チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

チェンライのいいところ5つ

チェンライ花祭りから

同上、蘭ばかりではない

同上、

ユリも人気

コスモス

 

チェンライのいいところ5つ

 

今回は2021年3月にアップした「チェンライのいいところ5つ」を加筆訂正の上、再録します。

 

■外国人の動画

台湾のネーちゃん、東大法卒のロシア女性、あるいはイタリアの才媛等、外人女性の動画を見ることがある。滞日経験ばかりでなく、自国の文化、習慣などを日本語で丁寧に説明してくれる。皆さん美人なので顔を見ているだけでも楽しい。動画は長くても1本20分ほどである。この短い時間内で伝えるべきことを伝える、これは結構難しい。学校の先生のように指導要領に従って同じ内容を繰り返すというわけにもいかない。内容は勿論、プレゼンの能力も要求される。

怪しげな教師をやっていた時、話題をいくつかに分けて、番号を付け、順番に話せるようパワーポイントに書いていた。動画の外人女性も話の流れを作るという常識を守っているようだ。例えば、「台湾で行ってはいけないところ5つ」、「日本で受けた神対応5つ」、「日本好き台湾人が驚いた5つのこと」、「ロシアに戻れない理由10」などなど。

そうか、この手法を使えば、原稿はすらすら書けるのではないか。

 

チェンライ(以下CR)のいいところその1

なんといっても亜熱帯の気候である。CRの1,2月は、乾季である。最低気温が10度に下がることはあるが日中は30度前後になる。湿度は低く軽井沢高原の夏を思わせる。3月からの暑季は暑い。でもスコールがあって、雨がひとしきり降った後には太陽が顔を出し、木の葉の滴に日光がキラキラと反射する。日本と違って熱帯夜はない。ここ10年、扇風機のみでクーラーなしで過ごしてきた。暖かいので1年中、短パンとTシャツだけで過ごせる。よって服飾費もクローゼットの広さも少なくて済む。

 

CRのいいところ、その2

イカ、バナナは1年中ある。市場に出回る果物で季節を感じる。マンゴー、ドリアン、パパイヤ、ライチ、竜眼ランブータン、釈迦頭、柿、イチゴ、アボガド、ミカンなどなど。それに値段が安い。ミカンは10キロで300円くらいだ。出盛りのマンゴーは1キロ(3-4個)で60円ほど。去年はマンゴーを食べなかった。東京のスーパーで見かけたしょぼいマンゴーが1個400円だった。CRに戻ればいくらでも食えるし、と買わなかった。トロピカルフルーツが安くてうまい、これがいいところの2番目。

 

CRのいいところ、その3

ケジメがない、いい加減だと怒る邦人もいるが、そのおおらかなところがいいと思う。タイでは酒類の販売時間が決まっている。レストランでも午後2時を過ぎると酒の提供は禁止だ。でも、近くの雑貨屋なら何時でも缶ビールが買える。本当はいけないのだがお目こぼしがある世界だ。

娘が来た時、運転を代わってもらった。国道の検問に引っかかった。警官は娘に免許証の提示を求めた。国際免許証は所持していない。おまけに旅券は家に置いてきた。娘は日本の免許証を出して「コレ、コレ、コレでいいの、大丈夫なの」と日本語で訴えている。無免許運転は日本では重罪であるが、タイ人で免許証を持っているドライバーは半数くらい。必死で免許証を指さす娘に根負けしたのか、警官は軽く敬礼をして「グッド・ラック」。娘がタイを好きになったことは言うまでもない。

 

CRのいいところ、その4

空が広いことだ。5分も車で走ると、どこまでも続く水田や青く霞む里山が臨める。市内には高層ビルはなく、道路も広い。その分だけ視界に占める空の割合が大きくなる。青く広がる空、沸き立つ雲、キロ30Bの高いマンゴーを買えばよかったかな、といったせこい考えが吹き飛んでしまう。いつも遠くを見ているせいで視力が回復した人もいる。丘の上にあるレストランのテラスから雄大な夕日を眺めていると、自然が最高のインテリアだと気づく。この空が好きでCRにいるのかもしれない。

 

CRのいいところ、その5

チェンマイ在住のご夫婦が言っていた。そりゃ冠婚葬祭に行かなくてすむことですよ。日本にいれば、特に地方在住の方は葬式、結婚式、法事、寄り合いなど結構大変だ。また同窓会やクラス会、各種会合も全部出席するのも楽でない。それが「タイにいるもんで」の一言で免除される。

CRにも少なからず日本人はいるが、利害関係がないからそれほど行き来はない。気に入った人とだけ付き合い、そうでない人とは会わなくて済む。君子の交わりは水の如し、だ。だから人間関係で悩んでいる人は少ないように思う。タイ女性ともめている人がいるでしょう、という人もいるが、自分にはコメントできるほどの経験がない。