チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

生き物と共生

我が家の庭

パパイヤ、食べ切れないほど生る

葉っぱと実を料理に使う

バナナの花軸

花軸が開いてバナナの房が出てくる

不思議と日本の三つ葉は虫に食われない

鳳仙花

生き物と共生

■ガマと蛇

我が家の敷地面積は100タランワーと聞いている。100タランワーは40平方米で坪数にすると121坪になる。家はトイレ、シャワー付きの部屋が2部屋、それにキッチンと居間の造り、車が3台は駐車できる車庫スペースもあるが、狭いながらもいくらかの庭もある。狭いと言ってもバナナが20-30本は生えているし、パパイヤ、マンゴーの木もある。ブアさんの植えた鳳仙花や名前のわからない花も咲いている。時には人に依頼して庭の草刈りをしてもらうこともある。雨季にはあっという間に雑草が生い茂るからだ。

植物が生えているということは虫がいるということだ。バナナやマンゴーにも蜂やチョウチョが飛んでくる。虫がいるとカエルが出てくる。カエルと言ってもトノサマガエルやアオガエルのような愛らしいカエルではなく、肌色、ボツボツのあるガマガエルだ。

先日はシビックの車体の下に3匹もガマガエルがいた。塵取りで取って隣家(空き家になって久しい)に投げ込むのだがいつのまにか我が家の敷地に入り込む。このガマガエルは運動靴の中が好きと見えて、テニスに行こうと靴に足を入れた途端、異物を感じるという不愉快な経験を2度ほどした。それ以来、靴は地べたにはおかず、一段と高いケースに収納するようにしている。

カエルがいるとそれを狙う蛇がやってくる。ブアさんがまた蛇が出たと報告してくれるが、自分が遭遇したことはあまりない。ブアさんは蛇イコール毒蛇と思っているようだ。確かに友人宅にはコブラが出て、棒で追い払おうとしたら鎌首を持ち上げて威嚇してきたという話を聞いた。高級団地シンタニ3に住んでいた頃のほうが蛇はよく見たような気がする。団地の周りは湿地帯でそこから蛇や大型爬虫類のトッケイが団地内に入ってきた。その後、湿地は造成されて最近はトッケイの鳴き声を聞くことも稀になってしまった。

 

■蛇で死ぬ人は少ない

タイは南国瘴癘の地、さぞかし毒蛇に噛まれて死ぬ人は多いのだろうと思う向きもあるかもしれない。でも2023年にタイで蛇に噛まれて死んだ人の数は26名という統計がある。日本で蛇に噛まれて亡くなる人は、2019年に5人、近年は年間数人程度で、そのほぼすべてがマムシによるものという。マムシに噛まれたという件数は年間1000-2000件で致死率は0.8%とのこと。マムシは北海道から九州まで広く分布しているが野山に行かない限り遭遇しない。でもバンコク近郊で体長4mのニシキヘビにお婆さんが絡みつかれ絞殺される寸前に救助されたというニュースもあったからやはりタイのほうが危険か。

昨年、娘が孫を連れて我が家に来てくれたが、彼らが来る前に庭をきれいにして蛇がいないことを確かめておいた。でも蛇やカエルはどこから侵入してくるかわからないので、狭い庭であっても注意して歩いている。

 

■蚊、ヤモリ

今、房をつけているバナナが5本ある。バナナは木でなく地上で大きな葉を広げている幹を偽茎という。その偽茎の間から紡錘形の花(花軸)が垂れ下がってきたと思うとバナナの房がいくつも現れる。花軸が食べごろのバナナに代わるまで2,3ヵ月かかる。鳥がバナナを啄み始めたら収穫の時だ。バナナの生育状況や新しい花軸の出現を見るために庭を歩く。房の重みで偽茎が傾いていれば竹棒や縄で補強することもある。でも作業は1分以内に終わらせる。というのは立ち止まっていると数匹の蚊が身の回りに飛んでくるからだ。庭の散歩はまずもって立ち止まらないこと。毎年蚊に食われているから体に抵抗力がついて昔ほど痒みを感じないが不愉快である。蚊は部屋の中にもいる。チェンライでは殺虫スプレーは必需品である。

他に家に住んでいる生物としてヤモリが挙げられる。タイ語でジンチョー、家守という当て字もある。自分がこの家に引っ越してきたときにはすでに先住者として住み着いていた。見た目がよくないので嫌う人が多いが、家の中の虫を食べるだけで悪さはしない。ヤモリと自分との関係は相互不干渉だ。でも部屋の中に小さなヤモリがいるとここは餌が少ないからキッチンに行けばいいのに、などと思う。カラカラに乾いた小ヤモリが部屋の隅に転がっていると可哀そうに思う。

やはりキッチンには虫も飛んでくるせいでヤモリの数が多い。電灯をつけると慌てて何匹化のヤモリが物陰に走り去る。

一度、電気ポットの中を覗き込んだら哀れ1匹のヤモリが茹で上がっていた。蓋の間から潜り込んでいたらしい。このお湯で淹れた珈琲をもう飲み終わっていたし、特に出汁が出ていたという感じもなかった。だがそれ以来、ポットの中をチェックする習慣がついた。