チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

チェンライ

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チェンライ

チェンライはバンコクの北、785km、タイ最北端に位置する古都だ。ダイナミックな山々に囲まれ、特異な民俗を持つ山岳民族の故郷、また豊富な遺跡。ミャンマーラオスと国境を接し、両国の観光の玄関口でもある。最近はハイキングから数日をかけた本格的トレッキングが楽しめる観光スポットとして世界中のトレッカーから注目されている。

タイの歴史は、ミャンマーラオスに攻め込まれて散々な目にあった歴史でもあるが、時には外国勢を押し返して、タイの独立と栄華を誇ったこともある。その一つが日本の鎌倉時代に興ったランナータイ王国である。チェンライはメンライ王により、1262年、ランナータイ王国の王都と定められた。チェンライとは「百万の田を持つ都」の意味である。1296年にメンライ王が遷都したところがチェンマイであり、チェンマイは「新しい都」を意味する。

さて、日本からチェンライに来るには、バンコクで空路チェンライ行き(1日十数便、1時間20分)に乗り換える、バンコクから夜行バスに乗る(1日13便、11時間)、バンコクからチェンマイまで列車、国内線、あるいは成田ーチェンマイ便で来て、そこからひっきりなしに出ているチェンライ行きバス(180キロ、約3時間)に乗る、などさまざまな方法がある。他にチェンマイーチェンライを結ぶ国内線(1日2便35分)や川を船で遡るという方法もあるが余りポピュラーではない。

チェンライの気候は、というと、概ね3つに分けられる。
まず、11月から2月までが涼しく、乾燥した乾季、雨はほとんど降らない。この時期、朝、10度を下回る日もあり、涼しいというより寒いと言う感じだろう。なお2月の最低、最高気温はデータによると13度、31度となっている。2月半ば、自宅ベランダの気温は、早朝で17度、日中26度、湿度40%と高原にいるような爽やかさだ。
 
次に3月から6月が猛暑期となる。4月の最高気温は35度であるが、最低気温は20度、暑さの割に湿度が低いので、日本の夏よりは過ごしやすいとのこと。
 
3つ目が7月から10月にかけての雨季である。雨季といっても日本の梅雨のようにしとしとじめじめ1日中雨、と言ったことはなく、いわゆるスコールで、通り雨が過ぎるとぐっと涼しくなり、太陽が顔をのぞかせる。また朝方は天気がよいことが多い。7,8月の最高、最低気温を見てみるとそれぞれ、31度、23度となっている。

日中の温度差が大きいことからも分かるようにチェンライはタイの中では高地(海抜4,5百メートル)にある。盆地となっているチェンマイより2,3度は平均気温が低いのではないだろうか。

タイと聞くと熱帯で暑くて外など歩けないところ、と思われがちであるが、タイ北部、特にチェンライはバンコクからお金持ちが袖の長い衣装を楽しむために避暑にやってくる土地柄である。1000メートルを越える山間部では稀に雪が降ることもある。


タイ北部最大の都市はいうまでもなくチェンマイで人口25万人と言われている。バンコクに次ぐタイ第2の都市でもある。チェンライはタイ北部ではチェンマイに次ぐ大都市であるが人口は4万、市内の観光名所は1日で歩いて回れるほどだ。

在留邦人はどれくらいだろう。実はこれがよくわからない。短期滞在、花粉症の季節だけ、とか長期ビザを取得していないので、出入国を繰り返すといった人が多いからだ。恐らくチェンマイだけで常時、3000人くらいの邦人ロングステイヤーがいるのではないか、と言われている。

チェンライには日本人会があり、60名ほどの邦人が会員となっている。日本人と付き合うのがイヤでタイに来ました、とか、何かワケあってチェンライに潜伏中、という邦人もいるわけで、まあ300人くらいがチェンライ県内にいるのでは、ということだ。

チェンマイに比べて物価が安く、爽やかで空気も綺麗、さらに日本人同士の軋轢が少ないとあってチェンライに、チェンマイから移り住む邦人が増えていると聞く。タイの軽井沢、チェンライにはこれから多くの邦人が住むようになるだろう。

チェンライの気候:
http://www.jtb.co.jp/kaigai/guide/index.aspx?CityCD=CEI

写真は虫みたいに見えますが、マカームというマメ科の果物です。種の周りの乾燥した果肉の味は干し柿そっくりです。1キロ80円ほど。