チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

久し振りの一泊旅行

トードタイの朝市から

肉屋さん

市場では中国語も通じる

摘み菜、一山20B

生姜は一山20B

托鉢中の少年僧

 

久し振りの一泊旅行

■トードタイ

チェンライ県の北西、ミャンマーに近い街、トードタイには何回行っただろう。切っ掛けはアカ族のブランコ祭りがあるというので我が家から80キロほど離れたホエイモ村へ出かけたことに始まる。2013年9月のことだった。バンコクからテレビクルーがこの祭りを取材に来ていた。

テレビのプロデューサーはどこの国でも勘に頼るというかその場で閃いたアイデアで取材を始める傾向がある。2人の日本人がアカ族の祭りをどう見たか、という視点を番組に盛り込みたいという。それで自分とIさんはかなり長時間のインタビューを受けた。拙い英語でアカ族の文化を説明した覚えがある。出来上がった放送番組は一緒に村に行ったIさんの許へDVDで送られてきた。DVDを視聴してみると日本人インタビューはきれいにカットされていた。ただ自分がアカ族のモチをモグモグと食べている姿が、日本人も来ていましたというタイ語ナレーションに被さって写っていた。後々、娘や息子を始め、動画を視聴した邦人から嘲笑を浴びる情けない姿ではあった。

Iさんと自分は村長の家に泊めてもらったのだが、テレビクルーは村を下ってトードタイのGHに宿泊した。番組にはトードタイの朝市の賑わいが収録されていた。トードタイの朝市は朝靄の中に始まって朝靄と共に消える。いかにもローカルな市場だった。

トードタイは100年ほど前にアカ族が移住してきたのが始まりというからそれほど古い街ではない。何十年か前には麻薬王クンサーの軍事基地があって、シャン族も居たし、国共内戦に敗れた国民党軍が流れ込んだりとか、いくつもの少数民族が住む、民族色豊かな街となっている。

■靄の中の朝市

2013年以来、トードタイにはもう20回以上行っていると思う。日本から来た友人はもとより外国人も案内したこともある。クンサーが寝起きしていた部屋やタイ軍の戦車を迎え撃った塹壕、それに山の上にあるシャン様式のワット・クーカムにも行く。でも客人に一番見てもらいたいものは、トードタイの朝市である。アカ族、ラフ族、中国人、ミャンマー人、いろいろな民族の人が行き交う。エキゾチックとはこういうものか。観光客はいないから売られているものは野菜、肉、餅、豆腐、果物、納豆、漬物、油条、豆乳など地元の人々がその日に消費する品が中心だ。

GHに戻って買ってきた豆乳、饅頭、油条、ゴマ餅等の朝食を摂る。一人頭、20Bほどの価格だ。こんなに安くて旨い朝飯は初めてだと感動してくれた人もいる。

市場なんてどこでも同じでしょ、という人がいるかもしれない。同じものが買えるのであれば我が家から片道80キロ飛ばして泰緬国境のトードタイに行くわけがない。今回も勿論、お目当ての品はあった。

 

■購入した品々

トードタイは海抜1000メートル近いから日中較差、即ち朝昼の気温差が大きい。高原の気候であるから野菜が柔らかく甘く育つ。有ったら必ず購入する野菜は春菊である。春菊は麓の市場やチェンマイでも時折売られている。でも下界の春菊は香りが無く歯触りが固い。友人に進呈すると、ああ、日本の春菊だ、とても喜ばれる。

またおぼろ豆腐も評判がいい。おぼろ豆腐のポリ袋は素手で持てないほど熱い。作り立てだ。暖かいうちに摺おろし生姜と醤油で食すのもいいが、今回は炒り豆腐を作ってみた。ユーチューブを参考に、鶏肉、人参、ヒジキ、キノコ、筍等を入れたため、丼2つ分の量になった。しばらくは常備菜として活躍してくれそうだ。おぼろ豆腐は1袋10B。

またチーク材の大きな葉に包まれた納豆も必ず購入する。日本の納豆に比較して糸引きがいまいちではあるが、味は変わらない。センタンやチェンライの日本食材店でも納豆は買えるが、トードタイの納豆は1つ10Bで日本のそれに比べ3倍以上量が多い。納豆もおぼろ豆腐も10年以上前から値段据え置きであることも嬉しい。

このところ健康関連のユーチューブを見ることが多いが、納豆は何の病気にも効くそうだ。今回は8個買い求めて、6個を冷凍保存した。1日1パック分とすれば、ひと月はもつ計算だ。血糖値や血圧が下がるに違いない。

摘み菜と麓の市場でよく売られている菜の花も買った。摘み菜は漬物にした。菜の花もワサビ漬けの素を使って漬けた。一般に菜の花もキャベツもネギもタイ地場の野菜は硬い。ところがトードタイの菜っ葉は柔らかく、まるで日本のそれと同じ歯触りと味だった。高原の野菜で改めて日本野菜の素晴らしさを思い出した次第。