チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

新型インフルエンザなど

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新型インフルエンザなど

文章を簡潔にまとめる能力が無いものだから、Mさんの結婚式のことだけで10本以上のレポートを書いてしまった。書くほうもラクではないが、読まされるほうの身にもなってみろというご叱声が聞こえるようだ。誠に申し訳ない。結婚式、披露宴の2日を入れて、サマルカンド4泊、機中2泊、1週間ほどの旅行だったのであるが、中にはメール配信が続いている間中、ウズベクにいると思っている友人もいた。ウズベクから帰国してもう1月たっているのだが。

チェンライ空港で出迎えてくれた兄は、どうしたんだ、その顔は、と絶句した。悪いもので、邦人にも顔を見られてしまい、中西さんはお岩さんのような顔になっているという噂が広まった。伝言ゲームであるから「ウズベクでオートバイを運転していて転倒したそうですね」と言われたこともある。自分のタイ語の授業の後、授業を受けるジョージという78歳になる米国人がいる。自分の顔を見てビックリ。コトの顛末を聞いた後、お前は実にラッキーだったと言う。彼の友人の息子さんが、自分と同じように南米のある国で転倒し、顔面強打、それ以来、車椅子生活。言語中枢もやられ、何を言っているのか聞き取れない有様だという。コーネル大学でPhDを取得し、将来を嘱望された青年だったそうだ。

確かに、脳に損傷は無かったし、頂いた薬のお陰で1週間足らずでかさぶたがきれいに取れた。兄が、なんだ、もう治ってしまったのか、詰まらん、というほどの回復振りだった。ただ、転んだ時に右手の甲の骨にヒビが入ったらしく、ラケットを握ると激痛が走り、3週間ほどテニスはお預けになった。でもこれくらいですんで本当に良かったと思う。サロンパスそっくりのタイの湿布薬は12枚入り一箱9バーツ(25円)、これがよく効いたようだ。

日本の新聞、テレビを見ないので、ノリピーの麻薬騒動、衆院選の喧騒、新型インフルエンザの再流行のことなど余り知らない。でも全く興味が無いわけではないので、インターネットで情報は収集している。麻薬の蔓延、政治の混迷、新型インフルエンザ流行の3つをタイと比べるならば、日本は実に健全、安全、安心の国である。

今春に新型インフルエンザが大問題になったとき、これから夏に向かって暑くなるので流行は終息に向かうと識者は言っていた。だから熱帯のタイでは新型インフルエンザの心配はないのかと思っていたが、さにあらず、タイでは8月15日現在で13,019人の感染者、111人の死亡者が報告されており、感染が都市部から地方に広がっているとのことである。日本より100倍以上死亡者が多い。最近、チェンライのスーパーに勤務する警備員が新型インフルエンザで死亡した、という噂が流れ、一時、スーパーがガラガラになったといったことがあった。チェンマイでは500人以上の感染者が報告されているし、バンコクでは邦人も罹患している。最近は発表しないが、タイ政府は新型インフルエンザで亡くなった人の病歴を発表していた。120キロの肥満だった、人工透析を受けていて腎臓病末期だった、白血病だったとか、死亡者の7割以上が何らかの重病に罹っていたとのこと。

死亡者が50人を越えたころ、タイの厚生大臣は「もう打つ手が無くなった」と発言し、インフルエンザの蔓延防止を諦めてしまった。大変、正直でよろしいというべきだろうか。その点、日本では8月19日に舛添厚生相が記者会見を開き、新型インフルエンザ再流行の兆しありとの認識を示し、警戒を呼びかけると共に、政府一丸となって適正に対処することを約束している。エライ。

ところで、タイ国内における年代別感染者割合を見てみると、
0歳から 5歳 : 9.34%
6歳から10歳 :16.95%
11歳から20歳:43.44%
21歳から30歳:13.83%
31歳から40歳: 6.85%
41歳から50歳: 4.98%
51歳から60歳: 3.10%
61歳以上   : 1.5%
となっている。年配者には優しい病気のようだ。重篤な持病はないし、まず安心だ。

衆院選は終盤、今頃、日本では各候補者が絶叫していることだろう。開票速報をテレビで見るのが大好きで、昔は結果を見届けるため月曜日、会社を休んだこともある。この頃は開票作業が早くなって休暇を取る必要がなくなった。おっと、その前に今は、毎日が休暇のような生活ではないか。やはりサマルカンドでの顔面強打は記憶中枢に影響を与えているのであろうか。

画像は市場で売っていたコオロギとカブトムシ。
コオロギは5センチくらいで食用。