チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイのニュースから

クラビ

クラビ、ファイアショー

ファイアショーに参加した観光客

クラビのビーチ、インド系は2割以下

クラビの夕焼け

タイのニュースから

■経済動向

タイの景気はいいのかなあなどと考える。考えるばかりでなく、ネットで経済成長率や自動車販売台数等の統計、経済指標を見ることもある。

2025年のGDP見通しは1.5~2%と年初の3%から下方修正されている。自動車販売台数は2024年は前年比26%減の57万台と15年ぶりに60万台を割り込んだ。2025年の1-4月実績も前年同期比4.8%減の20万386台にとどまり回復基調はみられない。

タイに大きな外貨をもたらす観光はどうか。8月19日付ニューズウィーク日本版から。

タイ政府観光庁(TAT)は今年1月1日から8月17日までの期間に同国を訪れた外国人観光客数が前年同期比7.04%減の約2081万人だったと明らかにした。国別では中国の293万人が最多だった。国家経済社会開発評議会(NESDC)は前日、今年通年の訪タイ外国人観光客数予想を3700万人から3300万人に下方修正した。(引用終わり)

これまで中国からの観光客が外人観光客の3割を占めていたが、バンコクの高層ビル瓦解、タイ国境での特殊詐欺案件等の影響で中国人観光客が激減している。

こうしてみると2025年のタイ経済は決してバラ色とは言えない。経済が低迷すると物価は抑制されるはずだが、チェンライのような田舎でも諸式高直の感は否めない。2,3年前ならカウパット(焼き飯)、クイッティオ(タイソバ)は30B から40Bだったが今は50B以上になった。インフレならバーツ安に動くと思うのだがここ数年バーツ高が続いている。現在1万円は2200B前後、悪夢の民主党政権の時、1万円は4400Bに交換できた。要するにタイの年金老人の収入は半減した。景気が悪いのにどうしてバーツの価値が高いのか、経済は理論通りにはいかないようだ。

 

■政治の不安定

ニュースクリップ8月30日付より

タイ憲法裁がペートーンターン首相を解任、内閣総入れ替えへ

タイ憲法裁判所は8月29日、タイ・カンボジア国境紛争を巡るペートーンターン・チナワット首相の「発言」が、憲法が定める倫理規定に違反したとし、同首相を解任した。これにより内閣が総入れ替えとなる。タイの各メディアは、憲法裁の判決を深く批評することなく、次期首相の予想で盛り上がっている。

 ペートーンターン首相は6月15日に非公式でカンボジアのフン・セン元首相と電話会談し、自軍の司令官を「向こう側の人間」と表現。フン・セン元首相が録音した音声クリップが18日にカンボジアで公開され、いわゆる「裏切り発言」としてタイ国民に広く知られてしまった。これを上院議員36人が倫理規定違反として憲法裁に訴え、同首相は7月1日に判決までの首相職の一時停止を命じられた。解任により失職は、7月1日まで遡る。(引用終わり)

タイの政治とか政治家にはほとんど興味はないのだが、ペートーンターンさんは37歳で美人だったの好感を持っていた。叔母さんのインラク元首相も美人だったので贔屓にしていた。風貌も似通ったところがある。

とはいえ、ペートーンターンさんは一応、下院の多数をもって首相に選出された。本来は下院で首相選挙をやり直すべきであるが、上院議員の一部の告発を受けて、憲法裁判所が彼女の解任を決定した。タイも日本と同じく議院内閣制と駐日タイ大使館のHPには出ているが、曲りなりにも国民に選ばれた首相が一部の反対勢力によって訴追、弾劾、解任されるのでは民主主義は成立しない。

お隣の韓国でも国民投票で選出された前大統領は、国民の審判を受けることなく訴追され、奥さんは牢屋に繋がれている。李在明大統領は8月に訪米し、トランプ大統領と会見したが「韓国は革命と粛清の国」と相手にされず、会談に対する共同宣言文さえ作ることができなかった。やはり韓国も国際社会では民主主義国家として認められていないようだ。

■法は守られない

ニュースクリップ8月29日付から

タイで飲酒運転の罰則強化 初犯でも懲役刑の可能性

バンコク都庁(BMA)が、9月20日に施行される飲酒運転の罰則強化について説明し、初犯でも実刑を受ける可能性があるとし、都民に注意を促している。警察によるアルコール検査を正当な理由なく拒否した場合でも、飲酒運転同様の罰則が適用されるという。

 罰則に関する改正法の主な内容は以下のとおり。

・初犯:1年以下の懲役または5000〜2万バーツの罰金、またはその両方

・2年以内の再犯:2年以下の懲役および5万〜10万バーツの罰金(併科)

 また、運転免許の一時停止または取り消しの対象もあり得る。(引用終わり)

これまで何度も交通罰則の厳格化を発表してきたが法は守られず、また更なる罰則強化発表の連続となっている。それに警察が本気で摘発しているとは思えない。これがタイである。