チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

隣国カンボジア

チェンライの花祭りから

同上、百合

同上

同上

やはり蘭

同上

隣国カンボジア

タイ・カンボジア国境紛争

1210日のニュースクリップから

タイ陸軍第2軍管区は129日、タイ空軍F-16戦闘機がカンボジアのサムロンにあるBM-21グラート(旧ソ連122mm自走多連装ロケット砲)弾の貯蔵施設を精密空爆した映像を公開した。施設は空爆によって爆発した後、貯蔵されていたロケット弾や爆薬への引火で2次爆発を起こした。

1210日付

タイ陸軍は129日、東部サケーオ県と国境を挟んだカンボジア側にあるカジノ施設を戦車の主砲で破壊した。前日8日にはタイ空軍のF-16戦闘機が、東北部ウボン・ラーチャターニー県と接するカンボジア領内のカジノ施設を爆撃している。 (引用終わり)

タイ戦車部隊が砲撃したカジノ施設は、カンボジア軍がタイ攻撃に使用する砲兵火器や機関銃の保管場所として使用されていた、F-168日に爆撃したカジノ施設は、カンボジア軍の無人攻撃機(ドローン)の指揮所だったとタイ政府は発表している。

カンボジア政府は、タイ軍が越境した「攻撃的な作戦」を実行し、民間人7人を死亡さと非難している。すでにタイ軍の攻撃で民間人200人が死亡しているという。

タイとカンボジア1026日にトランプ大統領の仲介で停戦合意を結んだが、両国は今、お互いの停戦違反を非難し合って攻撃を繰り返している。どちらの言い分が正しいのかわからない。でも軍事力でいえば圧倒的にタイが有利、カンボジアにはタイ領を空爆したくても戦闘機がない。地対空ミサイルもないからタイのF-16戦闘機の空爆を易々と許してしまったのだろう。

相手を見下す気持ち

カンボジアには1世紀から6世紀半ばまで栄えた扶南王国があった。そののち扶南王国から興って9世紀初めまで存続した真臘国はクメール人の国だった。真臘国の後に興ったクメール朝でカンボジアは最大の繁栄を迎える。その版図はタイ東北部、中部、マレー半島南ベトナムに及ぶ広大なものだった。この時期のクメール遺跡は現在のタイ領内にも多数残っている。

クメール朝は13世紀、クビライのモンゴル帝国の軍に攻められたのがケチのつき始めで、その後タイのアユタヤ朝の侵攻が始まり、1431年に首都アンコールが陥落して栄光の時代は終わりを告げた。

カンボジア人にしてみればクメールの栄光を思う時、シャムなど文化、文明のない我がクメール王朝の属国に過ぎなかったと思うであろう。

アンコールワットやクメール彫刻にはアジアでは傑出した芸術性が感じられる。クメール仏から受ける高い精神性は、素朴、言いかえれば稚拙なタイのランナー仏の及ぶところではない。

今、タイの一人当たりGDP7987ドル、一方、カンボジア2184ドル、経済力では圧倒的にタイのほうが強い。軍事支出も2024年、タイは5522億ドル、カンボジア720億ドルとなっている。文化程度が低かった野蛮国が、ちょっと経済力、軍事力があるからといって我々の領土をかすめ取ろうとは許せない、がカンボジア人のホンネではないか。

しかし、タイにしても19世紀にベトナムと戦い、両国が結んだ平和条約によってカンボジア領を分け合った歴史がある。元はといえばカンボジア領はタイのものだとタイ人は言うだろう。

このように領土問題はお互いの言い分があるので解決は困難、停戦合意が結ばれたとしても、これまでの歴史が示すように必ず紛争は再燃する。

カンボジアの危険情報

カンボジアとタイの国境地帯に関し、外務省はカンボジアの国境地帯にレベル3の危険情報、即ち、「渡航しないで下さい」の渡航中止勧告を出している。国境近辺以外のカンボジア全土に関してはレベル1の「じゅうぶん注意して下さい」の危険情報を発出している。

そのレベル1に該当するシェムリアップアンコールワットのある観光都市に在住している友人がチェンライに帰ってきた。訊いてみると現地人はタイ憎しの気分に満ちているが、市内はごく平穏、アパート代はチェンライの3分の1、対日感情は大変良好。滞在ビザ(1年)は入国時に空港でもらえる、延長は業者が代行、物価はチェンライの3分の2以下と大変住みやすいという。シェムリアップには日本人が数百人が住んでいる。退職老人もいるが、旅行会社、レストランなどに勤務する若い人も多い。カンボジアでの労働ビザはタイに比べ簡単に取れるようだ。

タイではビザ申請、延長がだんだん難しくなる傾向がある。銀行口座のチェックを要求され、口座が凍結される外国人も出ている。余りお金を落とさない在留外国人は故国にお引き取り願う、は世界的傾向である。いざという場合に備え、自分もカンボジアL/Sの調査に、アンコールワット再訪を兼ねて行ってみようかと思う。