チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

映画でわかる人種差別 

映画のポスター

同上

オッペンハイマー本人、映画の俳優にそっくりで吃驚した。

広島の原爆

こんな映像は映画には出てこない

現在の原爆記念館

 

 

映画でわかる人種差別 


帰国時に観た映画の一つに「オッペンハイマー」がある。世界初の原子爆弾を開発した「原爆の父」として知られる理論物理学ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた伝記映画だ。96回アカデミー賞では作品賞のほか7冠に輝いた。よくできた映画とは思ったが、日本人として納得できない部分があった。その疑問を産経の高山正之さんが週刊新潮の「偏見自在」で解き明かしている。

今回は 令和6年4月25日号の彼のコラムから。

(引用開始) 先の対日戦はルーズベルト(FDR)にもチャーチルにも「そんなはずじゃなかった」事態の連続だった。のっけの真珠湾もそんなはずではなかった。日本はFDRの罠、真珠湾に置かれた囮の米艦隊を注文通りに襲った。おまけに馬鹿な大使が最後通牒の通告を遅らせ、真珠湾攻撃を「卑劣な不意打ち」にまでした。

 表彰してやりたいほど見事な悪役を演じてくれたけれど、ただ米艦隊の被害が「そんなはずじゃあない」ほど大きかった。これには説明がいる。米国の戦争は昔から「アラモ」がモデルだ。まず敵に米市民を殺させる。アラモでは250人が殺され、「リメンバー・アラモ」とか正義の戦いを装ってメキシコを攻めた。

 米西戦争も同じ。スペイン人が仕掛けてこないから自分でメイン号を爆破して「リメンバー・メイン」を叫んで戦いを宣した。今回は日本を石油禁輸で追い詰め、真珠湾に誘って好きに暴れさせた。ただ不安はあった。軍事評論家フレッチャー・プラットは「日本人は近眼のうえ、おぶわれて育つから三半規管がおかしく急降下爆撃もできない」という。

 せっかく米艦隊を囮にしても日本機がドジで一人の戦死者も出ない可能性もあるというのだ。FDRはせめてアラモ並みの惨劇をと祈ったが、それは杞憂だった。日本機は水平爆撃でアリゾナを沈め、他の艦船も急降下爆撃と雷撃で沈め2400人も死んだ。

 己のペテンで自国民をそんなにも殺してしまった。「そんなはずじゃなかった」とぶつぶつ言いながらFDRは議会で対日宣戦を布告したとハミルトン・フィッシュ『ルーズベルトの開戦責任』(渡辺惣樹訳)にある。
チャーチルも日本軍を見くびっていた。彼はアジアの英植民地を守るため最新鋭の戦艦プリンス・オブ・ウエールズを出動させた。

そしたら開戦2日目に不沈戦艦は日本機の攻撃であっさり沈んでしまった「そんなはずじゃなかったのに」とチャーチルも臍(ほぞ)を噛んだ。日本が登場させた零戦に至っては英米独ソのどの戦闘機も敵わなかった。

 落とされたことのない米重爆B17まで零銭はたやすく屠ってしまった。
英国は香港、シンガポールを失い、米国もフィリピンを失った。マッカーサーがあんな臆病者とはFDRも知らなかった。かくて欧米諸国の貴重な財源だったアジアの植民地は日本軍によって悉く解放された。FDRはここでも「そんなはずじゃなかった」と言い訳した。

 ただ米国にもラッキーな予想外があった。オッペンハイマーマンハッタン計画だ。米国にはいい科学者はいない。製造は不可能だった欧州には優秀なユダヤ系科学者が多かった。そしたらヒトラーが彼らをパージしてくれた。米国は労せず2000人の科学者を手に入れた。核爆弾の製造は危険な作業と思われた。火薬も使う。工具はわざわざ帯電しないベリリウム製にした。

 で、やってみたらいとも簡単にできた。米エネルギー省の資料には「ウラン型は確実に爆発するから事前に実験は不要」とある。安く大量生産できるプルトニウム型は爆縮の構造が難しく、アラモゴルドで実験した。この最大のヤマ場を映画『オッペンハイマー』はなぜかちゃちな特撮映像で済ませている。準備は整い、トルーマンは意気揚々とポツダムに乗り込んでみたら日本はもう降伏寸前だった。

 トルーマンは慌てて天皇の地位をあやふやにする小細工をし、2発の原爆を投下するまで降伏を引き延ばさせた。映画はその辺を「アジアの民を殺し捲る残忍な日本は原爆を2発落とさないと降伏しない」という虚構を丁寧に作り上げている。そして投下の報。我々の原爆で何万も殺したと狂喜する彼らの姿の方がよっぽどコワかった。

(引用終わり)

 

オッペンハイマー原水爆の引き起こす悲惨さについて悩んでいるが、広島、長崎については何の同情もない。欧米人はここ数世紀、有色人種を従えて、白豪主義謳歌してきた。白人にしか繁栄の権利はないと思っていたところへ、邪悪なエイリアンが入り込んでその栄光をズタズタにした。それが20世紀の日本だった。その憎しみを潜在的に抱いている白人はオッペンハイマーを始め80年前は多かったが、今でもその人種差別は続いていると思う。