チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイの3月

3月、我が家のバナナ

マンゴーの花、2-3月に咲く

同上

サンサーイ市場

同上

タイの3月

■暑季始まる

タイは赤道に近い熱帯性気候の国である。年間を通して気温が高い。タイには3つの季節しかない、つまりHot、Hotter、Hotestの3つである、というオヤジギャグを聞いた人は多いのではないか。でもタイに3つの季節がある、は正しい。大きく分けて、暑季(3月~5月)、雨季(6月~10月)、乾季(11月~2月)の3つの季節があり、季節によって気候や降水量が大きく変わる。

日本の3月というと暑さ寒さも彼岸までというお彼岸があって、日に日に春めいて春の到来を感じさせる時期だろう。また3月は卒業の年でもあり、振袖、袴姿の女子学生など見かけると「若い人はいいなあ」と思わず呟いていたものだ。

タイ気象局の発表によると今年のタイの夏は2月28日に始まったそうだ。ラニーニャの影響で例年より過ごしやすく雨が多い夏とのこと。バンコクより気温が低いと言われる北タイでも暑季の暑さにはうんざりする。子供も暑くて勉強などできない。タイの学期は5月16日から翌年の3月15日までである。3月15日に学年度が終わると5月15日まで2か月間の夏休みとなる。4月はタイ正月のソンクラン、水掛祭りがあり、子供たちも存分に楽しめる期間となる。

だが同時に、北タイの暑季、特に3,4月は煙害の季節である。北タイばかりでなくラオスミャンマーで広大な規模で行われる田畑、山で行われる野焼きが原因とされている。煙害の時期、気管支炎、結膜炎などで病院に駆け込む人が激増する。呼吸器の弱い人には暑季のタイ観光はお勧めできない所以である。

 

■煙害、厳しい高温

とはいいながら煙害に霞む太陽を見ながら、連日テニスコートに車を走らせる。コートには仲間が待っている。携帯電話の天気予報には大気中に浮遊する粒の大きさが2.5µm以下の微小粒子状物質の濃度、いわゆる空気質指数(AQI)が出てくる。誰もが健康に影響を受けるAQIが200を越える日でもテニスをする。

でも3月下旬にもなると9時を過ぎると急激に温度が上昇し始め、汗で体中びっしょりになる。試合中、何度も水を飲んでも追いつかない。暑季の高温のせいか、タイ人の参加者が1,2か月前の乾季に比べ少なくなる。来るのはスイス人とか日本人(自分)くらい。なんとかダブルスの試合ができる程度しか人数が集まらない。3月初旬まで、毎年鹿児島からテニス合宿に来られているU夫妻がおられた。それまではU効果でタイ人の参加が多く、多い時には4つのコートが埋まったものだ。U夫妻は帰国したし、煙害と厳しい暑さの中ではムリして激しい運動をする必要はないとタイ人も考えているのだろう。

 

■煙害、暑さを避けて

学校が夏休みだからどこかへ出かける家族は多い。北タイのお金持ちは煙害を避けてホアヒンとかプーケットなど南のほうへ避難するそうだ。そういえば昔のテニス仲間、米国人のジョージは暑季には奥さんと海外に行っていた。

テニスは楽しいから週5日の出勤となっているが、こういった定型の生活を2週間も続けているとどこかへ出かけたくなる。

80歳を越えた人の後悔という動画を見た。彼は、どうして70代の時にもっと旅をしておかなかったんだろう、どうしてもっとお金を使っておかなかったんだろうと述懐していた。どうしてもっと体を動かしてのおかなかったんだろうの後悔もあったが、幸い、自分は今のところ体は動く。80歳を越えて後悔の日々を送らないためには、旅に出る、お金を使う、これに限る。昨年11月から今年の2月にかけて、北タイの小旅行を何度か試みた。旅は出たら出ただけのことはある。驢馬が旅をしたからと言って馬になって戻ってくるわけではないという諺は承知しているが、時間と多少のお金と好奇心があるうちがハナ、それに昨秋、日本から戻って以来、飛行機に乗っていない。80代で後悔しないためにもどこかへ行こう。

トランプ大統領には毀誉褒貶が付きまとうが、大胆に公約した各種政策を推し進める姿勢はすごいと思っている。先日は「日本の円安はけしからん」と発言した。そのせいか、いくらか円高に推移している。トランプさん、もっと円安を非難してください、と応援したくなる。なんだ、国際情勢や日本経済よりも自分のバーツ、円の交換率という利己的なことしか考えないていないのか、という非難はあると思う。でもこれから海外旅行をしようという身にとっては、円高が望ましい。それに円安だからと言って海外旅行を諦める気はさらさらない。旅に出れば原稿を書く意欲も倍増するというものだ。