チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

感染症以後の世界

 

 

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目黒の自然教育園

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同上

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同上

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カモ、望遠で

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同上

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あはれ今年の秋もゐぬめり

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アキアカネがまだいた


感染症以後の世界

■環境問題は宗論
飲み会で話題にしてはいけないことが3つあるという。政治、宗教、そして自分がモテた話である。他人がモテた話は聞いていても面白くない、これはわかる。一方、政治、宗教の話は意見が異なってもお互い妥協に至ることはないからだ。中国共産党幹部と人権活動家が議論しても「私が間違っておりました、あなたの言う通りです」とはならないだろうし、イマームと修道士が論争しても、「はい、あなたの教えに帰依します」にはならない。江戸時代の川柳にも「弥陀、釈迦のちがいが不縁のもととなり」とある。

先日、友人と会った。地球温暖化を何とかしないとだめだ、グリーンランドの氷は解けているし、白熊が激減しているという。いや、グリーンランドの氷は解けていないし、白熊の生息数は増えている、キリマンジャロにも雪は降っている、ツバルは海に沈むと言われていたけれど、まだ水没していない、と反論しても納得しない。お前、それを見てきたのか?、そう言われれば、こっちもネットでの情報だから何も言えなくなる。環境問題は一種の宗教論争だから、お互い、なるほど、という結論にはならない。大人だからこういった話にはそれ以上、深入りはせず、まあいろいろな意見があるからな、と最近観た映画とか面白かった本など当たり障りのない話題に切り替える。

■気候変動は本当か
環境問題を扱うシンクタンクに在籍したことがある。COP3のシェルパ作業もやっていた。直接はタッチしていなかったが、その頃から環境問題、地球温暖化には疑問を持っていた。まず、CO2の排出と地球温暖化の関係はまだ証明されていない。とりあえず関係があるという前提で走ってみましょう、関連が証明されなければその時見直しましょう、だった。でも仮にとはいえ、前提ができてしまうとそれが真実のように扱われ、変更は難しくなる。

日本の小選挙区制度を作ったのは小沢一郎だが、「小選挙区で問題が出たら、その時は中選挙区に戻せばいいだけの話」と言っていた。英国に範を取った2大政党による政権交代はうまくいかなかったし、選挙で落ちたはずの候補が復活するなどおかしな制度で、批判が高まっている。でも一度決めたものは中々元には戻らない。

CO2と温暖化は関係はないというデータがある。ここ100年台風、洪水、ハリケーンなど自然災害は増えも減りもしていない。今年はCOP26の年だが化石燃料80%削減を呼び掛けている。日本は火力発電をやめ、2030年までにCO2排出量を46%削減すると約束している。他の先進国は削減に同意していない。

日本のCO2排出量は世界全体の3%ほどだが、中国は30%、米国は15%だ。日本は気候変動関連で中国を含む発展途上国に対して年間1兆3千億円の援助を行っている。COP3の20年前から日本は乾いた雑巾を絞るようにCO2削減に努力してきた。それをあと10年で半減?実現しても排出量全体への貢献は1.5%に過ぎない。日本は頑張っている、中国や米国がもっと努力すれば、と言ってくれる国はない。

グレート・リセット
経済成長をするとCO2 の排出量が多くなる。日本は高度成長を達成し、火力発電所ができたし、車社会となった。大東亜戦争であれだけ痛めつけてやったのに、またあの黄色い猿が立ち上がって俺たち白人のシマを荒らしやがる、ジャップの力を削ぐにはどうしたらいいか、そうだ、化石燃料を抑制させれば、電気代が上昇し、工業製品のコストが上がる、日本の得意なガソリン車を廃止し、電気自動車に代える、これでジャップはへこたれるだろう。

第一次大戦後、日本は世界の一等国となった。その日本を抑えるため大正10年のワシントン海軍軍縮条約で主力艦の数の比率を、米国と英国が「5」、日本が「3」と決めた。再起した日本を痛めつけるには、そうだ気候変動でいこう、COP26は21世紀のABCD包囲網だ。歴史は繰り返す。

国連に影響をもつ「ダボス会議」クラウス・シュワブ会長は感染症後の世界は「グレート・リセット」だ、と言っている。感染症拡大を防げなかったのは国民の監視が行き届かなかったから、政府に大きな力を持たせるべきだ、また欲望を抑えれば幸せになるのだから、自動車、電化製品を持つこともジェットに乗ることもやめる、また肉食をやめることも気候変動問題解決に寄与する等々。アンタ、アタマおかしくない?といいたいが真面目に会議の議題に取り上げられるようだ。ダボス会議に集まる「貴族」は豪華なホテルで年代物のワインを啜りながら、庶民は欲望を抑え、国に管理されて幸せになれ、と説く。これを全体主義というのではなかったか。