チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

再びアンダマン海へ

アオナンビーチ

同上

ファイアショー

ロッククライミング

上と同じ位置から望遠で

ライレイの夕焼け



再びアンダマン海

 ■7月の大雨

台風6号の影響で7月下旬の北タイには連日の大雨に見舞われた。チェンライ県の一部では洪水となったし、市内でも冠水箇所があった。昨年も同時期に大雨にに襲われ、各地で床上浸水、また市内も冠水のため各所通行止めとなった。空港も一時閉鎖されたし、空港前、バイパス立体交差の地下道が水没した。我が家は10日ほど断水したため、10Lタンクを抱えてあちこちに水を貰いに走った覚えがある。

今年の大雨では我が家は何も被害はなかったようだ。と人ごとのように書いているわけは7月20日からタイ南部、クラビに旅していたからである。クラビはアンダマン海を挟んでプーケットの向かい側にある観光地だ。ローシーズンではあるが、地形によってはモンスーンの悪天候の影響をさほど受けない風光明媚なビーチがあるらしい。タイではローシーズンには宿泊費が1,2月の半分以下になるホテルがたくさんある。また、片道500Bと通常の半額以下のバンコク-クラビ間の格安航空券も旅への後押しをしてくれた。

予約は早めに進めていたが、北タイの大雨とクラビ旅行が偶然重なった。もし、チェンライにそのまま居たら浮かぬ顔をして雨空を眺める毎日だっただろう。我が人生、ツキがあるということか.

 

■アオナンビーチ

クラビ国際空港からクラビで最も賑わいを見せるアオナンビーチまでは26キロ、シャトルバスで30分ほどで着く。アオナンビーチは長さ500m、その海浜に沿って続くアオナンロードにはホテル、レストラン、ツアーデスク、マッサージ、土産物店、大麻カフェ、入れ墨ショップ、屋台などリゾート気分をいやにも高めるカラフルな店がびっしりと並ぶ。歩く人々はほとんどがファラン。家族連れ、カップル、熟年夫婦、それに結構若い女性のグループも目立つ。まるでコートダジュールマヨルカ島海浜に来たみたいだ。若い女性はタンクトップかビキニで街を闊歩している。タイの娘さんも可愛いが、白い肌のハイティーンは妖精のように美しく、年寄りにとってこれとない眼の保養になった。変なアジアのジジイがジロジロ見ていてキモッ、と思われないようメーサイで購入したランバンのサングラス(30B也)をずっとかけていたため眼が痛くなってしまった。

ホテルのロビーに宿泊客が残していった古本コーナーがあった。ページをめくったり表紙を見た限りでは英語の本はなかった。街を歩くファランから推察するならばフィンランドとかスェーデンなど北欧諸国の言語なのだろう。

アオナン1日目に雨が降ったせいか、波が高くいくらか濁っており、海に入っている人はそれほどいなかった。アオナンでは3泊したが、海浜ロードを歩くだけでも楽しく、また日暮れと共に始まった海辺のファイアダンスショーも無料だったせいか一段と楽しめた気がする。

 

■ライレイビーチ

ライレイビーチはアンダマン海に突き出した岬にあるが陸側は山で遮られているため、舟でしか到達できない。ライレイには東西のビーチとプラナンビーチの3つの浜があるがそれぞれ石灰岩の岩山に囲まれ、まさに絶景と言っていい美しい浜である。3つの浜はそれぞれ徒歩で行くことができる。ここもデュカプリオの「ザ・ビーチ」のロケ地となったとか。

アオナンから舟で10分で到着、ホテルではまず猿の注意事項を聞く。ライレイにはワルと友好的の2種の猿がいてワルはベランダのガラス戸を開けて侵入し、食べ物を漁る。このホテルは1日に10室の連続侵入被害があったそうだ。

ライレイビーチはアオナンよりさらにファラン率が高くなる。入れ墨無しの家族連れが多く、アオナンより富裕な層が来ているように感じられた。入れ墨ファランは中、下流、入れ墨無しファランは上流階級、が自分の偏見である。

潮の具合にもよるが砂浜の広がるビーチの景観は素晴らしい。背面、左右に石灰岩の岩壁がそそり立っている。この90度の岩壁を登る、つまりロッククライミングがこのビーチのウリのようだ。そういえばホテルからビーチに来る途中に2,3軒のロッククライミングスクールがあったことを思い出した。砂浜で横たわって、岩登りを見物する。頂点に確保したロープをハーネスで装着して、岩壁を登っていく。ビレイヤーと呼ばれる安全確保をする人が、ロープの長さを最適に保ち、クライマーをサポート、時にはレーザー・パワーポイントで有効突起物の位置を示したりする。

その情景を見ながら、岩を見ると登ろうとした友人を思い出した。ボルダリングが趣味だったのだろうか。ほぼ自分と同年齢だった。もう死んじゃったかなー。いつもの口ぐせを呟いた。