チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

山中湖再び

f:id:hidenaka24:20201103155248j:plain

石割神社のパワースポット

 

f:id:hidenaka24:20201105093009j:plain

パガンのシュエサンドー寺院、この石段はきつい。

 

f:id:hidenaka24:20201103155320j:plain

ダイヤモンド富士を狙うカメラマン

 

f:id:hidenaka24:20201103155356j:plain

ダイヤモンド富士

 

f:id:hidenaka24:20201103155405j:plain

同上

 

f:id:hidenaka24:20201103155509j:plain

ふもとの茶色いところは北富士演習場





山中湖再び

 

■ご厚意におすがりして
Mさんご夫妻から山中湖畔にある山荘へのご招待を受けた。2回目である。前回は7月、非常事態宣言は解除されていたが、まだ東京人の遠出が憚られるときだった。僅かな晴れ間に眺めた雄大な富士山に感激したものだ。今回は連続して晴れたのは2カ月ぶりという10月の土日にあたり、天候にも恵まれた。フィルムの枚数を心配することはないから、右手人差し指が動く限り、シャッターを押し続けた。「富士山は下手が書いても富士と見え」という川柳があるが「下手が撮っても」だ。ブログにアップする写真に困ることはもうないだろう。

Mさんとは1970年代に貿易研修センターで出会って以来、足掛け半世紀の付き合いになる。彼が駐在していた香港やブラッセルに出張のついでに訪ねて行ったことがあるし、逆に自分がウズベクにいた時には彼が来てくれた。バンクカレッジで自分の代わりに授業をしてもらった覚えがある。またご夫妻でチェンライにも来て頂いた。PCに詳しく、ウズベクに行ってすぐブログを開始できたのも、ブログがまだ続いているのも彼のお陰だ。正に大恩ある友人の一人と言える。

昔、ドラゴンボートというボート競技にハマっていたことがあるが、龍舟に誘ってくれたのも彼だ。日本ではこの競技の草分けの頃で、鳥なき里の蝙蝠、大会に出れば優勝といういい時代を経験させてもらった。今回の山中湖山荘には龍舟の友人Iさんも参加、彼とも20年以上の付き合いになる。MさんもIさんもまだ仕事をしている。違った世界の興味深いお話を二人から聞かせてもらい、楽しい時間を過ごした。少なくともブログ5本分の内容はあったはずだが、今となっては思い出せない。

■神社参道から温泉、湖畔へ
Mさんの山荘は山中湖の石割山の裾野にある。石割山(1412.3m)は、八合目に天の岩戸神話で天手力男命(あめのたぢからおのみこと)がこじ開けたという大岩を御神体とする石割神社がある。高さ10m、横15m。後方の山肌とは約60cmの垂直な隙間で切り離されている。この岩の隙間をくぐると無病息災の御利益があり、3回時計回りに通れば幸運が開けるという。登山口近くには路上駐車の車が多数、ハイカーもちらほら、7月に比べ、人出が戻ってきているようだ。M夫妻と自分は夜の準備に回り、Iさんに3人の代参を依頼、400段以上の石段を登るのもきついしなあ。

登山口から車で10分ほどの場所に「石割の湯」というアルカリ性単純温泉がある。大人800円のところ村民割引で300円、ゆっくり浸かったあと、山中湖畔のダイヤモンド富士撮影スポットへ行く。「ダイヤモンド富士」とは、太陽が富士山頂と重なった時に見える現象のこと。 日の出と日没に太陽が富士山頂と重なった瞬間、太陽がまるで輝くダイヤモンドのように見えることからダイヤモンド富士と呼ばれている。

■撮影ポイント
湖畔にはまだ陽が高いというのに、三脚を立てて、ダイヤモンド富士の決定的瞬間を撮影しようというカメラマンで一杯だった。何年か前、ミャンマーのパガンに行った折、夕焼けのパゴダ群をカメラに収める絶好のポイント、シュエサンドー・パゴダに登ったことがある。パゴダ最上階の狭い回廊に数組の我が同胞が三脚を前に座り込み、今や遅しと夕陽を待ち構えていたことを憶い出した。シュエサンドー・パゴダはその後、外人観光客が転げ落ちて死んでしまったことから登ることが禁じられてしまったという。マルコ・ポーロも絶賛したという夕日のパゴダ群がシュエサンドーから見下ろせなくなったのは残念だ。でも確かにあの急階段は危険極まりなく、5年後は絶対無理、と思ったものだ。

ともあれ、富士の撮影は道路や板張りの桟橋からできるので転げ落ちる危険はない。写真はプロ並みには取れないが、カメラがよければ、そこそこの仕上がりとなる。熟年の御同輩のカメラを見ると高級品が断然多い。腕より道具か。4千万、5千万画素の最高級ミラーレスカメラの購入者は年寄りが多いとのこと。自分もお国がまた10万円くれたらいいカメラを買いたいと思っている。

2泊3日ではあったが、外国人、特にタイ人に大人気の荒倉山浅間神社青木ヶ原樹海が眼下一面に広がる河口湖紅葉台、河口湖大石公園、また山中湖花の森公園などいくつかの撮影スポットから富士山をカメラに収めることが出来た。天候にも恵まれ、やはり、日本人なら富士山だよね、という気分に浸った2泊3日だった。「秋立や富士を後ろに旅帰り」(鬼貫)

Mご夫妻、Iさん、それにいろいろ助言して下さった諸兄姉に厚く御礼申し上げたい。