チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

チェンライ発の海外旅行 5

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チェンライ発の海外旅行 5

チェンライの新バスターミナルを朝8時20分に出発、800キロを11時間で走るVIPバスだ。日中にチェンライ-バンコク間を走るのは初めて。一度、バスでタイの風景を楽しんで見たいと思っていた。またVIPバスではあるが、途中人の乗り降りがあり、そういった人たちを見ているだけでも面白い。バスに乗る若い女、大きなトランク、バンコクへの出稼ぎだろうか。庶民ならVIPバスの半額の普通バスを利用するはずだから里帰りで途中までいくのだろうか、出張帰りだろうか、座席で携帯パソコンを叩いている韓国人。バス内は禁酒なのにこっそりとビールを飲む夫婦、アル中か。

雨期が始まっているのでチェンライ、チェンマイなど北の方では代掻き、田植えの季節である。タイでも日本と同じく田植えを行なう。日本より間隔が広く、植える苗の数も多い。日本の箱庭のように整然とした田植えではなく、苗が適当にカーブしながら植わっている。適当な間隔に植えてあればちゃんと米はできるよ、というタイ人のマイペンライ精神を見るようである。(画像)

昔は代掻きに牛が使われたのであろうが、今ではそういった農作業を見ることは少ない。トラクターが主流だ。南に下りていくにつれて、田んぼの緑は色の濃さをましていく。そのうちすでに穂を出している稲田が見えるようになった。と思うと稲刈りをしている田んぼもある。二毛作、三毛作ができる気候であるからこういった風景は当たり前なのだろうが、春は田植え、秋は稲刈りとインプットされている頭には非常に面白く感じられる。

バンコクが近くなって、ピサンヌロークを過ぎる辺りから、大雨になった。スコールであるから降り続けるということはないが、ほとんど視界が無くなるほどの豪雨だ。それが突然と小降りになり、バスはしばらく乾いた道路を走る。と思うとポツポツと大粒の水滴が落ちてきて、バスはまた土砂降りの中を走る。ピサンヌロークからバンコクまで240キロほどだが20時に定刻に到着するまで3時間半ほどあった。時速80キロで走れば充分間に合うのだが、この雨でいくらかスピードが鈍っている。

実はタシケント行きのウズベク航空HY534便は22時35分出発だ。20時にバスがバンコク、モーチットバスターミナルに着けば、そこから35キロ離れた空港までタクシーを利用すれば30分ほどで着く。つまり出発2時間前に空港にたどり着けるという計算だ。しかし、雨で安全運転に徹したり、またスリップ事故でも起せば、飛行機に間に合わなくなる。そうなったらバンコクに一泊して次の便を見つけるか、タシケント便が毎日あるわけでないが25,26日のMさん、グルシャンの結婚式には何とか間に合うだろう、格安航空券が半分無駄になるだけ、と言い聞かせる。

バスはバンコクに入って少しスピードを上げ、20時20分にバスターミナルに到着した。もうタクシー乗り場を探している時間もないので、750バーツという白タクを400バーツに値切って、高速道路を猛スピードで空港へ向かった。出発1時間半前にウズベク航空のカウンターにたどり着き、無事搭乗手続きを済ませた。これで一安心。

「あの航空会社のスチュワーデスは美人ぞろい、この航空会社は食事が悪い」などと論評する人がいるが、そういう方に一度ウズベク航空を利用していただきたい。
以前、バンコクからタシケントに飛んだとき、新聞を頼んだら「タシケント・タイムズ」とかいうウズの英字新聞を持ってきてくれた。しかし読んでみると何か内容がおかしい。日付を見ると10日ほど前の新聞だった。それではとバンコク・ポストを頼んでみたらこれは3日前の新聞。「今日の英字新聞は?」と聞くと、スチュワーデスのお姐さんの答えは「アイドントノー」と素っ気ないものだった。ウズベク航空は他の航空会社に不要となった新聞紙を貰っていると聞いたが本当かもしれない。食事の時のビール、ワインサービスは在庫がなくなればそれで終わり。ある人は食事中なのに、子供に通路でウンコさせていたので食欲が減退したという。

今回搭乗したウズベク便では飛行機が離陸態勢に入っているのに、座席を深々と倒したままの横着なウズベク人がいた。さすがにスチュワードとスチュワーデスが来てその座席を力任せに起しにかかったが、結局無駄。要するに座席が壊れているのだ。その席にいたウズベク人に少し腹を立てていた自分を少し反省した。(続く)