チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

世界は日本を・・・

世界は日本を・・・

このたびの東日本大震災の被害にあわれた方々、関係の方々に心からお見舞いを申し上げます。一日も早く落ち着いた生活を取り戻されるようお祈り致しております。

この災害に対して世界100を超える国と地域から日本に対して温かい支援、支援の申し出が寄せられている。

タイの3月14日のトップニュースでは「友情に応えるとき、タイ、日本に異例の多額支援」と題して次のように伝えている。
『タイ政府は14日の閣議で、東日本大震災で大きな被害を受けた日本への支援予算として、総額2億バーツ(約5・4億円)を承認した。タイの外国に対する災害援助としては異例の額で、タイ政府は「日本は過去50年にわたりタイの開発を支援した。今回は日本がこれまでタイに示してくれた友情と連帯に応える機会である」としている。
 タイ政府は被災地へジャスミン米1万トン、もち米5000トンといった食料のほか、衣類、毛布などを送る。日本側の要望があれば救援隊も派遣する。また、総勢34人の医療チームを送り、成田市のタイ仏教寺院で、日本在住のタイ人の治療、健康診断を行う。』

各国の報道の中には秩序を保ち続ける日本を称賛する論評が目につく。以下朝鮮日報3月14日付から。

東日本巨大地震:揺るぎない日本人の市民意識
非常食は食べる分だけ、凶悪犯罪も起こらず

日本の東北地方で大地震が発生した後、2次被害が最小限に抑えられたのには、日本人の秩序意識が大きく作用した。生活の基盤を完全に失った状況でも、日本人は文字通り模範的な行動を取っている。自然災害や戦争といった災害が起きると、どこの国でもさまざまな不条理や犯罪などが頻発するが、日本ではこのような現象はみられない。
 地震発生後、最初の平日となった14日朝、地下鉄の運行は再開されたが、電力供給が不十分なため、駅は大混雑となった。東京駅や新宿駅など主要駅の切符売り場やホームは足の踏み場もないほど混雑していたが、大きな動揺や混乱はなかった。
 
特に大津波に襲われた東北地方沿岸の地区では、避難所を埋め尽くした日本人が「忍耐」と「他人への気遣い」とは何かを身をもって示している。毛布を2枚に破って分け合う人、飲料水や油を求めるため支援所の前で数百メートルにわたり列を作って待ち続ける人、先に来たからと言って欲を出さず、後から来る人のために、自分たちが食べる分だけのラーメンやおにぎりを買い求める人など、どこに行ってもこのような光景を目にすることができた。緊急支援用給水車の前でも、余分に水を要求する人はいなかった。
 
閉店したパン屋の主人は、被災者たちに無料でパンを配り、ある女性は「自分の家のトイレを使って下さい」と書かれたスケッチブックを持って通りに立ち、自宅のトイレを開放した。誰もが困難な状況にある中、「自分ができること」を探して共同体に貢献しようとする姿勢を垣間見た。1997年のアジア通貨危機の際、韓国人が金を集める運動を展開したのを思い起こさせた。
 
災害が起きた場合にどう行動すべきかについて、日本人は幼いころから教育を受けているため、政府や社会に対する信頼がある。孤立した人たちも「自分を先に助けてほしい」と大騒ぎすることなく、高い場所で大きく「SOS」の文字を描きながら、静かに救助を待っている。現地の人たちは「政府や警察、自衛隊などが全力を尽くしている。協力体制がしっかりと機能し、状況は好転すると思う」と誰もが話している。
 
最大の被害地域の一つである宮城県内のコンビニエンスストアやショッピングセンターなどでは、窃盗や食料品の万引きなどが14日午後2時までに40件ほど発生した。しかし、殺人や強盗といった凶悪犯罪は1件も発生していない。(以下略)
 
また、15日付の台湾紙「中国時報」は次のように伝える。

台湾の著名評論家、南方朔(本名・王杏慶)氏は未曽有の大震災に見舞われた日本の国民や各界の対応を絶賛、「武士道精神の日本が災難に打ち負かされることはない」と最大限のエールを送った。
 南方朔氏は外省人の代表的評論家だが、「超大地震津波に見舞われた日本で(米ニューヨーク大停電やカトリーナ災害時のような)商店略奪も起きず、すべてに秩序が保たれている」ことを称賛。「日本独特の栄誉を重んじ、恥を知り、礼を重んずる特性」の原点を新渡戸稲造が指摘した武士道精神に求めている。
 「ぐらつく菅直人政権も責任逃れせず」「官僚体制も的確に機能し、メディアも冷静客観的に報道責任を果たしている」と評価し、「日本はいま、全世界のかわりに最も尊い試練に立ち向かっている」と述べている。

管政権が責任逃れしていないかどうかは別にして、日本人の高い意識はゆるぎないものだろう。日本がこの試練を乗り越えることを日本人の一人として固く信じている。