健康診断
毎年、日本人会が希望者を取りまとめ、シルブリン病院で健康診断を実施する。個人で受診する場合、9900バーツかかるが、今年も日本人会の特別料金が適用され、5200バーツとのこと、それでもこちらの物価水準からすればかなり高額であるが、健康第一、昨年、一昨年に引き続いて申し込みをした。
健診項目は空腹時血糖値中性脂肪など脂質・糖質の検査、GOT,GPT などの肝機能検査、尿酸値などの腎機能検査など日本で受けられる健診項目がほぼ網羅されている。更に腫瘍マーカーを使用したガンの検査もしてもらえる。

昨年の健診では、腎臓に結石があるが熟年世代によく見られるごく小さなもので、経過を見るだけでよい、他の数値は基準値におさまっている、というご託宣だった。

チェンライの生活は、ストレスは少なく、適度な運動、バランスのとれた食事、と健康的なものだ。現役時代に基準値を超えていた中性脂肪も正常になった。いい成績を取ると、今年もまた、と健診に積極的になる。

ところが、今年は特別料金の適用が受けられる8名以上の受診希望者が集まらなかった為、日本人会主催の健康診断は中止となってしまった。

医療保険で健診
ブアの話では健康診断は医療保険で受けられる、という。タイの医療保険は病気で入院すると医療費がすべて支払われるほか、1日に付きいくらといったお見舞い金が出る仕組みになっている。治療とは違うから健康診断は保険でカバーされないはずだ。

ブアが保険代理店の女性を家に呼んでくれた。ラ―さんといい、ずっと保険ではお世話になっている。お世話になっているといってもこちらに来て入院するような病気に罹ったことがないので、1年に一回の保険料支払いと手続きをお願いしているだけだが。
健康診断、出来ますよ、とラーさんはこともなげに言う。健康診断というからダメなのです、お腹とか腰が痛い、あるいは最近疲れがひどくてだるいからと言って医師に入院させて貰い、入院に伴って血液や尿検査をしてもらえばいいのです、とのこと。

■入院
シルブリン病院にラーさんが同行してくれた。どこか痛い、と言わなければだめですよ、と彼女が言うのでチュンチャイ医師に、腰がちょっと痛い、また疲れを感じる、と言う。テニスのやり過ぎで腰が少し痛いし、チェンマイ往復の疲れが残っているから、決して嘘ではない。横からラーさんがタイ語で補足してくれ、その場で入院と決まった。

個室に入ると病院服に着替えた。これで見た目は立派な病人だ。看護師さんが来て、左手の甲に針を刺し、採血、そのまま針を固定して点滴を始めた。多分、高カロリー輸液だろう。結局、点滴は入院中ずっと続いた。看護師さんがバッグに注射で黄色い薬を入れた。何の薬かわからない。眠くなったところを見ると鎮痛剤だったのだろうか。
夜食はご飯におかず2種類、スープ、それにデザートの果物、結構美味しい。全部食べたので、配膳係の人が喜んでいた。夜食を食べたのが4時半だから、これでは夜中にお腹がすいて眠れないのでは、と心配したが、食後に飲んだ薬のせいか、頭がぼんやりしてきてすぐ寝入ってしまう。備え付けのテレビを見る気も起らない。

■クスリ漬け
病人と言っても結構忙しい。3-4時間おきに検温、血圧測定がある。深夜でも輸液の交換がある。突然部屋に灯りが点くのでとりあえず目が覚めるのだが、看護師さんが出ていくとまた寝入ってしまう。看護師さんによっては灯りを消さないまま退室してしまう。それでも寝入ってしまうのはクスリのせいだろう。
2日目の朝になって病室には看護師、掃除の人、冷蔵庫の中身点検の人、ゴミ捨て係、配膳係、ベッドのシーツ交換など30分おきに人が入ってくる。
チュンチャイ医師もやってきて、よくなっているようだから明日退院と言う。結局2泊することになった。

この日は車椅子に輸液をぶら下げたまま乗せられ、理学療法室で背中と腰の温湿布療法を受けた。午後には20分無料というタイマッサージを受けた。あとはひたすら寝るだけ。
午後3時には生姜茶とケーキが出た。この日の夜食は事前に注文を取りに来た。メニューの中から自由に選べる。中々味付けがいいのでこの日の夜食も完食。

3日目の朝になってやっと点滴の針を抜いてもらった。個室のシャワーを浴びてさっぱり。2泊3日寝てばかりで疲れは回復し、頭は空っぽになった気分だった。退院したその足でタイ語の授業に出たが頭が空っぽになった割には、タイ語が頭に入ってこない。やはりクスリのせいだろうか。

検査の結果は来週、チュンチャイ医師が教えてくれるらしい。

写真は病院での食事と病室。