春の院展から
同上
同上、小品が多い
同上
同上、美人画は廃れたのか
同上、会場は日本橋三越
理髪店にて
■ナイナイ尽くし
孤独死予備軍の特徴を一言で言えば、ナイナイ尽くしだという。つまり、友達がいない、掃除をしない、料理をしない、ふとんをたたまない、身の回りを気にしない・・・・。
若い頃、大先輩に会った。それなりに社会的地位もある人だったが、無精髭、服装もなんとなくだらしなく、生気に乏しい、昔を知っていただけにむさくるしい老い方を痛ましく思ったものだ。
そういった思い出があるものだから、独り暮らしではあるが毎朝、髭を剃るし、風呂にも毎日入る。散髪も月に1回行く。また清潔で小ざっぱりした服装を心掛けている。
チェンライでは「やはり市内中心にある100B(330円)プラスチップ20Bの高級理髪店でないと」という人もいるが、自分の行きつけは近所にあるおばちゃんの店、カットだけで50Bだ。3年前まで30Bだったからタイもインフレが進んでいる。50Bで髭剃り、洗髪付きのところもあるが、200円足らずでそんなにサービスしてもらっては申し訳ない。
日本では1100円のカットオンリーの店に行く。むさくるしくなければいいのだし、髪型に凝るほど髪の量も無い。
近所の理髪店に行った。どのように刈りましょう、そうね、バリカンでスソの方を刈って上はハサミで1センチか2センチ、切りそろえてください。まあ適当にやって、という意味でそう答えた。髪型に思い入れがあるわけでもない。
理容師は困惑したような表情だ。「髪はひと月で約1センチ伸びます。2センチだとこれくらい、それに毛先を切りそろえるときは約5ミリ切ります」。
■散髪で激昂
散髪をめぐって激昂する客が増えているそうだ。1センチと言われてその通りに切ってもなんでこんなに切った、俺のイメージとは違う、とクレームする。やはり、感染症で皆さん気が立っておられるのではないでしょうか。30代の理容師は言う。いわゆるキレる老人が文句をつけるのかと聞いたら、最近は老若、万遍なく怒り出すという。
散髪の終わりに後頭部を合わせ鏡で客に見せる。もう少し刈って、と言われるとほっとするそうだ。切り過ぎたらもとに戻せない。客に、もう少し刈って、と言わせる切り方がベストなのだという。
2センチ切られてもさあ、2カ月すればまた生えてくるんだし、それに本人が気にするほど刈り方でもてる、もてないは関係ないんじゃない?
理容師は、お客さんみたいな方ばかりだといいんですけれど、でも、という。
付き合う時、性格がいいとか、お金持ちかということは付き合ってからわかる。先ずは見た目がきっかけとなる、街でイケメンを見ても、ああ、こういう髪に刈ればもっと好感度が上がるのになあ、またブサメンでもこういう風に刈ればイケるのに、などと思う。散髪はきっかけだから大切ですよ。
理容師さんの話から彼が自分の仕事に誇りと自負を持っていることが感じられた。高級店であろうとなかろうと、こういった職人気質を持った人がどこでもひたむきに頑張っている。
席を離れるとき、もう一度鏡を見た。ウン、さっぱりした。理容師さんに「これで『きっかけ』はできたね、どうもありがと」。1100円は前払いだし、チップを渡すわけにもいかないからせめて、コトバだけでも・・・・。お互い、笑顔で別れた。
■自分も怒り心頭
武蔵小山のような下町でも歩く人は皆小ざっぱりとして、貧しそうな人はいない。でも世の中には何もわかっていないのに上から目線で指図し、他者を非難する人がいる。心が貧しい、と思う。
また緊急事態宣言が出た。灯りを消せ、酒は飲むな、パチンコはいいが映画はダメ、その根拠は何も言わない。対策会議の学者まで「科学的根拠はないが、」と言いながら指図する。根拠がなければ口にすんな。こういった人たちに「一緒に頑張りましょう」と言われても頑張る気など出てこない。だから盛り場の人出が減らないのだろう。
ワクチン接種がすすめば、憑き物が落ちたように静かになると思うが、マスコミや野党は今、感染者が増加すると喜ぶ。政権批判ができるからだ。もし感染者80万人、死者40万人となっていたら嬉しくて踊りだしたに違いない。
日本は世界から感染抑止に成功した国とみられている。死者が激増している国が先にワクチンを打つのは当たり前の話。今、日本がワクチン確保に走れば世界から非難を浴びるに決まっている。あと半年待てばいいだけの話だ。それに1万人死ぬと言っても大半は何もしなくても死ぬ70以上の老人ばかり。
武漢肺炎というように発生元は中国だ。厚労省や官邸に文句を言う前に、怒りはまず中国に向けるべきではないか。「(中国に謝罪と賠償を求めて)一緒に頑張りましょう」と都知事は言わない・・・だろうな。