チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

見聞きしたこと

最近、見聞きしたこと3つ

1.交通違反と警察官
ウ国でも運転中の携帯電話交信が禁止になった。つかまったら罰金を科せられる。どうせ警官の小遣い稼ぎになる、と皆、冷ややかだ。
こちらの警官の月給は120ドルくらい。学校の教師はせいぜい7、80ドル、看護師が4、50ドルという月給に比べればかなり高給といえるが、それでも袖の下は警官の重要な収入源だ。道路でストップを命じられたら、ドライバーは仕方ない、とあきらめて、違反をしていない時には500スム、スピード違反、一時停止違反、車両不整備などの弱みがあるときは手に1000スムから2000スムを忍ばせて、警官と挨拶の握手を交わす。握手のときにお金が移動していくわけだが、このとき、ドライバーは心ばかりのものですが、ほんの気持ちで、といった言葉を添える。警官のほうでは長年のカンで、握手した瞬間に500スム札か1000スム札かがわかる。なんだ、500スムか、少ないな、と思うと握手した手をなかなか離してくれない。

停止を求められれば、何がしかのカネが必要になる。これがいやなドライバーはどうするか。それは、警官の停止合図を無視してスピードを上げて逃げてしまうことである。何度かそういった現場を目撃した。停止を命じた警官は悔しそうに電話をしていたが、スピードを上げて走り去った車はすぐ側道に曲がって姿を消してしまった。市民もなかなかしたたかである。

2.シニア海外ボランティア募集枠拡充のお知らせ
安倍内閣の提唱する「再チャレンジ支援総合プラン」に各省庁からさまざまな再チャレンジ支援策を提出されている。外務省では一般シニア層の就業機会拡大を目指して、シニア海外ボランティア枠を拡充し、新たに120名の増員を平成19年度から行うことになった。政策的にSV増員を図るわけですでに10億円の予算もついているという。

現在、世界各地に派遣されているSVの数は400名ほどであるから、3割増となる。実はSVの応募者は一部の職種を除いて、それほど多くない。平均3,4倍だろうか。39歳から69歳までの「健康な」人が応募できる。

健康な、というところが一つのネックになっていて、識見や志がいかに高くても、血圧、血糖値、尿酸値が高い人は、残念ですが、という結果になる。また、企業では少ない給料ではあるが60歳定年を迎えた団塊世代を、年金支給開始時期まで再雇用するという動きも広まっている。収入の面から見れば定年後、会社のお世話になるほうが有利、といえる。
また、ODA予算の減額に伴って、17年度まで協力隊員(JOCV)と別に行っていた赴任前研修を一本化して、SVも隊員と同じく駒ヶ根の研修施設で3ヶ月の合宿研修を行うことになった。3ヶ月も隊員と一緒にラジオ体操からなあ、と二の足を踏むシニアも多いことと思う。

だから、JICAでSVの定員を満たすことはラクではないだろう。しかし、海外でこれまで培ってきた経験がいかせる、喜んでもらえる、その国の発展に、微力ながらも貢献できるという経験はお金には換えがたいものがある。また、様々な人や事象に遭遇し、精神的に刺激されることばかりである。その証拠に、いまだに自分のブログの種は尽きない。

より多くの方に、こういった貴重な経験をしていただきたいものと心から希望している。(増員になるので来年度受験はチャンスです)

3.カリモフ大統領に隠し子
2人の娘しかいないと思われていたカリモフ大統領に17歳の息子がいることがわかった。中央アジア通信(ロシア語)に出ていたニュース。17歳になる息子は現在、ニューヨークに母親と暮らしている。母親は以前、大統領のメッセンジャー・ガールをしていたとのこと。
そのネット情報を見せてくれたベク君に「で、それがどうしたの?」と尋ねたら、「うーん」と言って黙り込んでしまった。