チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

チェンライはタシケントより寒い?

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チェンライはタシケントより寒い?

タイの人はお祭り好きだから、チェンライでもいつでも何かお祭りが開かれている。12月初めに1週間ほどタイフードフェスティバルというイベントがチェンライ旧飛行場で開かれていて、200軒くらいの屋台が出ていた。屋台といっても焼き鳥や芋虫の空揚げばかりでなく、市内の一流ホテルの点心や仔牛の丸焼きなど、日頃食べられない料理があって、買い食い文化のタイ人ばかりでなく、多くの外国人が詰め掛けた。このお祭りには女中さん2名、車椅子の母も連れて、買い食いとステージのコンサートなどを楽しんだ。この日はちょっと冷えたので、露店で200バーツのダウンジャケットを母に買ったことを思い出す。

12月26日から2010年1月4日までリムコック川畔で恒例のチェンライ花祭りが行なわれた。30万人以上の人出があったらしい。

また1月16日から23日まで旧飛行場広場で、メコン流域6カ国(タイ・中国・ベトナムラオスミャンマーカンボジア)の物産展が開かれていた。ちょっと覗いて、タイ産のハチミツワインやあげせんべいなどを買った。ラオス藍染の布地があった。見るからに品格を感じさせる質感と織りであった。デザインも素晴らしい。見ていたら店のオバサンが1500のところ1000バーツにしますから、と何も言わないのに値引きしてくれた。しかし買っても何に使っていいのかわからない。織物に目のある人だったら10万円分くらい買い占めただろうと思う。

1月26日から2月4日までは同じ旧飛行場広場で「マンラーイ王アンド赤十字フェア」というお祭りをやっていた。タタヤンとかカラバオといったタイの有名歌手が特設ステージで歌う。メインイベントは夜に始まる。暗くなると屋台と屋台の間の通りはぎっしりと人で身動きできないほどになる。駐車料金は30バーツ、またこういった催しには珍しく入場料20バーツが必要だった。

友人2名とマンラーイ王のお祭りに出かけた。いくつかこういったお祭りに出かけて気づくことがある。屋台のフードコーナー、衣料品やお茶の売り場、ゲームコーナーと屋台が続き、会場内には必ず4,5百人座れる特設ステージがあって、そこで大ボリュームの音楽が鳴っている、何処のお祭りも同じ会場設定で同じような屋台が出ている。屋台の定番は、煙をもうもうと出して焼いている焼きイカ、焼き鳥、ソーセージ、これを食べながら歩く。こうしないとお祭りに来た気がしないというのがタイ人かもしれない。

会場で焼肉やピーナッツなどを酒の肴にビールを数本飲んだが何となく物足りない。3人で会場近くの生バンド演奏で有名なレストランに繰り込んだ。日中は30度くらいあるので、Tシャツでかまわないが、夜に入るとかなり冷えてくる。寒くて演奏を聴くどころではなく、露出している腕をさすることに気を取られる。ステージではホットパンツにブラジャーだけのお姉さんが5人ほどやる気がなさそうに踊っていたが、寒さで体が動かなかったのかもしれない。

帰宅してベッドにもぐり込んだが、体が冷え切っていてなかなか眠れない。翌朝7時の気温は12度だった。今、東京の日中の最高気温は12,3度くらいではないか。2月の東京をTシャツ1枚で歩いたり、タオルケット1枚で寝るのは無謀だ。便利な世の中になったもので、チェンライの気温、天気予報がすぐ分かる。http://tenki.jp/world/point-257.html  最高気温は30度を越えるが、日によっては日間の寒暖差が20度近くある。

ところでタシケントはというと、2月8日の予報はマイナス4度からプラス2度、9日にはマイナス7度まで下がり、雪が降るらしい。http://tenki.jp/world/point-509.html 

タシケントは、外気温は低かったが、アパートの室内はスチームによる集中暖房でいつも25度前後、Tシャツ1枚。ベッドの中で寒さに震えたという覚えはない。厳寒のタシケントでは風邪を引くことがなかったのに、チェンライでは鼻かぜを引いてしまった。気温を見る限り、タシケントはチェンライより寒いといえるだろう。しかし、世の常識など当てにならないものだ。生活実感からいうと、チェンライで暮らすほうがはるかに寒く、風邪を引いてしまう。世の中、体験してみないと分からないことが多いということか。