チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

チェンライ発の海外旅行 2(VIPバス)

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チェンライ発の海外旅行 2(VIPバス)

ビザが下りたことをウズベキスタン総領事館に確認できた。バンコクに出向いて、持参したパスポートにビザを貼り付けてもらわなくてはならない。通常、チェンライの邦人は空路、チェンライからバンコクへ飛ぶ。タイ航空で片道2000バーツ弱、時間に余裕のある人は800キロをバスでバンコクまで走りぬける。バスにはVIPバス、エアコン付バス、ローカルバスの3つがある。邦人がよく利用するのはバンコクまでノンストップ11時間で走るVIPバスだ。ローカルバスはVIPバスの半額であるが、時間がかかる。邦人で利用する人はほとんどいないだろう。チェンライの長距離バスターミナルで切符を904バーツで購入。3年前に比べて200バーツほど値上がりしている。

午後7時、暗くなりかけたチェンライ新バスターミナルを出発、2階建ての大型バス、1階は広い荷物室になっている。座席は2階のみ、2人座席が8列、1人用座席が8列、全部で24座席だからかなりゆったりしている。余り前後の人に気兼ねすることなく、リクライニングのシートを倒すことができる。車内にはテレビが2つあり、ビデオだろうかタイの活劇をやっている。大音量。こういうことを予測して自分はICレコーダのイヤホンを耳に押し込んで音楽を聴き始めた。

バスが出発してまもなく、添乗の車掌さんが、ジュース、軽食、ペット入り飲料水を配り始めた。軽食は小さなパンとビスケット。かなりシャビーだ。以前は鳥モモのから揚げが2本入っていてボリュームたっぷり、ウズベク国営航空の機内食よりずっと美味しい軽食だったが、これも物価上昇の影響であろう。

VIPバスは、冷房の効きすぎで凍えるように寒い、長袖のシャツかカーディガンが必要と、ガイドブックには書いてある。一応、毛布を配ってくれるので、これでクビからひざまですっぽりくるめば、寒さは防げる。VIPバスは寒い、という一般的クレームに配慮したのであろうか、車内が少し冷えてきたなと毛布を被ると、冷房が切れ、じわじわ暑くなってきて汗をかいて目が覚める、するとまた冷房が入って寒くなるということを繰り返した。どうやら定温調整にはなっていないらしい。


真っ暗で皆が心地よい眠りに包まれている深夜12時に、突然、車内の明かりが煌々と灯り、テレビからは打楽器主体のタイポップスが流れる。なんだ、なんだ、眠らせておいてくれよー、と言いたくなったが、眠い目をこすってみると、おじさんもおばさんも子供もお坊さんも、みんなごそごそ起き出している。バスはドライブインに入って停まった。夕食(深夜食)サービスがあるのだ。

ドライブインの中にVIPルームという部屋があり、そこでおかゆ及び卵、野菜煮付けなど2,3種のおかずを貰う。VIPルーム以外にもエアコンバスの客が食事をする場所があり、そちらではバーミーナム(タイそば)がサービスされていた。食堂の周りにはガイヤーン(焼き鳥)やソーセージ、果物などの屋台が深夜営業している。タイの人は朝昼晩と決まった食事以外に1日中何か食べているように思うが、ここでもおかゆだけじゃ、と言う感じで串焼きをほおばっている人がいた。

夜明けに近い頃、またポップスが鳴って、全員起され、熱いコーヒーが配られた。夜明けのコーヒーを飲みながらバンコク市内を眺めているうちに、午前6時、バスは終点バンコク、モーチットバスターミナルに到着した。モーチットはバンコクからチェンマイなど北部、東北部へのバスが発着する高速バスターミナルだ。バンコクには他にパタヤなどタイ東部を結ぶエカマイバスターミナル、プーケットなど南部方面のバスが発着するサーイタイバスターミナルがある。

自分はこういったバスターミナルの喧騒が嫌いではない。一昔前の上野駅を思わせる。早朝から無数のバスが出入りする。構内には食堂、おみやげ物売り場、タクシー、トゥクトゥクの客引き、そして多くの客でごった返している。構内には大型トイレがいくつかあるが、入場料一律3バーツ、広くて清潔である。奥の3室ほどがトイレではなく、シャワー室となっていた。

バンコクで無事ウズベクのビザを取得し、タシケント往復の航空券も購入。BTSに乗ってシーロムあたりを散策。街や歩く人の服装が洗練されている。すっかりおのぼりさんで人の多さにビックリ。
その日の夜行VIPバスでチェンライへ戻る。帰りも24席、リクライニングシートの大型バスだが、何と全席マッサージ機付き。歩き疲れた体を揉み解してもらったが、バンコク日帰り、車中2泊はやはり体にこたえます。