チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

原稿書きの工夫

ドイ・パータン、メコンが見える

同上

マリファナ

隣家で栽培中のマリファナ

一鉢、持って行っていいよと言われたが

陰干し中のマリファナ、日本なら結構な値段

 

原稿書きの工夫

経験談だけではなく

ブログの読者からアンタは物知りだね、と言われることがある。自分ではそうは思わない。人から聞いた話とかネットからの引用も少なくない。ブログは一種の日記である。でもストーカーでない限り、個人の日常生活には誰も興味はない。だから自分の食べたもの、健康状態などは書かない。他人も書いている自分も面白くない。

それでも南国の果物とか、骨折やステントの手術、或いはウクライナ戦争や国葬儀等への感想といった身の回りの出来事、印象等、個人的なことも書いている。

美味しかった、痛かった、ロシアや野党はけしからんといった表面的な事実をだらだら書くのでは面白くない。そこで、ネットで調べて、角度を変えた文章を混入して形を整える。見る人から見れば、あ、これコピペじゃん、と見破られるかもしれないが、引用部分はその旨、お断りを入れるようにしている。また殆どが引用からなるブログもあるが、硫黄島で散った市丸海軍少将のルーズベルトに与うる書(読むたびに感動 - チェンライの市場から (hatenablog.com))などせいぜい2,3編だと思う。

 

マリファナ

多少の制限はあるが、今年6月にタイでマリファナが解禁された。タイ政府の発表をそのままコピペするだけでは面白くない。なにか大麻について面白い情報はないかいな、とググってみる。するとマリファナが19世紀末には今のアスピリン以上に一般的な薬として用いられていたことが分かった。日本では皇室、神社で神代の昔から大麻の繊維が使用されている。医学的には阿片はもちろんアルコールよりも中毒性は少ない。米国で禁酒法が撤廃されて酒類取締官が全員失職の憂き目にあいそうになった時、ウィスキーの代わりにマリファナを取り締まる麻薬取締官に全員移行したという。そういった面白い話が次々に出てくる。

へえ、そうなんだという小咄を書き連ねるといくらでも長くなる。どれを取り上げ、どれを捨てるか、これも原稿を書くときの楽しみである。コピペ、コピペで1本仕上げることも可能であるが、こういった発見トリビアの中に、隣家のオヤジが庭で大麻を栽培している、とか土曜市で大麻の苗が1鉢25Bで売られていた、といった自分の実体験を混ぜると、噺に陰影が付く(ような気がする)。写真があれば更に現実性が増す。

隣家の大麻は収穫後、軒先で陰干しされていた。メバーンのニイさんはオヤジと仲良しなので、貰った乾燥葉を煎じて飲んでいた。飲みすぎると酔っぱらってしまうが、少しなら気分がよくなると言っていた。そのうち、異様に美味しい「ハッピー野菜炒め」が食卓に上るのではないかと心配している。

 

■取っ掛かりと問題意識

PCでニュース、ユーチューブを見ている。我が家のテレビはアルジャジーラしかまともに映らないが、お陰でアフリカ、南米、中東での出来事も知ることができる。同じテレビニュースでも日本のそれとは大違いだ。ただ、アルジャジーラは英語放送なので全部を理解できない。でも安倍さんの暗殺事件は直後から、アルジャジーラを始め、英語ニュースでは「アサッシン(暗殺)」の単語が使われていた。暗殺の彼我における使い方を取っかかりにして原稿を書いた。

時事問題について人並みの関心は持っている。マスコミの垂れ流す情報に対してそりゃあないだろ、と反論したくなることもある。でも自分の意見だと思っていても、あとで他の論客が言っていたことと重なってしまう。自分の意見ではなくユーチューブのオウム返しでは、テレビのコメンテータを批判する資格はない。

そこで先述の「見た目を整える」作業が必要となる。ニュースを見るとき、自分の視点の一つに「人種差別」がある。中国の人権弾圧も大東亜戦争ベトナム戦争ウクライナ戦争も根底には人種差別があると思う。ウクライナ戦争はどうせスラブ人同士の戦い、劣等なスラブ人の人口が減って結構だ、と思っている欧米人は絶対いる。先日はウズで見た戦没者慰霊碑と通訳のベク君の話を思い出しながら、人種差別の視点からウクライナ戦争について書いてみた。

原稿は自分の経験3割、ネットや本からの引用7割で構成すると納まりがいいような気がする。これで自分の経験も相対化できて自己本位とか偏狭といった印象が薄れる。でもあまりにも一般化した内容であると特徴がなく、自分らしさが失われる。

1年くらい経って読み返して「本当にこれ、オレが書いたの?」と不思議に思ってしまうことがあるが、これは多分健忘症が始まっているからだろう。