潮干狩りもできるらしい
頭上を羽航空機が降下していく
夏気分
キャンプ場が整備されており、テントも多数。
勝ち馬にのれ
■アベノマスクに感謝
我が家に厚生労働省からマスクが2枚届いたのは4月28日のことだった。花粉症の兄が昨年買い置きしていた不織布マスクが1箱残っていたので、マスク不足にはなっていなかったが、お国からのプレゼント、有難く拝領した。いつもは不織布マスクであるが、友人と会う時は「コレ、アベノマスク」と自慢する。
お金を払う時、店員に「有難う」とか「ご馳走様」という人は少なくない。それなのに1枚260円のマスクを無料でもらって文句を言う人が多いのには驚く。MSNニュースによると配布されたマスクを使わないという人75.9%に上ったという。4人に1人しか使わない。布マスクの効果が疑わしいという理由が大半、でも不織布マスクや顔に合ってないマスクの効果はどうか。
医療、介護関係者にマスクを優先配布するために、洗える布マスクを国民に配布し、不安と感染を抑える、という効果は間接的にしろあったと思う。もうマスクが出回っているのだから無駄な支出だという人もいるが、それは今だから言える話。それよりもどうしてマスク不足に陥ったか、政府がが何故、配布せざるをえなかったか、その原因に触れるメディアは少ない。
■買い占めに走った
中国当局がコロナ感染の発火点となった湖北省武漢市の“異変”を初めて対外的に発表したのは昨年12月31日だった。1月11日になっても『人から人に感染した明確な証拠は見つかっていない』と国内外に虚偽の報告を行なっていた。中国が人から人への感染を認めたのは1月20日のことである。
その1月に隠蔽工作と並行し、中国は深刻なマスク不足を補うために国内企業の再稼働を急ぎ、海外からもマスクなどの医療物資をかき集めていった。日本でも豪州でもカナダでも中国人留学生がドラッグスーパーの行列に並び、購入したマスクを中国に送っていた。世界のマスクの8割は中国内で生産されている。だが日本のアイリスも米国の3Mも生産したマスクを輸出することができなかった。中国当局が接収したからである。
中国が一転して欧州やアフリカなど150カ国以上にマスクや人工呼吸器などの医療物資を提供する“マスク外交”を展開し始めるのは、中国当局が3月12日に『感染のピークは過ぎた』と明言してからであった。
マスク転売で2千万円儲けたという中国人女性がテレビに登場したのはこの頃か。マスク不足は中国で仕組まれたものだ。怒りは中国に向けるべきではないか。国民からもメディア、野党から中国を非難する声が全く上がらない。買占めに走った中国人留学生を追い出せ。
非常時です、マスクは医療、介護関係者に優先配布します、生産体制が整うまで、一般の皆さんは手製のマスクで凌いでください、と安倍首相が呼びかけたら、国民は素直に従ったのだろうか。100%支持される政策はないが、自分で作らなくても何度も使えるマスクが手に入ったことを素直に感謝してもいいのではないかと思う。
■武漢肺炎以後
コロナ以後の世界はこうなるといった論議が盛んである。武漢肺炎を、中世のペスト禍になぞらえ、大きな社会変革が起こると予想する人がいる。ペストでは人口の3分の1が亡くなった。会社で上役、同僚の3分の1がいなくなったと考えてほしい。若い女性が3分の1死んじゃったと想像してほしい。よーし、俺がバンバン働いてこの会社を動かして見せる、綺麗な人が減ったから私でももてるに決まってる。ルネサンスは社会全体に「やる気」がみなぎった時代だ。生産の担い手である人口が減ったものだから一夫多妻がキリスト教でも認められた。
こういっては何だが、日本では感染死者は1000人以下、それも大半はほっといても死ぬ高齢者ばかり。社会変革を起こすにはインパクトが弱すぎる。
でも武漢肺炎で苦しんだ国の中には手を差し伸べてくれたのは中国だけだったと感謝している国もある。アフリカ、中東諸国の多くは武漢肺炎は米国起源と信じている。武漢肺炎をいち早く抑え込み、生産を再開させた中国経済に期待している国は少なくない。独裁国家の方が効果的防疫体制を取れ、封じ込めにも成功した、と中国を持ち上げる人もいる。
とはいえ、コロナ以後は米中対決、民主主義対全体主義、グローバリズム対ナショナリズムが軸となって動く。これは識者の一致した意見だ。米中戦争は続く。今後、日本の取る道は決まっている。先の大戦を教訓として、負けるほうとは絶対組まないこと。勝ち組に付く、これしかない。
テニスでも強い人と組めば試合に勝てる。弱い奴と組めばポイントを落として負ける。国際社会だって同じだ。