チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

台湾で一番有名な日本人

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故宮博物院5大宝物の一つ、彫象牙透花雲龍紋套球

 

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ズズちゃん

 

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ズズちゃんとマナちゃん

 

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士林夜市、人出がなかった

 

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士林の地下美食街、人がいない

 

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誰もいない故宮博物院、これでも開館時間内


 

台湾で一番有名な日本人

 

■ユーチューバー三原
最近、サンエン台湾というユーチューブをよく見るようになった。サンエンこと元フジテレビ社員三原慧悟が始めた。約15分の長さでほぼ毎日更新されている。登録者数130万人、総再生回数約4億、今や台湾で一番有名な日本人は三原慧悟という。
サンエン台湾の意味を彼は、昨年こう述べている。

サンエン台湾を設立したのは「日本の人に台湾を知ってもらおう」というのが一番の理由です。僕が日台友好を掲げて活動してきた中で、「親日である台湾に対し、日本人が台湾にあまり興味を持てていない」という部分を解消したく、「日→台」のベクトルで活動できるチャンネルを作りました。
という事で、この1年間はいわゆる「お役立ち」という内容を中心に観光情報やお得情報を中心に動画を作ってきた訳です。「台湾」に興味がある人に動画を見てもらいたいという理由です。

しかし、1年が経ちある程度動画も撮ってきた中で更にこの「お役立ち」を突き詰めると、相当ニッチなものにフォーカスせねばならず「そもそもこれ誰かの役に立つの?」という動画になってしまいます。それはそれで「日→台」を目指す身としては、少し物足りなさを感じでしまうのです。

僕が台湾で活動をしていて本当に嬉しかったのは「三原の動画が好きだから、日本語を勉強し始めました」って言われた時です。それまでは「日本が好きだから、三原の動画を見ている」と言っていたのですが、それが変わった。「日本に寄りかかる」側から、「日本に貢献する」側に変われたかなと思った瞬間でした。

サンエン台湾もまさに今その時期を迎えていると思っていて「台湾が好きだからサンエン台湾を見る」という方だけではなく、「サンエン台湾が好きだから、台湾に行きたい!」と思ってもらえるようなチャンネルに変わっていくことが僕の願いです。僕的にはそれこそが、「世界を変える」なんです。

■評価されている活動
日台友好の志が高い。これは誰もが認めるところであって、昨年、中国語で日台のグルメや文化をコミカルに発信する「三原JAPAN」では、蔡英文総統とのコラボ動画を配信している。サンエンたちが昼食をご馳走になり、総統から料理に取り分けてもらって恐縮している様子がほほえましい。https://www.youtube.com/watch?v=rX3WXL89Hys&list=RDCMUCQimp8PIBqQSDHXtPg7_g9Q&index=1

また、日本台湾交流協会台北事務所(実質的な駐台湾日本大使館)泉裕泰代表とのユーチューブを製作した。泉代表は「私もねー、ズズちゃんの『台湾で役立つ5つのフレーズ』を見て勉強したんですよー」などと台湾人のズズちゃんを喜ばせていた。
サンエンは現在7人のグループである。古株であるズズちゃんと日本女性、マナちゃんの掛け合いによる動画が面白い。いくつかテーマを上げておきたい。

台湾で騙されないための、5つの方法。
台湾人感激!日本のスーパーでお土産爆買いしてみた。
日本好き台湾女子の、日本で受けた5つのカルチャーショック。
日本人が台湾旅行で絶対に注意すべき5つの事

ズズちゃんは毒舌のズズと言われるくらいはっきりものをいう。マナちゃんは日本人だから感情をあまり表にあらわさないし、言葉遣いも優しい。コンビを組んで変わったことというと、ズズちゃんは怒らなくなった、遠回しに言うようになった、マナちゃんは逆にはっきり言いたいことを言うようになったという。お互い、影響を受けあったということか。

■台湾人に生まれた幸せ
李登輝元総統が司馬遼太郎氏との対談で「台湾人に生まれた悲哀」と語ったのは1994年のことだった。当時、李登輝氏は台湾総統ではあったが、台湾は外省人の国民党に支配されていた。多くの日本人は外省人も日本統治を経験した本省人も同じと思っているかもしれない。でも李登輝総統の出現以前はそうではなかった。例えば台湾大学の入学定員の半数は外省人と決められていた。外省人は台湾の人口の1割強である。東京都民は日本の人口の1割強であるが、東大、京大、東北大始め、全国の大学の入学定員の半分は東京都民に割り当てられていたら、地方人の憤懣はいかばかりであろう。大学ばかりでなく公務員定員の半数も外省人と決められていた。あらゆるところで「差別」があった。
その差別を一つずつ消していった人こそ李登輝氏である。ズズちゃんが育った頃には本省人外省人の差別は殆どなくなっていた。屈託のないズズちゃんから「台湾人に生まれた幸せ」が感じられる。サンエングループのライブに集まった数万の観客にもそれを感じた。

日台の友好が更に深まり、日台国交回復、そして日台安保条約締結の日が来ることを期待している。

 

ズズ https://www.youtube.com/watch?v=Mg1ePeluw44

マナ サンエンも出ています。https://www.youtube.com/watch?v=afh8rWNd2dE