チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

海外生活に向かない人 2

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海外生活に向かない人(その2)

●行動しない人,おカネが万能だと思っている人
ロングステイを考えるなら、候補地をネットや本で調べ、実際に足を運んで自分の目で確かめるくらいの気持が必要だ。金さえ払えば、自分で動かなくても誰かが現地事情を教えてくれる、それなりのサービスが受けられる、と思っていると大間違い。貧乏なタイ人よりカモネギの小金持ち日本人を騙す方が、効率がいいと思っている同胞は、残念ながら存在する。にこやかに近づいてきて、何でもお望みのことを代行致しましょう、え、住宅ですか? いい出物がありますよ、などと相場の2,3倍で売りつける。なんでも人任せにする人に限って、後で騙されたと大騒ぎする。

●趣味がない人、好奇心がない人
ロングステイでは趣味に打ち込む時間はたっぷりある。趣味を通じて人の輪を広げることもできるだろう。ゴルフ、テニス、釣り、カラオケ、また茶道、華道、空手など日本特有の文化は現地の人に教えて喜ばれる。喜びには3種類ある。してもらう喜び、できる喜び、そしてしてあげる喜びだ。もちろん、人にしてあげる喜びが、一番満足度が高い。
ウズベクのカレッジで教えていたとき、生徒に「どうして老人は憂鬱な顔をしているのだろう。またどうして3歳の幼児は楽しそうにしているのだろう」と問いかけたものだ。幼児にとっては見るもの、聞くものがすべて新しく、面白くて、楽しくて仕方ないのだ。老人はもうやることはし尽くした、もう面白いことなどないと思っている。君たちも好奇心を失わなければ、幼児のように愉快に暮せるし、なぜ?、あれ?と思う気持が起業の原点でもある、などと教えた。海外生活は、よきにつけ、悪しきにつけ、驚きの連続だ。それに楽しみを見出せなければかなり憂鬱な生活となる。

●外国人病院にこだわる人、医療保険にこだわる人
健康はロングステイヤーにとって最重要課題だ。不意の事故、疾患に備えて、しっかりした医療保険に入っておくのは当然だし、現地医療施設のレベルを知っておくことも大切だ。チェンライでも評判のいいと言われる病院に、ある邦人女性が、疲労が激しいので、入院して点滴でも受けようと出かけた。医師は何処も悪くないから入院の必要なしと言う。女性は、本人が具合が悪いといっているのですから、1日入院させて下さいと頼んだ。すると医者は、まあ何処も悪くないと思いますが、そう仰るのでしたら、盲腸か子宮の摘出手術をして見ましょう。女性はビックリして病院を逃げ出した。
ユーモア精神に溢れた医師だったと思いたいが、タイでは何でもありだから、はい、はいと言っていたら体を切り刻まれたかもしれない。また手術費が保険でカバーされなかったかもしれない。本項目の趣旨に反するが、医療施設のレベルや医療保険にはトコトンこだわりたい。

●宿泊施設のグレードにこだわる人
4星、5星ホテルにしか泊まらない、という人は何処の国でも一定以上のサービスを受けなければ満足できない人だろう。海外生活では至れり尽くせりの生活は望むべくもない。一束5バーツの菜っ葉やキロ20バーツのマンゴスチンを買い、20バーツで散髪するという生活でも気にしない、足るを知るという心構えが必要だ。

●肩書きや身なりで人を判断する人
チェンライにいると、Tシャツに短パン、サンダル履き、よくてチノパンと身なりは皆、似たり寄ったり、それに肩書きなどとっくにない単なる退職者ばかり。人の判断基準は多分、その人が常識のあるいい人かどうかだけだ。何かというと話題を現役時代の仕事の話に持っていき、自分が大会社の役員であったことをひけらかす人がいたが、だんだん人から遠ざけられてしまった。

●不動産所有にこだわる人
タイ女性と家庭を持ち、タイで一生暮らすと決めた人が不動産を持つのはわかるが、まだタイにロングステイを決めたわけでもないのに、家やマンションを買いたいという人がいる。タイでは外国人は土地を所有できないことも知らない。帰国しようにも持ち出すことはできないし、どうして不動産所有にこだわるのかわからない。不動産取得に関してのトラブルはよく聞く。お金を払うのは本人だからとやかくいえないが、安易に不動産取得に走る人は「お金が万能だと思っている人」と重なり合うように思う。

以上、「海外生活に向かない人」の条件10項目を見てきたが、「外国語のできない人」という項目がなかったことにお気づきだろうか。多少のお金と好奇心、そして一歩踏み出すだけの勇気さえあれば、言葉ができなくても誰もが充実した海外ロングステイを楽しめると信じている。

画像はいつも行くモイサック市場で売られているドリアン。実を触って柔らかいことを確かめて買います。シーズンはあと1月くらい。キノコも売ってます。