反政府デモ、強制排除へ
ここ数日、総領事館、チェンライ日本人会、あるいは友人のブログを通して、反政府デモに関するメールが頻々と入るようになってきた。事態は切迫している。
5月17日【大使館からのお知らせ】
バンコク都に対する渡航情報(危険情報)の引き上げ等
1.日本政府は、現在のタイの情勢に踏まえまして、バンコク都の「危険情報」を現在のから『渡航の是非を検討して下さい』から1レベル引き上げ『渡航の延期をお勧めします』に変更することとしました。
また、バンコク都以外の県でも非常事態宣言が発令されたことを受け、以下の21県に対し、新たに『十分注意して下さい』の「危険情報」を発出することとしました。(注、チェンライ県を含む)以下略。
2.現在バンコク都に滞在されている邦人の方は、封鎖地域付近や治安当局とUDDデモ隊が衝突している地域(別添地図参照)には、決して近づかないようにして下さい。これら地域の近くに滞在する在留邦人、邦人旅行者については、不測の事態に備え、厳に外出は控えて下さい。
3.バンコク都及び非常事態対象都県においても抗議活動等が発生しているとの情報もあります。従って、当該対象地域に渡航される場合には、報道等から最新情報を入手し、今後とも集会・デモ等が開催されている付近には近づかないようにするなど引き続き十分な注意を払って下さい。
4.また、これら地域以外の外出にあたっても、報道等から最新情報の入手に努め、不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
【ご参考】
「危険情報」の種類は以下のとおりです。
●『十分注意して下さい』
:その国・地域への渡航、滞在に当たって特別な注意が必要であることを示し、危険を避けて頂くようおすすめするものです。
●『渡航の是非を検討して下さい』
:その国・地域への渡航に関し、渡航の是非を含めた検討を真剣に行っていただき、渡航される場合には、十分な安全措置を講じることをすすめるものです。
●『渡航の延期をお勧めします』
:その国・地域への渡航は、どのような目的であれ延期されるようおすすめするものです。
●『退避を勧告します。渡航は延期して下さい』
:その国・地域に滞在している全ての日本人の方々に対して、滞在地から、安全な国・地域への退避(日本への帰国も含む)を勧告するものです。この状況では、当然のことながら新たな渡航は延期することが望まれます。(了)
バンコクではここ数日、地下鉄、高架鉄道が前面運休し、学校、官公庁は17日から21日まで臨時休暇に入っている。
5月18日 日系企業、家族一時帰国へ=治安悪化のバンコク
【バンコク時事】タイの治安部隊とタクシン元首相支持派「反独裁民主統一戦線(UDD)」の衝突が続くバンコクでは18日、日増しに治安が悪化していることを受け、従業員家族の一時帰国を決定する日系企業が相次いだ。
日本の外務省は17日に「渡航の延期を勧告する」と危険レベルをこれまでより1段階引き上げた。約2500人の児童・生徒が通うバンコクの日本人学校は今週いっぱい休校することを決めた。
こうした状況を受け、セイコーホールディングスはグループ会社3社の従業員約60人の家族を20日までに一時帰国させることを決定。また別のメーカーもバンコク勤務の従業員の家族約100人を一両日中に日本に戻す。
約20人が駐在するみずほコーポレート銀行は駐在員が希望した場合は、会社負担で家族の帰国を認める。
バンコク日本人商工会議所(JCC)の井上毅事務局長は「外務省の危険レベルの引き上げにより、18日は各企業から問い合わせが来ている」と語った。
バンコクの在留邦人は約4万6000人。日系航空各社は「急な予約などに備え、現在バンコク情勢の把握に努めている」と述べた。(了)
19日、タイ政府は装甲車、放水車を出動させ、UDDの排除に乗り出した。日本大使館はデモ地域在住の邦人に対し、不測の事態を避けるため外出禁止令を出した。
5月19日 日経速報メール
◆ タイ治安部隊、デモ隊の強制排除開始
【バンコク=高橋徹】タイ政府の治安部隊は19日早朝、首都バンコク中心部を占拠する反政府デモ隊の強制排除に着手した。午前6時(日本時間同8時)前に作戦に着手、市中心部は武装兵士が走り、戦車が走行するなど物々しい雰囲気に包まれている。タクシン元首相支持派団体「反独裁民主統一戦線」(UDD)率いるデモ隊が占拠する最大の商業地区、ラチャプラソン交差点などの奪還を目指すが、デモ隊の一部は重武装しており、激しい抵抗も予想される。(了)
チェンライにも非常事態宣言が出ているが、市内はまったく平穏、テニスをしてタイ語の授業に通い、いつもと変らぬノンビリした生活が続いている。
(画像)新学期が始まり、8時と4時過ぎは大渋滞。公共交通機関が発達していないので登下校はこういった形が一般的。