チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

夜明けは近い

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昨年1月にチェンライで行われた国際自転車競技

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ダートコース

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バンクで自転車が跳ね上がる

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カーブは猛スピードで

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優勝は日本選手

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日の丸が2本


夜明けは近い

 

■大統領選
ここ3カ月でアメリカ大統領選挙について書いた原稿は11月16日にアップした「米国大統領選に思う」の1本のみ。自分が選挙の行く末を気にしたところで仕方ない、などと書いたうえで、
「それにバイデン氏が大統領になったところでこの世の終わりが来るわけでもない。世の終わりとは、タイ人が勤勉に働き始め、韓国人が約束を守り、中国人が嘘をつかなくなる、そういった事態がおこった時に初めて出来することであって、自分が生きているうちに世の終わりが来る心配はなさそうだ」と続けている。

ディープ・ステートとトランプ氏の戦いに興味がなかったのか、というと全く逆で、アメリカの大手メディア、その受け売りをするマスコミとSNSで拡散される裏メディアの報道を見比べて、毎日大興奮、一時はトランプ氏の逆転大勝利を信じていた。でもある時からこれは時代劇のように最後は正義が勝つ、というほど単純な問題じゃないなと気づいた。いや、まだ最終結末を迎えたわけではない、トランプ氏は新党を結成して逆襲に転じるという人もいるが、自分としては熱が冷めたという感じ。

人の持ちうる関心の総量には限界がある。冷蔵庫の餅を食わんとカビるかな、自分の関心はこんな方向に向かっている。

■よく抑え込んでいる
大統領選挙と同様に武漢肺炎に対する関心も自分の中では薄れてきた。感染者が〇曜としては最大、1日の死亡者が最大、重症者はこれまでの最大、と武漢肺炎の数字から最大を見つけて報道する。「最大」の同じ刺激に自分の脳が反応しなくなっている。日本の2017年、18年のインフルエンザ感染者数は2千万人を越えており、2019年におけるインフルでの死者は3571人だ。武漢肺炎は風邪の一種と言ってもいいのではないか。

陽性者数が1日に5千人だからなんだ、死ぬのも団塊世代以上が大部分、年を取れば死ぬのは当たり前だ、などといっても誰も聞いてくれない。
菅政権の対策は後手、後手に回ってけしからん、というが、早くやったら、早すぎた、と非難されただろう。誰もどうすればいいかわからないのに批判だけはする。GO toで感染が拡大したという証拠はないし、午後10時ではなく8時閉店にすれば終息方向に行くかどうかわからない。休日に繁華街に出る人が前回の緊急事態宣言時の7倍になっているというが重傷者や死者も7倍になっているのか。どうもわからないことだらけだ。

ただ、はっきり言えることがある。世界の先進国の中で武漢肺炎による死者数が日本は格段に少ないことである。米国の42万7千人は別格としても、英国9万5千人、フランス7万3千人、ドイツ5万2千人、イタリア8万5千人、スペイン5万5千人に比べ、日本の武漢肺炎による死者は4,935人と桁違いに少ない(2021.01.24現在)。菅政権は胸を張って、日本の武漢肺炎対策はうまくいっているのであります、といってもいいのではないか。それでも野党やマスコミは「抜本的な効果ある対策に乏しい」と批判する。けれど自分ではその「抜本的な効果ある対策」を全く提示しない。卑怯である。

■三密を避けるアイデア
交通機関、映画館、スーパーの中ではすべての人がマスクをつけている。どの店にも入り口に手指消毒用のアルコール瓶がある。本屋、薬屋、ダイソー、スーパー、店に入るたびに消毒する。手から立ち上る香りはタイ焼酎、ラオカオを思い出させる。もし掌からアルコールが吸収されたら、はしご酒でフラフラになる。ラーメン店のアルコールは薄くて酔えねーじゃねーか、寿司屋の消毒液はよく効くなあ・・・・。

皆の三密回避、消毒、手洗い、清潔が感染を食いとめている、これも真実だろう。相撲では力士は柄杓の力水に形だけ口を近づけるだけだった。また、弓取り式の後、お楽しみ抽選会があった。正面、東側、西側、向こう正面の4つに分け、まず正面の桟敷、椅子席の番号を読み上げる。当たると相撲カレンダー、館内で使える3千円の商品券などがもらえる。館内は5千人、抽選前に席を立つ人もいるから4千の4分の1、千人のうちから10人くらい当たる。確率は1%、都の武漢肺炎陽性者の数を1300人とすると都民の陽性確率は1300万分の1300、0.0001、相撲の商品券のほうが1万倍、当たる確率が高い。
琴奨菊など人気親方が当り札を選ぶので、皆待っている。要するに密を避けるため、4回に分けて客を出口に誘導するというわけ。相撲協会にも智慧者はいるなあ。

日本国民は頑張っている。これから暖かくなっていくし、ワクチン接種も始まる。止まない雨はない、明けない夜はない。日本の夜明けは近い、デラシネとしてはそう信じたいところである。